AirPods Pro(第2世代)とAirPods 4、SONY、SENNHEISER、Technics、DENON、JBL、Victor、Bose、Marshallの人気ワイヤレスイヤホンをノイズキャンセリング性能・音質、特徴の比較レビューします。
目次
AirPods Pro(第2世代)の特徴
AirPods Pro が人気の理由は?
AirPods Pro(第2世代)の音質レビュー
AirPods Pro(第2世代)のデメリット
AirPods Pro(第2世代)と AirPods 4 比較
AirPods Proと他社のワイヤレスイヤホンを機能比較
JBL LIVE BEAM 3とAirPods Proを比較
Victor HA-FX550TとAirPods Proを比較
Bose QuietComfort Earbuds IIとAirPods Proを比較
Marshall Motif ll A.N.C.とAirPods Proを比較
DENON Perl ProとAirPods Proを比較
Technics EAH-AZ100とAirPods Proを比較
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4とAirPods Proを比較
SONY WF-1000XM5とAirPods Proを比較
まとめ
圧倒的人気のワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」をはじめとするAppleのワイヤレスイヤホンシリーズを、iPhoneと組み合わせて使うため、あるいは空間オーディオを聴くために使用しているという方が多いのではないでしょうか。
ワイヤレスイヤホンはAirPods Pro以外にも国内外の多くのオーディオメーカーからたくさん販売されています。「AirPodsシリーズを使っているけど他社のワイヤレスイヤホンはどうなの?」という方に今回は、他社のワイヤレスイヤホンと音質を比較しながら紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
まずは、AirPods Pro(第2世代)の特徴から紹介していきましょう。
元々定評のあったノイズキャンセリング機能ですが、前世代の2倍となったという強力なノイズキャンセリング性能は、説明の通りノイズキャンセリングをオンにすると一瞬で静寂に包まれるような感覚を覚えます。
このノイズキャンセリングと音質を制御する重要な役割を果たしているのが、AirPods Pro(第2世代)に搭載されたH2チップです。
特別に設計されたアンプやドライバと連携し、低音はより豊かに、高音はよりクリアで深みのある音を忠実に再現します。また、H2チップの搭載でApple製品との接続性がさらに向上しました。
ノイズキャンセリングは耳を密閉させるのでイヤーピースによっては疲れてしまうということがありますが、AirPods Proのイヤーピースは、柔らかくふわっとした着け心地で密閉感が強くなく、長時間の使用でも疲れにくいのではないでしょうか。
外部音取り込みモードの注目の機能のひとつに適応型環境音除去機能があります。85dBを超える大きさの音は自動的に軽減し、それ以下の音は、大きさのレベルをキープするという機能です。
その他にも、装着したユーザーの頭と体が向いている方向を感知して、音が聞こえてくる向きも変わるというダイナミックヘッドトラッキングや、イヤホン本体のスワイプによる音量操作など使いやすく充実した機能が搭載されています。
AirPods Proは、第二世代となり、ますます人気となっており、高いシェア率を獲得しています。その人気の理由はどのようなところにあるのでしょうか。
AirPodsシリーズに共通して、人気の理由はiPhoneやiPadなどApple製品との相性の良さが挙げられます。
通常のワイヤレスイヤホンはBluetoothでペアリングをして使用します。複数のデバイスに同時接続するマルチポイント機能も2台までというものがほとんどですが、AirPodsはiPhone、iPad mini、Macの3台同時に切り替えが可能です。さらに再生しているデバイスを検知して自動で切り替えされます。
また、AirPods Pro(第二世代)は、イヤホンを無くしてしまった!という場合にもiPhoneの「探す」アプリを使用することで、どの場所にあるかを探すことが簡単になり、イヤホンケースに内蔵されたスピーカーから音が出るように進化しました。
こういった高い機能性と普段使用しているスマホとの相性の良さがAirPodsシリーズの人気の理由といえるでしょう。
アクティブノイズキャンセリングをオンにすると、一瞬で静寂が訪れるようです。一世代前より2倍という説明の通り驚きの感覚です。聞こえなくなることで若干圧迫されるような感覚を覚えるほどです。
Appleのイヤホンに共通するところではありますが、原音を全音域で最大化する印象は変わらず、さらに臨場感を高めるための定位の良さ、中低音域のボリューム感を感じます。アクティブノイズキャンセリングと相まって没頭する感覚はワイヤレスイヤホン随一ではないでしょうか。
AirPods Proが第2世代となり、第1世代で不満の多かった連続再生時間は4.5時間→6時間に、イヤホン本体での音量調整が可能となり、使用感が改善がされていますが、デメリットも挙げておきましょう。
AirPods Proは、イヤホン本体、ケース共に白くツルっとした質感です。そのため汚れが目立ちやすいです。専用のケースカバーやアクセサリーがたくさん販売されていますが、わざわざ購入しなくてはならないので、汚れが目立ちにくいケースであれば...という不満の声も聞かれます。
AirPods ProでApple Musicをハイレゾ音質で楽しみたいという方は多いのではないでしょうか。ハイレゾ相当の音質で聴くためには、Bluetoothコーデックがハイレゾ相当の伝送可能なLDAC、aptX adaptiveが対応である必要がありますが、残念ながらAirPods Proは、SBC、AACのみとなっています。
ハイレゾ相当の音質で楽しみたいという場合は、対応しているワイヤレスイヤホンを選びましょう。
2024年9月20日に発売されたAirPods 4はイヤーピースがなくイヤホンを耳にかけるインナーイヤー型ながらノイズキャンセリング機能が追加されました。
ノイズキャンセリングはアクティブノイズキャンセリング機能のオン/オフ、外部音取り込み、適応型オーディオの4つのモードから選択できます!
