Bluetoothオーディオレシーバーは、スマホなどのデバイスとワイヤレス接続して有線イヤホンを楽しむための機器です。内蔵されているDACによっては驚くほど高音質になるBluetoothレシーバーの選び方とおすすめを10機種紹介します。
目次
Bluetoothレシーバーとは
Bluetoothレシーバーの選び方
小型で持ち歩きしやすいおすすめのBluetoothレシーバー
高音質DAC搭載のおすすめBluetoothレシーバー
まとめ
この記事では、オーディオが好きで色々イヤホンを持っているけどスマホのストリーミングだとイヤホンの良さを発揮できない。通常のTypeC変換ジャックだけだと有線イヤホンの音がイマイチ、かといってワイヤレスイヤホンだと物足りないという方におすすめのBluetoothワイヤレスオーディオレシーバーを紹介します。
スマホやPCなどのデバイスとBluetooth接続して音声ファイル受信する機能がBluetoothレシーバー機能です。
このBluetoothレシーバー機能は主にBluetoothワイヤレス受信ができるDAC(デジタルトゥアナログコンバーター)アンプやDAP(音楽プレーヤー)に搭載されています。
Bluetoothレシーバーとは、Bluetoothワイヤレス接続ができるDACアンプのことです。
Bluetoothに対応していないカーステレオや、有線イヤホンなどをワイヤレス化できるため、イヤホンジャックのないスマホからの接続やBluetooth接続ができないオーディオ製品とワイヤレス接続して快適に楽しむことができます。スマホとワイヤレスイヤホンを接続して音楽を聴く場合に、音質の劣化が気になるという方やお気に入りの有線イヤホンで音楽を聴きたいという方に人気の製品です。
据え置きタイプのものとワイヤレスタイプのものがありますが、据え置きタイプの製品はストリーマーと兼用しているなど、多機能なものが多く、ポータブルタイプのものを主にBluetoothレシーバーと総称しています。
Bluetoothレシーバーには、DAC・アンプが内蔵されています。
DAC(Digital to Analog Converter/デジタルトゥアナログコンバーター)とは、音楽を再生する際に、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器のことです。スマホにもDACは内蔵されていますが汎用の物のため、高音質というわけではありません。
特に音楽用に作られたDAC・アンプはノイズ源からの分離・隔離設計を施すことで、ノイズが少ない状態での音楽再生が可能です。Bluetoothレシーバーに内蔵されているDACによっては、驚くほど高音質な音を楽しむことができます。
意外と見落としがちなのが「Bluetoothの対応コーデック」。例えばハイレゾ音質で音楽を聴きたくても対応していないと、通常の音質になってしまいます。事前に送信側・受信側共に対応コーデックを確認しましょう。
SBC | 「A2DP」プロファイル対応の標準コーデック、圧縮送信時にタイムラグが発生するため音の遅延が出てしまう。全てのワイヤレスイヤホンに対応。 | AAC | 「SBC」と変わらない圧縮率で、SBCより高音質。主にiPhoneに対応。 |
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aptX | 「SBC」「AAC」と比べると圧縮率・遅延が少なく、高音質再生が可能。主にAndroidに対応。 | aptX HD | 最大48kHz/24bitに対応したハイレゾ音質伝送が可能。 |
aptX LL(Low Latency) | CD音源と同等の音質でaptXよりさらに遅延が少なく、ゲームや動画視聴に適したコーデック。 | LDAC | SONYが発表したコーデック。ハイレゾ相当(96kHz/24bit)の高音質再生が可能。 |
LC3 | LE Audioの標準コーデックで、より高音質・低消費電力が可能に。 |
Bluetoothにはバージョンがあります。バージョンは「Bluetooth5.0」や「Bluetooth4.0」というように表記される数字の部分です。バージョンが上になればなるほど通信速度や通信範囲、省電力性などの性能は高くなりますが、バージョンによる音質の違いはありません。
ver4.0 | 大幅な省電力化LE(Low Energy)を実現できる低消費電力機能を実装、転送速度は1Mbpsに | ver4.2 | LEのデータ転送速度が2.5倍に高速化 |
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ver5.0 | データ転送速度が4.0の2倍、通信範囲が4.0の4倍、通信容量が4.0の8倍に強化、メッシュネットワークに対応 | ver5.1 | 方向探知機能追加によりBluetooth機器が発信している信号の方向を特定が可能に |
ver5.2 | LE Audio機能の実装 | ver5.3 | Connection Subratingの搭載によりLE Audio使用時の転送データ量の増強と消費電力節減など、効率化が可能に |
Bluetoothレシーバーは基本的に3.5mmのステレオミニジャックが搭載されています。また、より低ノイズなバランス接続に対応している製品も増えてきています。
バランス接続は左右独立したアンプから正相と逆相の音声信号を送ることで、ヘッドホン・イヤホンの駆動力を高めたり、クロストーク(左右の信号が混ざってしまう)現象が起こりにくくなるなどの音質的な利点が得られる接続方法です。接続端子は、お持ちのイヤホン・ヘッドホンやお好みに合わせてチェックしましょう。
サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 32×72.2×12.5mm | 重さ | 37.3g |
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接続方式(入力) | Type C | Bluetoothコーデック | SBC、AAC、aptX、aptx LL、aptX Adaptive、aptX HD、LDAC |
接続方式(出力) | 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】FIIO BTR15
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サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 34×55×13mm | 重さ | 27g |
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接続方式(入力) | Type C | Bluetoothコーデック | aptX、aptX HD、aptX Adaptive、aptX LL、LDAC、HWA/LHDC、AAC、SBC |
接続方式(出力) | 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】iFi audio GO blu
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サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 39.8×68.4×16.5mm | 重さ | 40g |
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接続方式(入力) | Type C (UAC 2.0 / UAC 1.0 切替可能) | Bluetoothコーデック | SBC、AAC、aptX HD、LDAC |
接続方式(出力) | 3.5mmアンバランス出力 (CTIA規格4極マイク・コントローラー入力対応)、4.4mmバランス出力(5極GND結線あり) | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】Astell&Kern AK HB1
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サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 41.8×84×15mm | 重さ | 73g |
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接続方式(入力) | Type C | Bluetoothコーデック | SBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、aptX HD、aptX Adaptive、LDAC |
