DENONやTEACなどのオーディオブランドから発売されているネットワークプレーヤーは、近年特に音楽ストリーミングサービス対応の高音質な機種が注目を集めています。そこで今回は、オーディオ専門店スタッフおすすめのネットワークプレーヤーと選び方を紹介します。
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ネットワークオーディオプレーヤーとは
ネットワークオーディオプレーヤーとは、LANやWi-Fiを通じて、家庭内のネットワーク上にある音楽ファイルや音楽ストリーミングサービスが楽しめる近年注目のオーディオ機器です。
Amazon MusicやQobuzなどの音楽ストリーミングサービスを高音質で再生できるため、スマートフォンからワイヤレススピーカーに接続して聴くだけでは物足りないという方から、PCやNASからアンプに接続してオーディオシステムを組んでいるけど高音質なストリーミングサービスも楽しみたいという方まで幅広く受け入れられています。
ネットワークオーディオのメリット・デメリット
ネットワークプレーヤーにはさまざまなメリットとデメリットがあります。ここでいくつか代表的なものを紹介します。
メリット
・膨大な音楽コンテンツ
・高音質な再生
・CDなどの物理メディアが不要
・スマートフォンで操作が簡単
・豊富な組み合わせ
デメリット
・インターネット環境起因で音が途切れる
・初期設定がやや複雑
・対応していないストリーミングサービスがある
・機器の金額が高め
・オフライン再生ができない
ネットワークプレーヤーの選び方
基本のオーディオシステム構成
ネットワークプレーヤーは、スピーカーやヘッドホンをそのまま接続するだけで、音楽ストリーミングサービスの試聴可能です。スマートフォンに対応している機種が多く、簡単に操作ができます。また、HDMIや光デジタルなど接続方法が豊富なので、組み合わせるアンプやスピーカーによって、自分好みの音楽環境が作れることも魅力のひとつです。
ネットワークプレーヤー+アクティブスピーカー
高音質再生が可能なDACが内蔵しているネットワークプレーヤーであれば、スマートフォンからBluetoothスピーカーに接続して音楽を再生するよりも高音質なサウンドの再生が可能です。
ネットワークプレーヤー+アンプ
PCやDAPをプレーヤーとしてデスクトップオーディオの環境を構築しているという方も対応したネットワークプレーヤーであれば、音楽データとストリーミングサービスのライブラリ管理が可能です。
音楽ストリーミング対応のチェック
1億曲以上の楽曲ラインナップがあり、日本国内では2024年10月23日よりサービスを開始したQobuz(コバズ)や、Spotify、Amazon Music、Apple Musicなどの音楽ストリーミングサービスが近年続々と登場しています。
ネットワークプレーヤーの機器によって対応するサービスが異なるため、使用したい音楽ストリーミングサービスに対応しているかを確認することが重要です。機種によっては、音楽ストリーミングサービスのアプリが内蔵されているものと、されていないものがあります。
内蔵されていない場合は、ネットワークオーディオのプラットフォームとして広く使用されているRoon ReadyやiPhoneやiPadで再生している音楽を再生できるAirPlayの対応を確認しましょう。
入出力方式をチェック
せっかく高音質な音を楽しめるなら、さらに高音質を追求したいという方も多いのではないでしょうか。
アンプと接続する場合、USB出力やスピーカーのRCA接続はもちろんですが、HDMI入力搭載の機種を使えば、テレビや映像コンテンツの音声を高音質で楽しむことも可能です。楽しみたい方法に合わせて、入出力方式をチェックしましょう。
ハイレゾオーディオのファイル形式対応
現在発売されているネットワークプレイヤーはハイレゾファイルに対応していますが、ハイレゾ音源はFLAC形式が採用されているので確認しておきましょう。
また、ハイレゾ音源は「96kHz/24bit」「192kHz/24bit」という音楽データの数字で表現されます。近年ではDSDと呼ばれるより高音質なデータ形式も広く配信されています。ハイレゾ音源を楽しむにはこうした音源を再生できるか対応スペックを事前にチェックしておきましょう。
おすすめのネットワークプレーヤー
FIIO SR11
スマホから手軽ににストリーミング再生
iPhone、MacbookなどのiOSから繋げるAirPlay、音楽サーバーとして使用できるRoon Readyに対応したハイレゾネットワークプレーヤーです。非常にコンパクトなサイズと手ごろな価格帯も魅力。オーディオの中心として気軽にお試しいただきたい一台です。
おすすめしたい特徴
・AirPlay・Roon Ready対応
・同軸/光デジタル、USB Type-A、USB Type-C 出力対応
・シンプルで使いやすい機能性
WiiM WiiM Pro w/ RC
豊富なハイレゾストリーミング対応
コスパの良さから非常に人気を獲得したネットワークプレーヤーです。ハイレゾ音楽ストリーミングに加えて、Airplay2レシーバー対応しており、PC接続せずにスマホで操作して手軽に音楽が楽しめます。
おすすめしたい特徴
・Burr-Brown 「PCM5121」DAC搭載
・豊富な音楽ストリーミングサービス対応
・簡単な操作ができる「WiiMHome」アプリ
