日本ディックス COREIRをオーディオ専門店スタッフがレビューします。ノズル部に金属パーツを埋め込むという画期的なイヤーピース「コレイル」を特徴、音質面での変化について詳しく紹介します。
日本ディックスは、ヘッドホン・イヤホン用プラグ・ジャックで着脱時の堅牢性や接点抵抗の小ささなどで注目され、近年特に採用例が増えてきているケーブルコネクターブランドPentaconnでよく知られているメーカーです。
その日本ディックスより、なんと黄銅(Brass)製のコアが内蔵された画期的なイヤーピース「COREIR」が登場しました。金属製音導管によって、今までのイヤーピースとは異なる特徴的なサウンド方向に変化します。今回は「COREIR」について詳しくレビューしていきます。
サイズは(S,MS,M,L,MS-S,M・MS,L・M)の7種類です。1パッケージに2ペア封入されています。(サイズ違い品はそれぞれ1ペア)
一般的なイヤーピースと形状自体に違いはありません。COREIRの重要な違いはノズル部にあります。詳しく見ていきましょう。
イヤーピースのノズル部に黄銅(Brass)製のコアが入っています。この黄銅(Brass)製のコアが入ることによって通常のイヤーピースとの音質に差が出てきます。
金属製だとイヤホンのノズルに傷が付くのではないか、と心配になりますが、この差し込む部分に工夫がしてあります。
イヤホンを差し込むノズル部分はシリコン製を採用しており、黄銅製ノズルとイヤホンのノズルが接触しないよう、サイズ毎に色が異なるクッションリングも内蔵しているのでイヤホンが傷つく心配が要りません。
音質面では、中高域の音がより鮮明になり音像がクリアになり、音が全体的に近く感じます。
また、音導管が金属なので耳の中でつぶれてしまうということがなく、安定した音質が期待できます。
これまでもシリコン部分の素材を変更したイヤーピースはありましたが、COREIRはノズル部に金属パーツを埋め込むという新しいアプローチをしたイヤーピースとなっています。発売以降、当店でも一時的に在庫がなくなるほどの人気です。
イヤーピースの中でも高額な製品ですが、音質面においてイヤーピースが特に影響の大きいワイヤレスイヤホンで音質にこだわりたいという方におすすめです。もちろん、有線イヤホンでも影響が出やすい部分ですので、特に中高域の音質改善をしたい方はぜひお試しください。