接続方式(出力) | 4.4mmバランス、2.5mmバランス、3.5mmシングルエンド | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】MUSE HiFi M4
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サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 39.6×83.6×14.6mm | 重さ | 27g |
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接続方式(入力) | Type C | Bluetoothコーデック | SBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、aptX Adaptive、LDAC |
接続方式(出力) | 4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】FIIO BTR7
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スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本
やや硬質さを感じさせる、中高域メインのサウンドバランスでボーカルものが聴きやすい音作りとなっています。タイトで量感控えめな低域と、全体的にスッキリした印象はH7やH5ゆずりという感じです。
組み合わせたイヤホン・3T-154はその名のとおり直径15.4mmという大口径のダイナミックドライバーを搭載しているのが特徴ですが、ローゲイン設定でもその大口径ドライバーを悠々と鳴らしているかのようなドライブ能力の高さを感じさせます。
また、H5発売時あたりから「Eddict Player」と組み合わせた際の使い勝手も格段に上がっていることもあり、特に今回のようにローカルファイル再生で使ってみると「手元で操作可能な便利さ」と「充分なドライブ能力を持ったプレイヤー」とのコンビネーションが非常に快適です。(スタッフレビューより引用)続きをみる
サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 71.5×100×21.5mm | 重さ | 185g |
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接続方式(入力) | Type C | Bluetoothコーデック | LDAC 、AAC、SBC |
接続方式(出力) | 4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド | 電源方式 | USB-C(BC V1.2対応、最大1.9A充電) |
【商品情報】Shanling H2
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スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木
SENNHEISER HD660 S2と接続して試聴
ボリュームを上げても音割れすることなく、クリアな音でしっかり鳴らしてくれます。出力が足りないと、ベースラインが薄くなったり、全体的な解像度が落ちてしまい、聴き応えがなくなるように感じますが、Q15ではその心配はありません。出力不足で頑張って鳴らしている、という感じがなく、余裕を持って鳴らしてくれるので、様々な音源で試聴したくなるような、そんなワクワクするような感じがして楽しいです。
Noble Audio VIKING RAGNAR Damascusと接続して試聴
ミドルクラスのDAPで試聴しているような鳴らし方でした。サウンドバランスが崩れることもなく、しっかりとした音圧感、ベースラインのアタック、高音域の伸び、どの帯域にフォーカスを当てても十分な聴き応えはあります。ただ、狭い空間で頑張って鳴らしているというような窮屈な鳴らし方でしたので、余裕はありません。
このクラスを鳴らすのであれば、しっかりとしたDAPを用意する必要がありますね。しかしながら、7万円台のヘッドホンアンプでここまで鳴らすのは技術力の進化が感じられます。(スタッフレビューより引用)続きをみる
サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 71.8×143.5×21.8mm | 重さ | 305g |
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接続方式(入力) | USB2.0 Type-C端子、RCA同軸デジタル入力端子 | Bluetoothコーデック | AAC、SBC、aptX、aptx LL、aptX Adaptive、aptx HD、LDAC |
接続方式(出力) | 4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド | 電源方式 | PD 9V、DC給電による充電 |
【商品情報】FIIO Q15
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スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本
H5とintime 翔 Special Versionを接続して試聴しました。キレのある高域にスッキリ目な中域、タイトな低域と、見た目だけではなく音の方もH7にかなり似通った硬質なサウンドです。特に今回組み合わせた翔 Special Versionのように高域表現の個性が強いイヤホンではそのあたりのキャラクターがさらに強調されるので、EDMなどのジャンルを聴くと非常に楽しめるかと思います。(スタッフレビューより引用)続きをみる
サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 85×102×25mm | 重さ | 270.4g |
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接続方式(入力) | Type C | Bluetoothコーデック | SBC、AAC、LDAC |
接続方式(出力) | 4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】Shanling H5
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サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 88.5×158.4×28.3mm | 重さ | 620g |
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接続方式(入力) | Type C | Bluetoothコーデック | SBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、aptX Adaptive、LDAC |
接続方式(出力) | 2.5mmバランスヘッドホン端子、3.5mmシングルエンドヘッドホン/ライン出力兼用端子、4.4mmバランスヘッドホン/バランスライン出力兼用端子、6.3mmシングルエンドヘッドホン端子 | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】FIIO Q7
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サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 75×123×19mm | 重さ | 215g |
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接続方式(入力) | USB Type-C、S/PDIF同軸(3.5mm)/光(丸端子) / ライン入力(フルバランス4.4mm. シングルエンド3.5mm) | Bluetoothコーデック | aptX、aptX HD、aptX Adaptive、aptX LL、LDAC、HWA、AAC、SBC |
接続方式(出力) | 4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】iFi audio xDSD Gryphon
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