WiiM WiiM Ultra
マルチに活躍するネットワークプレーヤー
ESS SABREフラッグシップDAC「ES9038Q2M」を搭載することで、WiiMシリーズの中でも音質が向上しました。また、フォノインやサブウーファー出力に対応しており、多様なオーディオシステムの構築が可能です。
おすすめしたい特徴
・ESS SABREフラッグシップDAC「ES9038Q2M」と高音質ヘッドフォンアンプ「TPA6120A2」搭載
・HDMI ARCとサブウーファー出力対応でホームシアターシステム構築が可能
・「WiiMHome」アプリでシームレスな操作
I-O DATA Soundgenic Plus
NAS・CDリッピング・ストリーミングプレーヤーとして活躍する多機能プレーヤー
音楽データを保存するNASとしての機能、音楽データを再生するプレーヤーとしての機能、別途CDドライブと接続してCDリッピングができるなどマルチな機能を搭載した多機能プレーヤーです。「音楽ストリーミングも使うけど保存した音楽データも楽しみたい」という方におすすめの一台です。
おすすめしたい特徴
・豊富なプレーヤー機能
・同梱のBluetoothレシーバーでワイヤレスオーディオ環境の構築も可能
・最大DSD22.5MHzに対応
DENON DNP-2000NE
HDMI搭載ネットワークプレーヤー
DAC部に同ブランドのSACDプレーヤー「DCD-A110」と同様の左右チャンネルにそれぞれ2基ずつ、合計4基のクアッドDAC構成を採用、テレビや動画視聴でも定評のあるDENONサウンドが楽しめるHDMI入力を搭載したネットワークプレーヤーです。
おすすめしたい特徴
・サウンドマスターが手掛けるデノンサウンド
・4基のQuad-DAC構成とフルディスクリート回路採用
・HDMI入力でテレビと連携
Volumio Rivo+
シンプルな操作性とノイズレスなクリアサウンド
音楽再生OSの開発で広く知られているイタリアのメーカーVolumioからデジタル出力を強化したRivo+が登場しました。USB、同軸デジタル、AES/EBUに加えてI2S(HDMI)接続を搭載しており、お気に入りのDACと組み合わせてローノイズで非常にクリアなサウンドがテレビ・動画コンテンツも楽しめる一台です。
おすすめしたい特徴
・ストリーミング専用機器
・強化されたデジタルトランスポート
・Volumioの最新OS Volumio 3を内蔵
Eversolo DMP-A8
Android OS搭載で音楽ストリーミングにも対応のDACアンプ
Android OSを内蔵したプレーヤー機能にDAP、DAC、プリアンプを搭載、さらに光学ドライブと接続することでCD音源のリッピングも可能!マルチに活躍する1台となっています。当店でも多くのお問合せをいただいた話題の製品です。
おすすめしたい特徴
・Android OSを内蔵し音楽ストリーミングサービスの利用が可能
・AK4499EX/AK4191EQ デジタル・アナログ セパレートDAC搭載
・多彩な機能を搭載しながら安定した操作性
Eversolo DMP-A8のスタッフレビューはこちらTEAC UD-701N
独自のディスクリートDAC搭載のオールラウンドプレーヤー
独自のディスクリートDAC、4基の大容量トロイダルコアトランスや徹底した制振設計と振動コントロールを施したフルサイズのネットワークプレーヤーです。豊富な入出力方式を採用しており、外部機器と組み合わせて高品位なアナログプリアンプとしても活躍します。
おすすめしたい特徴
・USB DAC、ネットワークプレーヤー、アナログプリアンプ、ヘッドホンアンプなど様々な機能を搭載
・ハイレゾを楽しめるMQAフルデコーダー搭載
・Bluetooth入力をふくめた多彩な入出力方式
LUMIN T3X
使いやすくて高品位なネットワークプレーヤー
ネットワークプレーヤーの草分け的存在としても知られているLUMINの主要モデルT3にリニア電源と光ファイバーネットワークに対応したSFPポートを搭載し、処理能力も向上した「T3X」が登場しました。素直で洗練されたサウンドとスムーズな操作性によりオーディオをより高めてくれる一台となっています。
おすすめしたい特徴
・ESSの「ES9028Pro SABRE DAC」を2基搭載
・光ファイバーネットワークに対応したSFPポートを追加
・スマホやタブレットから直感的な操作が可能な「LUMIN App」
aurender AP20
高性能クラスDアンプを搭載
2010年に設立された韓国のオーディオブランドaurenderからブランドのネットワーク再生ノウハウを結集し、高品位なプリアンプセクションとハイパワーなパワーアンプを搭載したネットワークプレーヤーアンプが登場しました。
おすすめしたい特徴
・AKM4497をコアとするDACセクション
・Tidal、Qobuz、Spotify Connect、Air Playなど主要ストリーミングサービスに対応
・CPU、左右のDACボード、FPGAプロセッサ、パワー出力段の6つの独立トロイダルトランスを搭載
まとめ
おすすめのネットワークプレーヤーを10機種紹介しました。
・対応のストリーミングサービスを確認
・Bluetooth送信対応やバランス接続などの入出力方式を確認
・理想のオーディオシステム構成に合わせて選ぶ
近年特に注目度が高まっているネットワークプレーヤーは、お使いの用途や欲しい機能に合わせて最適なものをお選びください。