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2026.09.03
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専門店・プロレビュー,

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 5 レビュー|前モデルと比較検証

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 5 レビュー|前モデルとの比較検証

ブログ担当スタッフ根本イメージ
▸記事担当「フジヤエービック スタッフ 根本」

イヤホン:FitEar/TG334、qdc/Anole V14-C
ヘッドホン:TAGO STUDIO/T3-01
DAP:Astell&Kern/A&ultima SP3000
などを愛用中。

商品レビューやインタビューなどを担当しています。製品そのものの情報だけでなく、メーカーや開発者の"想い"もお伝えしたいと思っています。
 

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless シリーズとは

SENNHEISER(ゼンハイザー)は1945年にフリッツ・ゼンハイザー博士によって設立された、ドイツを代表するオーディオブランドです。いわゆるハイクラスモデルからエントリーモデルまで幅広く展開しているブランドですが、中でも今もっとも多く愛用されているのは完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップ『MOMENTUM True Wireless』シリーズではないでしょうか。

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4 レビュー | 定番ワイヤレスイヤホンがアップグレード!

» こちらの記事を見る

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4 レビュー | 定番ワイヤレスイヤホンがアップグレード!

MOMENTUM True Wirelessはこれまでほぼ2年おきにバージョンアップを重ねてきました。

2018年12月初代モデル「MOMENTUM True Wireless」発売
2020年4月ノイズキャンセリング機能を搭載した第2弾「MOMENTUM True Wireless 2」発売
2022年5月本体形状を四角くし各種機能もバージョンアップさせた第3弾「MOMENTUM True Wireless 3」発売
2024年3月防水/防塵性能アップ、フィットテスト機能などを追加した「MOMENTUM True Wireless 4」発売

そして2026年9月、2年半ぶりの新作が登場しました。それがこの「MOMENTUM True Wireless 5」(以下「MTW5」)です!

MOMENTUM True Wireless 5(グラファイト)
MOMENTUM True Wireless 5(グラファイト)

今回はこの最新モデル・MTW5について、前モデルとの比較をまじえつつご紹介したいと思います。

SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 5 Graphite

MOMENTUM True Wireless 5(グラファイト)商品画像

音質レビュー

まずは気になる音質のチェックです。MTW5とスマートフォンをaptX接続し、サブスク音源(ロスレスおよびハイレゾ)で何曲か聴いてみました。なお、試聴の前には専用アプリ「Smart Control Plus」のフィットテスト機能を使い、適切なサイズのイヤーピースを装着しています。

MOMENTUM True Wireless 5とスマートフォン

ゼンハイザーというブランドネームからよく想像されるのは「中低域メインで柔らかな音質」かと思いますが、このMTW5に関してはややフラット傾向かつヌケ感の良い明るめなサウンドバランスに仕上げられているように感じます。派手さや騒々しさとはまた異なる柔らかな質感はそのままに、いつもの部屋の照明を一段明るくした時のような印象の変わり方です。逆にいえば従来の音からガラリと変わったというわけではないのですが、丁寧に音の諧調を表現することで聴きやすいサウンドを再生する”ゼンハイザーらしさ”は今回も受け継がれているのではないでしょうか。

デザイン・特徴

それではいよいよMTW5の特徴について、前モデル・MOMENTUM True Wireless 4(以下「MTW4」)とも比較しながらご紹介していきましょう。
パッケージのフタを開けると、ご覧のとおり充電ケースとイヤーピースがお目見えします。パッケージ自体はMTW4よりもほんのわずかですが小さくなっていました。

パッケージを開封した様子
MOMENTUM True Wireless 5 パッケージ開封

内容物はイヤホン本体と充電ケース、イヤーピース(XS/S/M/Lの4サイズ・Mは装着済み)、充電用USBケーブル、保証書などの書類のほか、これまでのモデルでは見かけない工具のようなパーツも入っています。このパーツがなんなのかはまたのちほど。

