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2023.11.23
専門店・プロレビュー,

Astell&Kern KANN ULTRA レビュー | 持ち運びにも据え置きにも活躍する高出力DAP

Astell&Kern KANN ULTRA レビュー | 持ち運びにも据え置きにも活躍する高出力DAP

Astell&Kern KANN ULTRA をオーディオ専門店スタッフがレビューします。KANNシリーズ最大の超高出力となる16Vrmsを搭載、解像感とS/N比の非常に高いサウンドが特徴の頼もしいプレイヤーを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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フジヤエービック(FUJIYA AVIC)
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Astell&Kern KANNシリーズとは

ポータブルプレイヤーブームの火付け役・Astell&Kern(アステルアンドケルン、以下「AK」)が従来のプレイヤーの弱点といわれた”アンプ出力の小ささ”を解消、マルチドライバーのイヤホンでも大型ヘッドホンでもなんなく鳴らせる高出力アンプを搭載したモデルとして生み出したのが2017年5月に発売された「KANN」です。

以降、2019年6月発売の「KANN CUBE」、2020年10月発売の「KANN ALPHA」、2022年5月発売の「KANN MAX」と、サイズや端子の数をその時々で変化させつつ進化を重ねてきた人気シリーズとなっています。

春のヘッドフォン祭2017のポスターイメージ
KANNは「春のヘッドフォン祭2017」のポスターにも登場しました

そのKANNシリーズに5つめのモデルが登場します!その名は「KANN ULTRA」、シリーズの集大成ともいえるDAPです!

KANN ULTRAの全体画像
シリーズ第5弾モデル・KANN ULTRA

今回はこのKANN ULTRAについて、詳細及び音質レビューをお送りします。

KANN ULTRAの外観および特徴

KANNシリーズといえばモデルごとにデザインやサイズ、端子の数などが異なることでも知られていますが、今回のKANN ULTRAは幅82.4mm × 高さ141.1mm × 厚さ24.4mmとDAPとしては大型の部類に入ります。歴代モデルでいえばKANN CUBE(約87.75× 約140× 約31.5mm)より微妙に小さいイメージです。

DACチップにはESS社フラッグシップ・ES9039MPROをデュアルDAC構成で採用。PCM 768kHz/32bit、DAD512のネイティブ再生に対応しています。

KANN ULTRAの正面画像
KANN ULTRAは大型DAP

KANN ULTRA と KANN MAXのサイズを比較

第4弾モデル・KANN MAXと並べてみるといっそうその大きさが際立ちます。KANN ULTRAの重さは約390gと、同じAKのSP3000(約493g)と比べると実は意外と軽めではありますがシャツの胸ポケットに…というのはやめておいた方が良さそうですね。

左:KANN MAX、右:KANN ULTRAの画像
左:KANN MAX、右:KANN ULTRA

出力端子

本体上部には電源ボタンと出力端子が並びます。端子は左側にヘッドホン出力(4.4mmバランスおよび3.5mシングルエンド)、右側にプリアウト/ラインアウト出力(4.4mmバランスおよび3.5mシングルエンド)を装備しています。ついにKANNシリーズからも2.5mm端子がなくなったのか、と驚きの方もいらっしゃるのではないでしょうか。なお、ヘッドホン出力・プリアウト出力・ラインアウト出力はそれぞれが回路設計ごと分離している「トリプル出力モード」となっています。

KANNシリーズ最大の特徴であるヘッドホン出力はLow/Mid/High/Superの4段階でゲイン切替が可能となっており、最大で16Vrms(Superゲイン・バランス出力)というシリーズトップの超高出力を誇ります。

KANN ULTRAの出力部分の画像
左型:ヘッドホン出力、右側:プリアウト/ラインアウト出力

プリアウトとラインアウトは設定画面で切り替え

プリアウトとラインアウトの切替は設定画面で行います。この2つは簡単にいえばプリアウトがボリューム可変、ラインアウトがボリューム固定という違いです。歴代KANNユーザーの間では定番の”ヘッドホン出力とプリアウト出力の音の違い”は今回も楽しめますよ。