そんな注目のAirPods 4とフラッグシップモデル AirPods Pro 2を比較してみましょう。
旧モデルからの最大の変更点はアクティブノイズキャンセリング機能追加です。イヤーピースが無いインナーイヤー型イヤホンでノイキャン搭載機種は少ないので、大きな進化といえるでしょう。
そのほか、充電ケースの丸いリセットボタンがなくなった点、イヤホンのスピーカー部分の形状の変化、探す機能追加など確実な進化を遂げています。
AirPods 4 はイヤーピースがありませんので、密閉感が少なく、耳の穴に置いているような感覚です。一方でAirPods Proはイヤーピースがありますので柔らかい装着感ながら密閉される感覚があります。
イヤホン本体を耳に装着した瞬間にエアコンやファンの音、周囲の声などが低減されました。AirPods Pro 2と比較すると大きい騒音などへの効きは劣りますが、雑音はほとんど気になりません。
音質傾向はApple共通の印象ですが、AirPods Pro 2と比較すると中低域のボリューム感が少なく、輪郭がはっきりとしたクリアな音質です。
ご紹介した通り、AirPods ProはiPhoneとの相性の良さや便利な機能、強力なノイズキャンセリングなどが選ばれる理由となっていますが、他社のワイヤレスイヤホンも優れた機能性や音質で人気を集めている製品が数多く販売されています。
近年特に人気のノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンと比較していきましょう。
スマホを開かなくても各種機能の設定や操作が可能なディスプレイつき充電ケースが便利なワイヤレスイヤホンです。明るくパンチのあるチューニングで”LIVE”の名のとおりノリの良いサウンドが楽しめます。
イヤーピースの形状はAirPods Proと近い楕円形で違和感なく装着できました。重みもあまり感じない軽い装着感です。
AirPods Proと比較すると若干のホワイトノイズとキーボードのカタカタという音がわずかに残るような感覚です。空調や周囲の雑音は一気に消え、充分強力なノイズキャンセリング性能といえると思います。
AirPods Proと比較すると中低音域がより強調されるような印象です。全体的に解像感についてはAirPods Proよりも劣る印象ですが、迫力満点のサウンドが楽しめます。
【商品情報】JBL LIVE BEAM 3
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新開発の振動板にはシルク(絹)を採用、ビクター史上最高の進化を遂げたノイズキャンセリング性能にも注目のワイヤレスイヤホンです。厚みのあるベースと艶感のあるボーカル、滑らかな聴きやすいサウンドが特徴となっています。
イヤーピースはAirPods Proと比較すると若干硬い印象ですが重みを感じにくい装着感です。
ノイズキャンセリングをオンにした時の圧迫感をほとんど感じません。AirPods Proと比較すると少し弱めに感じますが、充分使用しやすいノイズキャンセリング性能です。
中域から中高音にフォーカスされていてパンッと響く低音に迫力あります。AirPods Proと比較すると少し細めの音に感じますが、全体的にスッキリした音像で聴かせてくれます。音場は横に広く、余韻はホールのように響いて消えていきます。硬めな立ち上がりの後に滑らかに流れていきます。繊細さという面ではHA-FX550Tに軍配が上がるのではないでしょうか。
【商品情報】Victor HA-FX550T
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耳の形に合わせて自動でノイズキャンセリングとサウンドを最適化するパーソナライズ機能を搭載したワイヤレスイヤホンです。
近年のワイヤレスイヤホンと比較すると大きめのサイズ感です。そのため耳の小さい方は長時間は少し心配かもしれませんが、重みは感じにくいです。
周囲の音が消えてホワイトノイズのような雑音もありませんが、わずかにサーキュレーターの音が残っているような印象です。しっかりとした密閉感があるので周囲の音は気にならなくなります。
骨太な低音がズンズン鳴ります。全体的に低音中心に作られたようなサウンドバランスで中高音は少しリバーブがかかったような響きを感じます。AirPods Proよりも低音域の量感は多く感じます。ダンスビートが気持ち良く響きますので、特にEDMやビート感のあるサウンドが好みという方におすすめです。
Marshallのギターアンプライクなデザインが人気のマーシャルオーディオシリーズのノイズキャンセリングモデルです。解像感の高いサウンドとSpotify Tapにも対応したアプリも魅力のワイヤレスイヤホンです。