MOMENTUM True Wireless 5の内容物
ケーブル・イヤーピースなどが同梱

なお、MTWは今回のレビューで使用しているグラファイトとクリームの2色展開となっています。

MOMENTUM True Wireless 5(クリーム)
もう一方のカラー「Cream」

さて、これまでのMTW歴代モデルをご存知の方なら、今回のMTW5の充電ケースを見て驚かれたのではないでしょうか。初代モデルから採用されてきた横置き形状やケース表面のファブリック素材が廃止され、マットな質感の縦型ケースへと変更されています。これは従来のファブリック素材は高級感がある一方で滑りにくく、ポケットなどに入れづらいという声があったことによる変更とのことです。

左:MOMENTUM True Wireless 4の充電ケース、右:MOMENTUM True Wireless 5の充電ケース
充電ケース
左:MOMENTUM True Wireless 4
右:MOMENTUM True Wireless 5

続いてMTW5のイヤホン本体を見ていきましょう。従来モデルではやや大柄だった本体形状ですが、このMTW5では楕円形で耳に収まりやすいデザインへと大幅変更されています。
また写真ではわかりにくいのですが、どちらのカラーもいわゆるフェイスプレート部はメタリックカラーとなっていました。

MOMENTUM True Wireless 5のフェイスプレート部
フェイスプレート部
左:MOMENTUM True Wireless 4
右:MOMENTUM True Wireless 5

こちらがイヤホン本体の内側ですが、特にクリームカラーの方をよく見ると充電用端子や装着センサー検知部のほかに大きな穴が2ヶ所開けられているのが見えるでしょうか?実はこれ、主にヨーロッパで強く要望のあった”バッテリー交換”に対応するためのネジ穴となっています。

MOMENTUM True Wireless 5の内側
筐体内側
左:MOMENTUM True Wireless 4
右:MOMENTUM True Wireless 5

この部分のネジを外し、付属品にあった「工具のようなパーツ」ことバッテリー交換用ツールをイヤホンのつなぎ目に差し込んでひねることで分解、バッテリー交換も可能になっている点も従来モデルからの大きな変更点です。
ただし現時点では交換用バッテリーの供給方法などは未定となっているほか、不用意な分解は故障の原因ともなりますのでこちらには無理に触らないことをお勧めします。

バッテリー交換用ツール
バッテリー交換用ツール

バッテリー交換に対応したのはイヤホン本体だけではありません。充電ケースの底面にもこれまで見当たらなかったネジ穴が開けられています。ただしこちらも現時点では具体的な交換用バッテリーの供給などは未定ですのでご注意ください。
従来のケースでは側面に配置されていた充電用USBコネクタも、MTW5ではケース底面端に配置されることになりました。

ケース底面には充電用USBコネクタとネジ穴を配置
ケース底面には充電用USBコネクタとネジ穴を配置

実際に前モデル・MTW4と並べてみた様子がこちら。四角ばったMTW4から、豆のような楕円形状に変わったことがよくわかります。

左:MOMENTUM True Wireless 4、右:MOMENTUM True Wireless 5
側面①
左:MOMENTUM True Wireless 4
右:MOMENTUM True Wireless 5

本体側面から見比べた様子がこちら。ステム(軸)のサイズや長さは変わらないものの、MTW5では本体の奥行が短くなったことや耳に当たる部分が広くなったことなど、形状の変化がわかりやすいのではないでしょうか。

左:MOMENTUM True Wireless 4、右:MOMENTUM True Wireless 5
側面②
左:MOMENTUM True Wireless 4
右:MOMENTUM True Wireless 5

また、本体形状の変更にともないMTW3/4で採用されていたリング状の装着サポートパーツ「イヤーフィン」(画像矢印)もMTW5では廃止されました。 イヤホン本体の重さ(実測)はMTW4が約5.8g(イヤーフィンMサイズ含む・イヤーピースなし)に対し、MTW5は6.8g(イヤーピースなし)とちょっと重くなっています。

MOMENTUM True Wireless 5ではイヤーフィン(矢印)を廃止
イヤーフィンを廃止
左:MOMENTUM True Wireless 4
右:MOMENTUM True Wireless 5

