qdc SUPERIORのオーディオ専門店スタッフレビューです。ブランド初となる10mmダイナミックドライバー1基のみを搭載しながら鋭い中高音域と広い音場を特徴とした2pinコネクタ対応でリケーブルも楽しめるイヤホンを詳しく紹介します。
目次
qdc とは
SUPERIOR の特徴
SUPERIOR の音質レビュー
製品仕様
まとめ
qdc(キューディーシー)は、中国深センに本拠を置くカスタムIEMブランドです。中国のプロフェッショナル・オーディオ市場において、ステージモニター用カスタムイヤーモニターで70%を超えるシェアを誇るブランドとして知られています。カスタムIEMだけではなく、ユニバーサルモデル市場でも好評を博しており、日本でもエントリークラスからハイクラスまで、幅広く展開しています。
そんなqdcからエントリークラスのユニバーサルモデルSUPERIOR(スーペリア)を詳しく紹介していきます。
SUPERIORは、Piano BlackとVermilion Redの2色展開です。2色とも共通してシェルカラーは濃いスモークカラー、フェイスプレートは、ミラーパネルデザインで高級感があります。
ノズルは、メタルノズルが採用されています。これによりダイナミックドライバーのサウンドを正確に耳へと届けてくれます。
これまでのqdc製品は、qdcコネクタが採用されていましたが、SUPERIORは互換性の高い2pinコネクタ(0.78mm)が採用されており、リケーブルに対応しています。
ソフトフィットシリコンイヤーピースとダブルフランジシリコンイヤーピースが付属します。
柔らかくて取り回しの良い高純度無酸素銅4芯ケーブルが付属します。
SUPERIORは、国内代理店のアユートとqdcの共同企画によって誕生しました。コネクタは、qdcコネクタではなく、日本のユーザーの「気軽にリケーブルを楽しみたい」という声に応えて、2pinコネクタが採用されており、価格帯も1万円台とお求めやすくなっています。
10mmのダイナミックドライバーを一基のみというシンプルなドライバー構成で、同じくqdcのDmagic Solo(8mm)よりも大きいドライバーが採用されています。
大きなドライバーが採用されているので、エージングで変化しそうな印象を受けました。そのため今回は、エージングをしていない状態と、エージングした後の音の変化や、同日発売のSUPERIOR Cable 4.4にリケーブルしてレビューをします。
まずは、エージングしていない開封したての状態(3.5mmのアンバランス接続)で試聴しました。ベースラインの力強さと中高音域の鋭い鳴らし方がとても印象的で音に少々角があり、女性ボーカルのサ行やトランペットのハイトーンは耳に鋭く響きます。ダイナミックドライバーらしい音の深みは少しフィルターがかかっており、このフィルターが取れればクリアに再生してくれそうだと感じました。ただ、音場感は広い印象です。
次に、30時間以上エージングしてから試聴しました。まず、真っ先に感じたのは、音の角が取れてとても聴きやすくなりました。気になっていた音のフィルターが取れてクリアになり、ダイナミックドライバーらしい深みが感じられます。
最後に、SUPERIOR Cable 4.4で試聴しました。縦と横の音の広がりがより明瞭に感じられるようになり、細かな動きもしっかりと聴けます。音の力強さも増して、より濃くなった印象です。4.4mmのバランス接続が可能なDAPをご使用の方は、このケーブルを接続したSUPERIORがおすすめです。
ドライバー | ダイナミック型(10mm径シングルフルレンジ) | ドライバー数 | 1DD / 1ドライバー(片側) |
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入力感度 | 100 dB SPL/mW | インピーダンス | 16Ω |
コネクター | カスタムIEM 2pin | プラグ(金属スリーブ使用ストレート) | 3.5mm3極 |
【商品情報】qdc SUPERIOR
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【商品情報】qdc SUPERIOR Cable 4.4-IEM2pin
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qdc SUPERIORは
・国内代理店のアユートとqdcの共同企画によって誕生
・リケーブルが楽しめる2pinコネクタ採用
・ブランド初10mmのダイナミックドライバーを一基のみというシンプルなドライバー構成
・鋭い中高音域と広い音場
・SUPERIOR Cable 4.4にリケーブルすることで音の力強さが増し、より濃くなった印象
の、リケーブルを楽しめる10mmダイナミックドライバー搭載のイヤホンです。
リケーブル対応でqdcのラインナップがますます広がりました。ぜひ、SUPERIOR Cable 4.4と組み合わせてお楽しみください。