AirPods Proと比較すると重さを感じますが、スティック部分がゴツゴツしていて質感が良いです。イヤーピースはAirPods Proよりも若干固めなので場合によっては滑りやすいかもしれません。
AirPods Proと比較すると空調音が少し残ってしまうような印象ですが、全体的に周囲の音を低減してくれますので気になることはないと思います。
AirPods Proと比較すると中高音域がハッキリとジャキジャキ聞こえてきます。低音域が若干タイトなので好みが分かれるところかもしれませんが解像感と分離感が良く迫力のあるサウンドが楽しめます。
【商品情報】Marshall Motif ll A.N.C.
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外耳と、鼓膜の奥の中耳、さらにその奥の内耳まで測定し、より細かくユーザー個人の聴こえ方を分析するという医療技術を応用したパーソナライズ機能を搭載。伝統のデノンサウンドを理想の音で楽しめるワイヤレスイヤホンです。
イヤーピースはAirPods Pro よりも若干固めのシリコンイヤーピースです。平たい円形のハウジングは耳から出てしまいますので見た目は若干気になるかもしれません。
ごくわずかにホワイトノイズを感じます。キーボードのカタカタという音は低減されながらも聞こえてきますが、空調音を含めて周囲の音は低減されます。強力さではAirPods Pro よりは劣るものの充分なノイズキャンセリング性能です。
スッキリとクリアな中高音域中心のサウンドバランスで非常に聴きやすいです。滑らかでいながらしっかりと臨場感を感じる低音域は、上質さすら感じます。ハッキリとしたAirPods Proのサウンドと比較すると非常に滑らかで心地よいサウンドといえます。
【商品情報】DENON PerL Pro
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Technicsのフラッグシップ有線イヤホンで採用されていた磁性流体ドライバーの搭載や、3層構造イヤーピースの採用により、音質・ノイキャン性能共に向上しました。さらに、前モデルAZ80からイヤホン本体の体積が約10%減少し、重さも1.1g軽量化するなど装着感もアップしています。
前モデルのEAH-AZ80よりも小型・軽量化しており、違和感のないフィット感ですが、AirPods Proと比較するとAirPods Proの方がイヤーピースの柔らかさを感じます。
AirPods Proと比較すると、強力さという点では若干劣りますが、ノイズキャンセリング機能による耳への閉塞感・こもり感がなく、特に電車内・飛行機内などのノイズや人の話声はしっかりと低減されます。
各帯域の分離感が優れており、全体のサウンドバランスを崩すことはなく、上品で丁寧なサウンドです。解像感がありながら芯のある低音域を聴かせてくれるので、音の重厚感が感じられます。バランスの良さはAirPods Proが非常に優れていますが、Technics EAH-AZ100はより一層解像感の高さと丁寧な表現力を感じます。
【商品情報】Technics EAH-AZ100
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見た目は前作の形状を継承しながら、新たなノイズ低減マイクを採用することでノイズキャンセリングと外音取り込み機能を改善、音質面においても高音域のレスポンスを向上させるなど、しっかりとパワーアップしています。
AirPods Proよりも若干大きめのサイズ感ですが、イヤーフィンにより高いフィット感が得られます。
AirPods Proはしっかりとノイズキャンセリングをしているという印象を受けるのに対してMOMENTUM True Wireless 4は、あくまでも自然なノイズキャンセリング。前モデルのMOMENTUM True Wireless 3よりもさらにホワイトノイズの量が下がり、自然と音楽が耳に届きます。それが音質にも影響しており、音楽をより一層集中して楽しむことができます。
柔らかな中低域をメインとした音作りとタイトで芯のある低域、ヌケ感ある高域といったサウンドバランスに加えて各音域のつながりをよりなめらかに仕上げたような印象です。AirPods Proと比較するとより厚みのある中低音域やなめらかで自然なサウンドが楽しめるのではないでしょうか。
【商品情報】SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4
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大幅に小型化され装着感がさらにアップしたボディや8.4mm径ダイナミックドライバーの搭載など、外見・中身とも驚きの進化をとげました。音質面の進化はもちろん、機能面・長時間の使用がしやすくなったことで活躍の場が広がります。
