SONYのワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリング搭載の最上位モデルから耳をふさがないイヤホンまでラインナップしています。この記事では、オーディオ専門店スタッフがおすすめのワイヤレスイヤホンを8種類と専用アプリのおすすめ機能を紹介します。
目次
SONYワイヤレスイヤホンの特徴
SONYワイヤレスイヤホンおすすめ8選
SONYのイヤホン・ヘッドホン用アプリ「Headphones Connect」を使ってみる
SONYのイヤーピースについて
まとめ
最近のワイヤレスイヤホンには当たり前のようについているデジタルノイズキャンセリング機能。SONYはこのデジタルノイズキャンセリングを搭載したヘッドホンを世界ではじめて製品化したメーカーです。
もともとは飛行機の騒音対策のために開発されたノイズキャンセリングですが、当初アナログだったものをデジタル技術を使用することで、小型化し、一般向けにしたのは実はSONYなのです。
1990年代からノイズキャンセリング技術を開発してきたSONYは、世界初となる市販のノイズキャンセリングイヤホン「MDR-NC10」やデジタルノイズキャンセリングヘッドホン「MDR-NC500D」を開発した、デジタルノイズキャンセリング技術のパイオニアと言っていいメーカーです。
SONYはノイズキャンセリングのパイオニアであるだけでなく、その技術は現在でも世界最高レベルにあります。
SONYの技術力の高さを証明したモデルのひとつが最新機種となる「WF-1000XM5」です。音質とノイズキャンセリング性能が高次元でバランスされており、強力でありながら自然な聴こえ方はSONYの長いノイズキャンセリングに対するノウハウの蓄積がなせる技ではないでしょうか。
高い技術力は全てのSONYワイヤレスイヤホンにフィードバックされ、用途やコストに合わせてワイヤレスイヤホンを購入する幅広いユーザーにおすすめしやすいメーカーといえるでしょう。
SONYはワイヤレスイヤホンだけでなく、音楽クリエーターから高い支持を得るモニターヘッドホン「MDR-CD900ST」や、「ウォークマン」の名前でお馴染みの音楽プレーヤー(DAP)など、幅広くオーディオや音楽に携わる製品を開発するメーカーです。
長い月日をかけて培われてきた技術や音に対する理解はSONYの大きな財産であり、ユーザーにとっては音質に妥協のないメーカーとして、購入する安心感につながるのではないでしょうか。
ワイヤレスイヤホンはそんなオーディオ機器の中でも今が旬の製品なのでSONYも力を入れて製品開発を行っており、音質、機能、コストのバランスの良い製品が多くラインナップされています。
今回おすすめするイヤホンの機能比較表です。
ドライバーユニットは大きくなる程表現力に富み、特に低音が豊かになる傾向があります(例外もあります)。また、DSEE ExtremeはSONY独自の圧縮したデータの音質を向上させる機能で、DSEEよりもDSEE Extremeの方が高性能です。
その他重量や再生時間など、使用するシチュエーションや好み、予算などに合わせてピッタリのイヤホンを探してみて下さい。
WF-1000XM5 | LinkBuds S | WF-1000XM4 | LinkBuds | LinkBuds UC for Microsoft Teams | WF-C700N | WF-C500 | Float Run | |
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ノイズキャンセリング | 〇 | 〇 | 〇 | - | - | 〇 | - | - |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大8時間 (NCオン) / 最大12時間 (NCオフ) | 最大6時間(NCオン) / 最大9時間(NCオフ) | 最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ) | 最大5.5時間 | 最大5.5時間 | 最大7.5時間 (NCオン) / 最大10時間 (NCオフ) | 最大10時間 | 最大10時間 |
ドライバーユニット | 8.4 mm | 5 mm | 6 mm | 12mm | 12mm | 5mm | 5.8mm | 16 mm |
DSEE Extreme | 〇 | 〇 | 〇 | DSEE | DSEE | DSEE | DSEE | - |
防滴性能 | IPX4相当 | IPX4相当 | IPX4相当 | IPX4相当 | IPX4相当 | IPX4相当 | IPX4相当 | IPX4相当 |
質量(片耳) | 約 5.9 g | 約4.8 g | 約7.3 g | 約4.1 g | 約4.1 g | 約 4.6 g | 約5.4 g | 33 g(本体) |
WF-1000XM5は、2023年9月に発売されたSONYワイヤレスイヤホンの最新にして最高峰で、完全ワイヤレスイヤホンの最先端技術が惜しみなく投入されたモデルです。
前モデルよりも大幅に小型・軽量化されているにもかかわらず、2基のプロセッサーを搭載。新たに採用された大型の8.4mm径ダイナミックドライバーにより音質が向上している点も見逃せません。
やや高額なのが玉にきずですが、音質・ノイズキャンセリング・使い勝手など、どれをとってもワイヤレスイヤホンの最先端にして最高のモデルとなっています。
【商品情報】SONY WF-1000XM5
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作業しながら、家事をしながらなど「ながら聴き」のために作られたイヤホン「Linkbuds」シリーズに、便利なノイズキャンセリング機能をプラスしたモデルが登場しました。
より自然な外音取り込みで、音楽を聴きながらイヤホンを外さなくても周囲の音が聞き取れるのが特徴です。
コンパクトで装着感も良く、ファッションを選ばない4色のアースカラーが用意されているので、普段使いに最適なワイヤレスイヤホンとなっています。
【商品情報】SONY LinkBuds S
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「業界最高クラスノイキャン」としてセンセーショナルなデビューを飾ったWF-1000XM4ですが、その性能の高さは旧モデルとなった今でも健在です。
ハイクラス完全ワイヤレスイヤホンのベンチマークとも言える、音質とノイズキャンセリング性能のバランスがとても良いモデルとなっています。