設定をラインアウトに変更すると電圧値を4通りから選択可能ですが、こちらはボリューム固定となりますので間違えてイヤホン・ヘッドホンを接続しないよう注意が必要です。

KANN ULTRAの表示画面
プリアウト・ラインアウトは切替式

右側側面

本体右側面には特になにもなく、大型のボリュームノブが見え隠れしているくらいです。

KANN ULTRAのボリュームノブ部分の画像
ボリュームノブの存在感

左側側面

本体左側面には「戻る」「再生・停止」「送る」の各ボタンが配置されています。

KANN ULTRAの左側面のボタン部分の画像
左側に各ボタンを配置

底面

底面にはmicroSDカードスロット1基と、USB Type-Cコネクタが並びます。

KANN ULTRAの底面の画像
底面にはmicroSDカードスロットとUSBコネクタ

特徴のあるボリュームノブ

KANNシリーズのみならず、AKのDAPといえばボリュームノブにも大きな特徴があります。ではKANN ULTRAのボリュームノブはといえば…本体をひっくり返した背面にありました。文字通りの「大ボリューム」!

KANN ULTRAの背面ボリュームノブの画像
巨大なボリュームノブは背面に

ボリュームノブに刻まれたギザギザパターンが、KANN ULTRAの持つパワフルさを表現しているかのようです。

KANN ULTRAのボリュームノブのアップ画像
ボリュームノブのギザギザパターン

付属品

付属品はUSB Type-Cケーブル、画面保護シート、microSDカードスロットカバーに保証書類となっています。ちなみに、USBケーブルは両端がType-Cとなっていますのでご注意ください。

KANN ULTRAの付属品一式
付属品一式

KANN ULTRAの音質レビュー

それではKANN ULTRAの音質をチェックしてみたいと思います。イヤホンには個人的リファレンスとなっているqdc Anole V14-C(チューニングスイッチはStandard)を組み合わせています。

KANN ULTRAとAnole V14-Cを接続

KANN ULTRAとAnole V14-Cを接続した画像
KANN ULTRAとAnole V14-C

カチッとした硬質な音色に、ほんの少し中低域の厚みが加わった解像感の高いサウンドが特徴です。このサウンドバランスはボリュームを上げても崩れることなく、変に特定の音域だけが持ち上がるようなこともないのでどの音量でも細かいディテールまで味わえるかと思います。

また、特筆すべきはS/N比の高さでしょう。感度の高いイヤホンでも無音状態で変なノイズが乗ることなく、繊細で音の強弱が激しい楽曲も問題なく再生可能です。KANNシリーズといえばこれまでご紹介したとおり”出力の高さ”が売りではありますが、むしろこのKANN ULTRAはイヤホンメインのユーザーにこそ聴いていただきたい”出力の丁寧さ”が一番のセールスポイントになるのではないでしょうか。

歴代KANNシリーズユーザーにはおなじみのプリアウト出力(ボリューム可変)でも聴いてみました。ヘッドホン出力の時に比べ、よりフラットな音になったように感じます。ポータブルや据置など他のアンプと組み合わせるためには、このくらいのサウンドバランスがアンプ側のキャラクターをしっかりと活かしてくれるように思いました。KANN ULTRA単体での持ち運びだけでなく、さまざまな機器との組み合わせが楽しめるプレイヤーです。

製品仕様

DACチップ ESS ES9039MPRO ×2 (Dual-DAC) OS Open APP Service
サイズ 82.4mm × 141.1mm × 24.4mm 重さ 約390g
出力 【ヘッドホン出力】3.5mm3極アンバランス出力(光デジタル出力兼用)、4.4mm5極バランス出力 (5極GND結線あり)
【プリアウト/ラインアウト】3.5mm3極アンバランス出力、4.4mm5極バランス出力 (5極GND結線あり)
マイクロSDカード microSDスロット×1 (最大1TB)
Bluetooth ver.5.3 Bluetoothコーデック aptX HD / LDAC / LHDC

【商品情報】Astell&Kern KANN ULTRA

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Astell&Kern KANN ULTRA

【商品情報】Astell&Kern KANN ULTRA Case Black

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Astell&Kern KANN ULTRA Case Black

まとめ

Astell&Kernの高出力DAPシリーズ第5弾となる「KANN ULTRA」は、
・ヘッドホン/プリアウト/ラインアウトが回路設計ごと分離している「トリプル出力モード」搭載
・KANNシリーズ最大の超高出力となる16Vrms(Superゲイン・バランス出力)
・硬質でほんの少し中低域の厚みがある、解像感とS/N比の非常に高いサウンド

と、日頃の持ち運びはもちろん据置環境でも活躍してくれるたのもしさを持ったプレイヤーとなっています。

店頭デモ機もご用意しておりますので、ぜひこのパワーにあふれたサウンドを体験してみてください。

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