水月雨(MoonDrop)MOONRIVER2 Ti のオーディオ専門店スタッフレビューです。DACチップ「CS43198」を2基搭載、音の重厚感とクリアさが際立つ、芯があり臨場感を感じるサウンドを特徴とした小型USB DACを詳しく紹介します。
目次
水月雨(MoonDrop)とは
MOONRIVER2 Ti の特徴
MOONRIVER2 Ti の音質レビュー
前作MOONRIVER2との比較レビュー
製品仕様
まとめ
水月雨 (MoonDrop)は2015年に設立された中国のイヤホン・ヘッドホンブランドです。日本市場には2017年に本格上陸をはたし、明瞭で解像度の高い中高音域とクオリティの高い音質を特徴としたイヤホンが人気を集めています。また、イヤホンだけでなく、ケーブルやイヤーピースなどのアクセサリー類、小型のUSB-DACも販売しています。
今回は小型USB-DAC「MOONRIVER」シリーズ最新作の「MOONRIVER2 Ti」をレビューします。
まずは、サイズをみていきましょう。MOONRIVER2 Tiのサイズは、57mm×19.6mm×13.4mmです。前モデルのMOONRIVER2は、56.8mm×19.4mm×12.5mmなので、前モデルと変わらないサイズ感です。
ボリューム操作ボタンは本体側面に設置されています。100 段階のボリュームコントロールが可能で、デバイスの音量コントロールから独立しており、細かく滑らかなボリュームコントロールが可能です。
出力は、3.5mmシングルエンドと4.4mm バランス出力の2種類を搭載しています。
USB Type C接続を採用しています。
DACは、シーラス・ロジックのフラッグシップデコーダチップ「CS43198」を2基搭載しています。独立したデュアルチャンネルアンプチップで増幅回路を構成し、USB デジタルインターフェースチップとデュアル独立水晶発振子を搭載。さらに5個の独立した電源チップで各ICに個別に電力を供給することで、パワフルで低歪みなサウンドをもたらします。
本体の背面がスケルトンになっていて中の回路やDACが見えるところもユニークですね。
一聴して感じたのは、音の重厚感とクリアさです。音の芯が太く重く、一音一音、密度が濃くなり、臨場感を感じさせます。それでいて、荒っぽさがなくクリアに再生するところが絶妙です。MOONRIVER2 Tiは、前モデルのMOONRIVER2と搭載しているDACチップが同じですが、音のクリアさはMOONRIVER2 Tiの方が高く、音の隅々まで見渡せます。
また、楽器とボーカルの分離感もしっかりと感じられるので、細かな音の動きも明瞭に聴きとれます。
両モデルのサイズ感はあまり変わりません。重さは、MOONRIVER2が約17gで、MOONRIVER2 Tiが30gなので若干重さを感じます。
音質面は、MOONRIVER2 Tiは、音に重厚感と迫力が感じられるので、聴き応えのあるサウンドがお好みの方に、音の解像度とボーカル重視の方には、MOONRIVER2がおすすめです。
出力端子 | 3.5mm、4.4mm | 周波数応答範囲 | 7-85,000Hz(±1dB) |
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S/N比 | 3.5mm:123dB(A 特性)/ 4.4mm:131dB(A 特性) | ダイナミックレンジ | 4.4mm:131dB(A特性) |
サイズ | 57mm×19.6mm×13.4mm | 質量 | 30g |
【商品情報】水月雨(MoonDrop)MOONRIVER2 Ti
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水月雨(MoonDrop)MOONRIVER2 Tiの特徴は、
・シーラス・ロジックのフラッグシップデコーダチップ「CS43198」を2基搭載
・独立した回路構成
・3.5mmシングルエンドと4.4mm バランス2種類の出力
・音の重厚感とクリアさが際立つ、芯があり臨場感を感じるサウンド
解像度が高く、音に重厚感を持たせ、臨場感と迫力を感じたいという方にぜひお試しいただきたいUSB DACです。