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2023.11.15
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64 AUDIO Volur レビュー | 重厚感と軽快さを表現する絶妙なチューニングの有線イヤホン

64 AUDIO Volur レビュー | 重厚感と軽快さを表現する絶妙なチューニングの有線イヤホン

64 AUDIO Volur をオーディオ専門店スタッフがレビューします。独自の新技術Isobaric方式を採用した10ドライバー搭載。多構成ながら小型で軽い装着感と質の高い低音表現と明瞭なサウンドバランスが特徴のイヤホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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フジヤエービック(FUJIYA AVIC)
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64 AUDIO とは

64 AUDIO(シックスティーフォーオーディオ)は、ワシントン州バンクーバーに本拠を構えるプロミュージシャンやオーディオファイル向けカスタムIEM(インイヤーモニター)の製造メーカーです。

聴覚障害リスクを抑える技術「apex(Air Pressure Exchange) Technology」や、独自のチューブレス設計を採用した「tiaドライバー」など、新しい技術を次々に生み出し、カスタムIEM業界をけん引しているメーカーのひとつです。

64 AUDIO Volur イヤホン本体の画像

今回は、10 ドライバーを搭載したユニバーサルモデル「Volur」を詳しく紹介していきます。

Volur の外観と特徴

パッケージ内容

64 AUDIO Volur のパッケージ画像

まずは、パッケージ内容から確認していきましょう。

64 Audio Premium Leather Case、Premium Cable、イヤーチップ(シリコン、 Spinfit、 TrueFidelity)、m20 Apex Module、m15 Apex Module、mX Apex Module、保証書(1 年間)
3種類のイヤーピースや再設計された3種類のApexなど、好みに合わせてお選びいただけます。

ケーブル

64 AUDIO Volur のケーブルの画像

ケーブルは、柔らかくて軽く癖も付きにくいので、取り回しがよくタッチノイズは全く気になりません。

ノズル

64 AUDIO Volur のノズルの画像

ノズルの太さは一般的ながらノズルが長く、ノズル側に返しが無いため、短いイヤーピースの場合は抜けてしまう可能性があります。付属品以外のイヤーピースに交換する場合は事前の確認をおすすめします。

ドライバー

64 AUDIO Volur イヤホン本体コネクタ部分の画像

ドライバーは、ハイブリッド型で合計10ドライバーを搭載しています。

Low ×2(ダイナミックドライバー)、Mid ×6、High/Mid ×1、tia High ×1

64 AUDIO の独自技術「apex」や「tia テクノロジー」に加えてノイズを低減するという「Isobaric 方式」が採用されました。

Isobaric 方式とは

2基のダイナミックドライバーを並列に配置し駆動することで、空気圧を2倍にしレスポンスを高め、さらにFourté Blanc 用に開発された高精度のフィルターを使用することにより、より明瞭な低域を表現する方式です。

この方式がどのような音質になるのか、実際に音質を確認していきましょう。

Volur の装着感レビュー

64 AUDIO Volur イヤホン全体のが画像

10ドライバー搭載とドライバー構成としては多めですが、イヤホン自体は小ぶりで軽いため、楽な装着感で長時間の試聴でも問題なさそうです。

Volur の音質レビュー

試聴環境

Astell&Kern / SR35で再生
緑黄色社会 / Shout baby、 ポルカドットスティングレイ / ゴーストタイプ、月詠み / 夢と知りせば、ヨルシカ / 又三郎、TRiDENT / Last Hope、BiSH / オーケストラ、 LiSA / Catch the Moment

音質レビュー

64 AUDIO VolurとDAPの画像

9mmのダイナミックドライバーが2基搭載されているため、特性上力強い低域再生が感じられます。さらに「ISOBARIC」方式のためか、より質の高い低域表現を感じます。また、楽曲全体のサウンドバランスを崩すことなく、重みと量感を表現し、レスポンスも良いです。

バスドラやベースは、重厚感と迫力を感じさせますが、モコモコと音にフィルターをかけたような鳴らし方ではなく、明瞭に鳴らしながら、それでいて応答速度が速いため、軽快さを損なっていません。重厚感と軽快さを表現するこの絶妙なチューニングは、64 AUDIO の技術力の高さが感じられます。

64 AUDIO Nio のように低域をしっかりと感じさせるタイプではありますが、Nio は機械的に低域を強化させて表現しているように感じましたが、Volur は機械的ではなく、より自然でクリアに表現しているため聴きやすく、ベースラインも追いやすいです。

メロディラインは、解像度・分離感も良く、ボーカルは耳元で歌っているような鳴らし方をするので、ベースだけでなく、楽曲全体を通して音楽を聴く楽しさがあります。

BAドライバーを8基搭載しているので、しっかりとした音の繊細さとインパクト・解像度の高さがありますが、BAドライバー特有のザラっとした荒っぽさはなく、ツルっとした質感で耳当たりは優しくて心地よいです。

ドライバー ハイブリッド型(Low ×2(ダイナミック)、Mid ×6、High/Mid ×1、tia High ×1) 周波数特性 5Hz – 22kHz
インピーダンス 6.3Ω@1kHz 入力感度 103 dB/mW @1kHz@1mW(94mV)

【商品情報】64 AUDIO Volur

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64 AUDIO Volur

まとめ

・新技術Isobaric方式を採用した10ドライバー搭載のイヤホン
・多構成ながら小型で軽い装着感
・質の高い低音表現と明瞭なサウンドバランス
・重厚感と軽快さを表現する絶妙なチューニング
ノリの良さと分析的な表現をする豊かなベースラインと中高音域の解像度の高さは、どのジャンルの楽曲も満足に再生するクオリティとなっています。ぜひ、一度お試しいただきたいイヤホンです。