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  • 春のヘッドフォン祭2021 ONLINE
2021.06.30
レビュー・インタビュー,
フジヤエービック FUJIYA AVIC

【試用レビュー】ゼンハイザーの新しいフラッグシップイヤホン・IE 900についてさらに深掘り!

早くも大人気!発売から1ヶ月を迎えるゼンハイザーのフラッグシップイヤホン・IE 900。今回は発表時の速報レビューに引き続き、10日間ほど試用してみてのレビューをお届けします。

■この記事の監修 フジヤエービック
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SENNHEISER IE 900とは

ごぞんじドイツの名門ブランド・SENNHEISER(ゼンハイザー)が誇るハイエンドイヤホンのフラッグシップモデル、それがIE 900です。6月1日に発売されたばかりですが、やはりイヤホンファンの皆様からの期待が大きいモデルということもあってほどなく当店初回入荷分も完売、つい先日ようやく再入荷してきたという人気ぶりです。発売前には速報レビュー記事もお送りしました。

前述のとおり、早い段階で品切れになってしまったため「気になっていたけどまだ買えていない」「どんな音なのか改めて知りたい」という方も多いのではないでしょうか。ということで、せっかく再入荷してきたというタイミングでもありますので、本日は発売から1ヶ月を経過した時点での試用レビューをお届けしたいと思います。

ゼンハイザーロゴが光るケースとIE 900
ゼンハイザーロゴが光るケースとIE 900

IE 900の特徴

さて、まずは軽くおさらいを。IE 900の特徴としては
・アルミ削り出しのハウジング
・「X3Rテクノロジー」搭載
・2.5mm/3.5mm/4.4mmケーブル同梱
といったところが挙げられます。
まずは一番最初の「アルミ削り出しハウジング」から。

精密な5軸CNC加工によるアルミ削り出しハウジング
精密な5軸CNC加工によるアルミ削り出しハウジング

これまで長くゼンハイザー製品を愛用してきた方でしたらお気づきかと思いますが、実はゼンハイザーがイヤホンに金属のハウジングを採用するというのは珍しいのです。これまでのフラッグシップイヤホンを挙げても、例えばIE 8は樹脂、IE 800はセラミック…というようにまったく異なる素材を採用してきました。ヘッドホンではAMPERIORやHD 25 Aluminiumなどで採用されたこともありましたが、珍しいケースといえます。

いまや懐かしいHD 25 Aluminium
いまや懐かしいHD 25 Aluminium

2つ目の特徴「X3Rテクノロジー」ですが、これは『フラグシップTrueResponseドライバー』『トリプルレゾネーターチャンバー』『アコースティックヴォルテックス』の3つを合わせた呼び名。それぞれ、IE 900のために開発された7mm径ダイナミックドライバ、そのドライバを格納するチャンバーに刻まれた3本の溝、チャンバー中央に開けられた星形の音導孔を指しています。

この技術によりハウジング内の空気の流れを制御し、ゼンハイザーの目指す"自然な音"を再現しています。

小さなハウジングにはこれだけのパーツが
小さなハウジングにはこれだけのパーツが

最後の特徴は3種類のケーブルをパッケージに同梱。バランスケーブルも2.5mmと4.4mmの2種類を用意し、ケーブル交換でバランス出力つきポータブルプレイヤーにしっかり対応してきました。

3種類の着脱式ケーブルを同梱
3種類の着脱式ケーブルを同梱

と、主な特徴を軽くおさらいしたところで、ゼンハイザージャパンさんから10日ほどこのIE 900をお借りして使ってみました。発売前のレビューでは気づかなかった点も含めて、IE 900の使用感についてお伝えいたします。

いろいろな角度から見たいハウジングです
いろいろな角度から見たいハウジングです

まずはどのプレイヤーと組み合わせるか、というところから。IE 900自体のクオリティの高さはすでに前回のレビューで実感済みですが、ではどんなプレイヤーと相性が良かったりするのか?!という点からもう一度いろいろと試してみます。
IE 900自体が比較的スッキリとした音作りなので、その方向性を活かしつつ音の分離間や粒立ちもきちんと表現できるプレイヤーは…と何台ものDAPを聴き比べた結果、