気づきにくいところですが、実はイヤーチップにも変更が加わっています。一体型のパンチホール状ガードつき、という点は同じですが、よく見るとMTW4ではパンチホールが四角くまとめられていたのに対し、MTW5では円形に配置されていました。
イヤーチップ自体の硬さも、より装着感が高まるように変わっているそうです。

左:MOMENTUM True Wireless 4用イヤーチップ、右:MOMENTUM True Wireless 5用イヤーチップ
イヤーチップ
左:MOMENTUM True Wireless 4
右:MOMENTUM True Wireless 5

変わったのは外見だけではありません。イヤホン内部についても

  • Dolby Atmosおよびヘッドトラッキング対応でコンテンツを立体的に楽しめる3Dオーディオ機能を搭載
  • 風の強さを自動で検知し、リアルタイムに最適化する”アダプティブ風切り音低減モード”搭載
  • イヤホン単体で最大12時間、充電ケース併用で最大40時間の連続再生(MTW4は単体7.5時間・ケース併用30時間)
  • マイクの数を左右合計8基(MTW4では6基)に増加、骨伝導ボイスセンサー搭載でクリアな通話品質を実現
など、中身も大きくアップグレードが図られています。

一方で、ゼンハイザー自慢の7mm径ダイナミック型”TrueResponseドライバー”は前モデル・MTW4と同じものを引き続き採用しているのもポイント。中域の押し出し感をわずかに抑えて、よりバランスの取れた自然なサウンドとなるようチューニングは施されていますが、ドライバー自体の完成度が高いという絶対の自信があらわれているようです。
ちなみに、こうした数々の機能を最大限に体験するためにもファームウェアは最新版にアップデートしてからお使いください。早くも発売前に更新がかかっていますので、購入直後はまず専用アプリ「Smart Control Plus」から”ファームウェアの更新”をかけることをお勧めします。

最新ファームウェアへのアップデートをお忘れなく
最新ファームウェアへのアップデートをお忘れなく

前モデル MOMENTUM True Wireless 4 との音質比較

では実際に新旧モデルの音質比較も行ってみたいと思います。どちらもアプリで最適な装着感になっていることを確認し、ファームウェアも最新版を適用して比べてみました。

左:MOMENTUM True Wireless 4、右:MOMENTUM True Wireless 5

どうしてもボーカルなど中低域に自然と意識が集中してしまうMTW4に対し、高・中・低それぞれの音域に分け隔てなく耳が傾くMTW5、という聴こえ方の違いが感じられます。さすがにチューニングは異なるとはいえ同じドライバーを採用していることもあり、冒頭の音質レビューでも触れたように”まったく別物”というような違いまではありませんが、ボーカルだけでなく楽器の音もしっかり味わいたいという方には今回のMTW5のサウンドはより最適なバランスになっているのではないでしょうか。
音質面以外の違いでは、やはりMTW5で装着感が向上していることを体感しました。サポートパーツであるイヤーフィンがあるとはいえどうしても耳から飛び出す部分の大きいMTW4に比べ、よりイヤホンの内側全体が耳に密着しているMTW5の方が安定している感覚が強い印象です。
また、ノイズキャンセリング能力についても、MTW5では外の騒音の低周波をより強力に打ち消しているように感じました。これは特に電車内などでその効果を発揮してくれるのではないかと思います。

まとめ

今回は完全ワイヤレスイヤホンの中でも高い人気を誇るゼンハイザーの最新モデル「MOMENTUM True Wireless 5」をご紹介しました。

  • イヤホン本体や充電ケースの形状が大きく変化、装着感もさらに向上
  • 3Dオーディオ機能や風切り音低減、通話品質向上など中身もアップデート
  • ややフラット傾向かつヌケ感の良い明るめなサウンドで音楽全体に耳が向けやすい音のバランス
MOMENTUM True Wireless 5はいよいよ本日から発売開始、店頭デモ機もご用意しておりますので前モデルユーザーの方はもちろん、性能も音質もハイレベルな完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方はぜひ一度お試しください!

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