Audioengine（オーディオエンジン）は、2005年に設立されたオーディオブランドです。素晴らしいサウンドで使いやすく、人々が毎日音楽を聴きたくなるような家庭用音楽システムをデザインすることをコンセプトに、スピーカーやヘッドホンアンプ、Bluetoothレシーバーなどを手掛けています。

そんなAudioengineから持ち歩きやすい小型USB-DAC「DAC3」が発売となりましたので詳しくレビューしていきます。

DAC3のサイズは、48mm x 15mm x 10mmとコンパクトなサイズ感で重さは約11gと小型のポータブルUSB DACの中でも軽量タイプとなります。

音量操作ボタンが付いているので、正確かつ精密な音量調整が可能です。

出力は、3.5mmシングルエンドのみとなっています。

USB Type C接続を採用しています。

DACは、ESS社製のES9281A PROを搭載しています。32bitの高精度、高ダイナミックレンジ、超低歪みを実現しました。

DAC3を話題の有線イヤホン4機種と組み合わせて比較レビューしていきましょう。

qdc SUPERIORは、10mmダイナミックドライバー1基のみを搭載しながら鋭い中高音域と広い音場を特徴とした2pinコネクタ対応でリケーブルも楽しめるイヤホンです。7月に発売されるや否や1万円台の価格帯と高いクオリティのサウンドであっという間に人気のイヤホンの仲間入りを果たしました。

トランペットのハイトーンや女性ボーカルのハイトーンなど刺さりやすい音の角が取れ、マイルドで聴きやすく、中高音域の伸びの良さを感じられます。音色傾向としては、寒色系で無機質なモニターライクな鳴りですが、艶っぽさもあり楽しく聴けます。

イヤホンの良さはそのままに、音の荒っぽさを抑え、解像感を高めたい方におすすめです。

SIMGOT EA500は、10mm径のデュアル磁気回路・デュアルチャンバードライバーユニットを搭載した、低価格帯でありながら低域から高域までバランスよく鳴らす解像度が高めのイヤホンです。

ただ、このSIMGOT EA500ですが、中高音域の音の抜け感、広がりがあとも一歩という印象でした。DAC3と接続して鳴らすことによって、広いホールで聴いているかのような、縦と横の音の広がりが感じられます。イヤホンの個性をよりバランスよくする役割を担っていることがよくわかりました。

Kiwi Ears Cadenzaは、10mm口径ベリリウムダイナミックドライバーを搭載、エントリー向けの有線イヤホンです。ドライな音色傾向で、中高音域のキレと芯のあるベースラインが特徴ですが、DAC3と接続することによって、より音の出だしにアタック感が感じられるようになりました。パワフルさと繊細さの両方を兼ね備えた万能な組み合わせなので多様な音楽にお使いいただけると思います。

TRUTHEAR HEXAは、ダイナミックドライバーと3基のBAドライバーを採用しており、まとまりのあるクリアなサウンドで耳当たりが良くて聴きやすく、艶感のあるボーカルが特徴です。DAC3と組み合わせることで、一音一音がよりクッキリと明瞭になり、解像度が高くなった印象です。

Audioengine DAC3の特徴は
・ESS社製のES9281A PROを搭載
・手軽に持ち歩きやすいコンパクトサイズ
・イヤホン本来の音の傾向はそのままにより良く増幅

軽量で持ち運びがしやすく、スマートフォンと接続しても重さが気にならないので、手軽に使える点が良いですね。また、イヤホン本来の音の傾向はそのままに、けれどもしっかりと違いを感じさせてくれるので、痒い所に手が届く優秀な小型USB DACです。