前モデルよりも軽く小さくなり、装着感がアップしています。ウレタン製の弾力のあるイヤーピースは、AirPods Pro よりもしっかりとしたフィット感です。
ノイズキャンセリングをオンにすると車の騒音はスッと消えてバイクの音はラジコンほどの音になります。アプリを使用することで周囲の音に応じて自動化するアダプティブノイズキャンセリングの設定が可能となっており、ノイズキャンセリングの機能性の高さは群を抜いているのではないでしょうか。
パンチのある低音域とノリが良さに加えて、広い空間表現と立体感があるので全体的に臨場感のあるサウンドを楽しめます。AirPods Proと比較するとSONY WF-1000XM5の方が低音域の量感と全体的な音の広さがあるのではないでしょうか。
【商品情報】SONY WF-1000XM5
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AirPods Pro(第2世代) | JBL LIVE BEAM 3 | Victor HA-FX550T | Bose QuietComfort Earbuds II | Marshall Motif ll A.N.C. | DENON Perl Pro | Technics EAH-AZ100 | SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4 | SONY WF-1000XM5 | |
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ノイズキャンセリング | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
外部音取込 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 | - | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
片耳モード | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | - | 対応 | 対応 | 対応 |
コーデック | SBC、AAC | AAC、SBC、LDAC、LC3 | SBC、AAC、LDAC | SBC、AAC | SBC、AAC、LC3 | SBC、AAC、aptX Lossless、 aptX Adaptive | SBC、AAC、LDAC、LC3 | SBC、AAC、aptX、LC3 | SBC、AAC、LDAC、LC3 |
連続再生時間 | 最大約6時間、最大30時間(充電ケース込み) | 最大約12時間、約36時間(ケース込み) | 最大約4時間、約14時間(ケース込み) | 最大約6時間 | イヤホン単体:約6時間、ケース込み:約30時間 | 最大約8時間、最大約24時間(充電ケース込み) | 最大約10時間、約28時間(ケース込み) | 最大約8時間、約28時間(ケース込み) | 最大約6時間 (NCオン)、最大約24時間(充電ケース込み) |
主な特徴 | iPhoneとの相性抜群 | ディスプレイ付充電ケースで便利に操作 | 新開発のシルクの振動板を採用 | 耳の形に合わせて自動でノイズキャンセリングとサウンドを最適化 | 解像感の高いサウンドとSpotify Tap対応アプリ | 医療技術を応用したパーソナライズ機能搭載 | 高解像な聴き心地の良いサウンド | 定評のあるゼンハイザーサウンド | 装着感が向上した高機能・高音質 |
ノイズキャンセリング | 強力なノイズキャンセリング | 空調と周囲の雑音が一気に消える | 圧迫感をほとんど感じないノイキャン | しっかりとした密閉感 | 全体的に周囲の音を低減 | 空調音を含めて周囲の音が低減 | 閉塞感がなく、車の走行音や空調音は全く気にならないほどに低減 | 自然と音楽が耳に届く自然なノイズキャンセリング | 群を抜いたノイズキャンセリング機能 |
AirPods Proと音質比較 | 原音を全音域で最大化 | 解像感はやや劣るが迫力のあるサウンド | 繊細で全体的にスッキリした音像 | 低音中心に作られたサウンドバランス | タイトな低音域と解像感の高い迫力のサウンド | 非常に滑らかで心地よいサウンド | 全体的な見通しの良い、丁寧なチューニングのサウンド | より厚みのある中低音域やなめらかで自然なサウンド | より深い低音域の量感と全体的な音の広さ |
商品情報 |
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