M6 Ver.21に3.5mmアンバランス接続
M6 Ver.21に3.5mmアンバランス接続

Shanling M6 Ver.21との組み合わせが個人的にはベストでした。実はこの組み合わせ、M6 Ver.21のレビューをお届けした際にも試していたのですが、IE 900の持つスッキリ感とM6 Ver.21の持つ濃密感とがうまく合わさり、定位感もしっかりと感じさせるというバランスの良さがあると思います。バランス、といえばこのM6 Ver.21にはバランス出力も搭載。

しかも2.5mm/4.4mmの両方を装備しているので、IE 900に付属する3種類のケーブルがこれ1台ですべて試せるということに。2つのバランス出力が使えても一見あまり意味がないように思えますが、実際に比べてみると微妙な音の違いがあったりもするのでぜひお試しを。
この組み合わせでは特にボーカルもので表現される声の質感に注目です。IE 900の持つ伸びやかな高域にM6 Ver.21が再現する生々しさがプラスされることで、歌詞の意味合いがより深く浸透するような感覚をおぼえます。

また、今回10日間ほど使ってみたことで改めて気づいた点として、IE 900本体が小型かつ軽量で付属のシリコンイヤーピースが柔らかめなため、ちょっと首を動かしたりした時にケーブルが引っ張られると「耳から外れてしまう」ということがありました。

より外れにくいIE 900付属のフォーム製イヤーピースに替える、という手もありましたが、どうしても低域が増強されてしまうためボーカル域がマスクされるなど好みの音からは離れてしまうという結果に。「なにか良いイヤーピースはないものか?」と悩んでいたところ、ちょうどつい先日発売されたこちらの製品が。

Standard MSサイズを装着
Standard MSサイズを装着

AZLA Senda Earfit Crystal Standardです。ほどほどの吸着力でホールド感がアップ、ちょっとやそっと動いてもIE 900が外れてしまうことはなくなりました。心配していた低域の出方については若干強めではあるものの、量感が増すというよりも低域の"芯が出る"ようになり、こちらは逆に好みの方向への変化でひと安心。

IE 900は広めでホール感のあるの音場表現ですが、その点もAZLA Senda Earfit Crystal Standardに替えることでさらに一段階広がった印象です。ライブ録音の音源などはより臨場感が味わえるかと思います。
なお、一応AZLA Senda Earfit Crystalのfor TWSも試してみたのですが…
こちらはちょっと装着できなさそう…
こちらはちょっと装着できなさそう…

ご覧の通りカサの部分がハウジングを覆ってしまいました。

製品仕様

本体重量

約 4 g(片側重量、ケーブル除く)

型式

ダイナミック・カナル型

ケーブル長

125 cm Y型

イヤホン端子

MMCX(ゼンハイザー独自形状)

プラグ形状

3.5mmステレオミニプラグ L型・4.4mm(バランス)・2.5mm (バランス)

インピーダンス

16 Ω

周波数特性

5 ~ 48,000 Hz ( -10dB )

感度

123 dB ( 1 kHz , 1 Vrms )

THD

<0.05% (94dB,1 kHz)

保証期間

2年

付属品

イヤーアダプターセット( 標準シリコン S/M/L、フォーム S/M/L )ケーブルクリップ、シリアルナンバー入りプレミアムキャリングケース、クリーニングツール&クロス

パッケージサイズ

223 × 129 × 66 mm

パッケージ重量

約 446 g

まとめ

ハウジングの素材や音質面といった部分で従来フラッグシップモデルから大きな変化をとげたIE 900ですが、一方ではさまざまなイヤーピースに付け替えがしやすいステム形状になったり、(若干奥まってはいるものの)MMCX端子を採用することでリケーブルも容易になるなど、ユーザーが好みに応じて使い方を広げられるような部分が増えたことでより"楽しめる"イヤホンとなりました。

もちろんパッケージそのままの状態でも完成度は高いのですが、そこからのカスタマイズで「自分専用」に追い込む楽しさをぜひ体験していただければと思います。フジヤエービックではIE 900の試聴機だけでなく、ポータブルプレイヤー、イヤーピースもさまざまなメーカー・ブランドの試聴機をご用意しておりますので、「こんな組み合わせで聴いてみたい」という場合もお気軽にスタッフまでお申し付けください。

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