DUNU-TOPSOUND SA6 mk2のオーディオ専門店スタッフレビューです。6基のBAドライバーを搭載、耳にフィットしやすいシェル形状と重厚感と迫力がありながらニュートラルなサウンドが特徴のチューニング切り替えが可能な有線イヤホンです。
目次
DUNU-TOPSOUND とは
前モデル STUDIO SA6
DUNU-TOPSOUND SA6 mk2の特徴
SA6 mk2の装着感レビュー
SA6 mk2の音質レビュー
製品仕様
まとめ
DUNU-TOPSOUND(デューニュートップサウンド)は、1994年に設立された中国のイヤホンメーカーです。当初はOEM専門メーカーでしたが、自社ブランドモデルの発売をスタート。日本国内では、2012年10月秋のヘッドフォン祭に初出展され、現在では多くのイヤホンマニアから定評を獲得しています。
STUDIO SA6 は、DUNU独自のStudioシリーズの音を追求、6基のバランスドアーマーチュアドライバを搭載したカスタムIEMライクな形状を採用したイヤホンです。
そのSTUDIO SA6ユーザーの声を反映し、STUDIO SA6 ULTRAを統合・チューニングの経験など多面的にグレードアップした SA6 mk2 を詳しく紹介していきます。
内部のドライバーが透けて見える透明度の高いシェルとウッドのフェイスプレートはまるでオーダーメイドイヤホンのような特別な高級感が感じられます。シェル形状は耳にフィットしやすいカスタムIEMのような形状を採用しています。
コネクタは、埋め込み型の2pin(0.78mm)です。
HULK PRO MINI高純度純正ケーブルが付属します。
ドライバーはSTUDIO SA6と同様に6基のバランスドアーマーチュアドライバを搭載しています。
カスタムIEMライクな形状のため、耳に隙間なくしっかりとフィットしているような装着感です。そのため何時間でも着けていられる印象です。
Astell&Kern/SR35で4.4mmのバランス接続で試聴しました。
ドライバー構成としては、低音域・中音域・高音域にそれぞれ2基ずつBAが搭載されており、合計6BAという構成です。本機はチューニングスイッチが搭載されており、チューニングモードとアンビエンス強化モードの2種類のサウンドに切り替えて楽しめます。
まずは、チューニングモードで試聴しました。
BAのみという構成ではありますが、低域にダイナミックドライバーのような深みと力強さが感じられるので楽曲全体に重厚感があり、迫力をしっかりと感じられます。臨場感のある鳴らし方ではありますが、全体のバランスを損なうことなく自然と鳴らしているので比較的、ニュートラルなサウンド傾向で何時間でも聴いていられる印象です。
ボーカルは、パワフルで明るめな音色で、まるで耳元でアーティストが歌っているような近さが感じられますので歌声をメインで聴く方にはお勧めできます。主旋律を支えるハーモニーやリズム隊も存在感を感じられつつもボーカルとうまく絡み合って気持ち良く再生します。サウンドステージは狭めではありますが、濃厚なサウンドを楽しめます。
次に、アンビエンス強化モードで試聴します。
チューニングモードでは、ベースラインが平面的な鳴らし方という印象でしたが、アンビエンス強化モードにすると、平面的だったベースラインが立体的に感じられ、よりパンチのある音で楽しめます。
イヤホン本来の解像度の高さや分離感はそのままなので、低域の力強さが強化されたことによるものたりなさはなく、どちらのモードでも満足できました。
重量 | 約12g | 再生周波数 | 5 Hz - 40 kHz |
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インピーダンス | 24 Ω at 1 kHz | 感度 | 114 ± 1 dB at 1 kHz |
ケーブルコネクター | 2ピン(0.78mm) | 付属プラグ | 4.4 mm TRRRSバランス、3.5 mm TRSシングルエンド |
【商品情報】DUNU-TOPSOUND SA6 mk2
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DUNU-TOPSOUND SA6 mk2は
・6基のバランスドアーマーチュアドライバーを搭載
・耳にフィットしやすいカスタムIEMのようなシェル形状
・チューニングモードとアンビエンス強化モードの2種類のサウンドに切り替え可能
・重厚感と迫力がありながらニュートラルなサウンド
が特徴の6基のBAドライバー搭載の有線イヤホンです。
チューニングスイッチで好みのジャンルにあったサウンドに切り替えができて、10万円以下というのは値段以上の完成度の高さを感じました。ぜひお試しください。