最新モデル(WF-1000XM5)より大柄なのがデメリットですが、逆にケースから取り出しやすくて良いといった声もあるようです。
【商品情報】SONY WF-1000XM4
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外音取込したいならイヤホンそのものに穴を開けてしまえばいい!という思い切りが良すぎるデザインのイヤホン。「音楽やラジオを聴きたいけど周囲の音も聞こえないと困る」という場合に大活躍します。
おすすめの使い方は、小さなお子様がいる方や宅配待ちなどで不意の対応が必要な時。外音取り込みと違い、生の音を聞ける安心感があります。
耳の穴をふさがない構造のため装着時の負担も少なく、他のワイヤレスイヤホンには無いユニークなデザインも魅力です。
【商品情報】SONY LinkBuds
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リモートワークに欠かせないアプリ「Microsoft Teams」。このMicrosoft Teams対応モデルのLinkBudsがLinkBuds UC for Microsoft Teamsです。
付属のUSBトランシーバー(2.4GHzワイヤレス接続)をPCに差し込めば、パソコンはトランシーバーで、スマホはBluetoothでといった具合に2台同時接続が可能になります。
超軽量(片側約4.1g)で長時間の使用でも疲れない、Microsoft Teamsのヘビーユーザーにおすすめしたいワイヤレスイヤホンです。
【商品情報】SONY LinkBuds UC for Microsoft Teams
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お手頃価格ながら上位モデルゆずりの高いノイズキャンセリング機能を搭載した高コスパモデルです。
おしゃれな「くすみカラー」で構成されたカラーバリエーションと、軽量・コンパクトで装着感も良く、女性にもおすすめのワイヤレスイヤホンです。
ソニーの独自開発技術「DSEE」により、ストリーミングなど圧縮された音源でも広がりのあるいい音で聴けるので、カジュアルに高音質を楽しむ事ができます。
【商品情報】SONY WF-C700N
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ノイキャンはいらない。でも音はしっかりしていてお安めな完全ワイヤレスイヤホンが欲しい、という方におすすめなのがWF-C500です。
機能はシンプルですが、その分単体で連続再生10時間というロングライフバッテリーを実現!SONYの高音質を気軽に長時間使えるモデルとなっています。
本体の左右それぞれがプレーヤーからのBluetooth信号を同時に伝送する「左右同時伝送接続」により、高い接続安定性を実現している点もポイントです。
【商品情報】SONY WF-C500
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Float Runの、耳のすぐ前にスピーカーを浮かせるリスニングスタイルは、ランニングやスポーツジムなどで体を動かしながら音楽を楽しみたい方にピッタリです。
IPX4相当の防滴性能なのでスポーツ中の汗や突然の雨でも使用OK。イヤホンと言うよりスポーツギアと言った方がしっくりくる新しい音楽体験を提供します。
安全なランニングに欠かせない、周囲の音もしっかり聴き取れる設計になっているのもポイントです。
【商品情報】SONY Float Run
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まずは、ワイヤレスイヤホンをスマホに接続(ペアリング)します。
接続にはイヤホンをペアリングモードにする必要がありますが、今回試したWF-1000XM5ではケースのふたを開けた状態でUSB端子横のボタンを長押しする(WF-1000XM4やWF-C500ではイヤホンのタッチセンサー(WF-C500はボタン)に約5秒触れる)ことでペアリングモードになります。あとはスマホのBluetooth設定でイヤホン名をタップして接続すれば完了です。
続いてSONYのイヤホン・ヘッドホン用アプリ「Headphones Connect」をスマホにインストールします。bluetooth接続した機器を選択してすぐに各種設定ができますので、面倒も無く簡単でした。
Headphones Connectをぜひ使って欲しいおすすめの機能を2つご紹介します!
Headphones Connectのおすすめ機能のひとつが「ファインド・ユア・イコライザー機能」です。
好きな音楽を聴きながら、アプリが提示する幾つかの音から好みの音をタップしていくだけで、楽しみながら音質のカスタマイズができます。多くのイヤホンアプリが音質をカスタマイズする機能を持っていますが、SONYはトップクラスにわかりやすく確実に音質をカスタマイズすることができました。
本格的な機能を誰でも簡単に使えるようにするユーザーインターフェースの良さは、スマホもつくっているメーカーらしい長所です。
イヤーピースは適切なサイズを使用することで音質が良くなったり、ノイズキャンセリングの効き目が良くなったりするので、イヤーピース選びはイヤホンを使用するうえで大切な要素のひとつです。
Headphones Connectには最適なイヤーピースを判定する機能(装着状態テスト)があるので、音を聴きながらイヤーピースの密閉具合や最適なサイズがどれか比較することができます。
自分がこれと思っていたサイズが最適とは限らないので、客観的に選べる機能は試してみる価値ありです。ちなみに人によっては左右で最適なサイズが違うこともあるようなので、SONYのワイヤレスイヤホンを使っているならぜひ試してみて下さい!
ご紹介してきた通り、SONYは、イヤホン本体はもちろん機能性やアプリに関しても高い技術で開発されていますが、最終的な着け心地の良さや音質にも影響するイヤーピースもこだわりがあります。特にハイエンドモデルとなるWF-1000XM4やWF-1000XM5に付属するイヤーピースは、高い密閉性があり装着感も良好で、ノイズキャンセリング無しでもかなり外部のノイズを低減してくれます。
そんなSONYのイヤーピースですが注意点がひとつ。WF-1000XM5はゴミよけがイヤホンではなくイヤーピースについているので、装着感や遮音性も良好な純正品がおすすめです。