HiByMusic R3 II をオーディオ専門店スタッフがレビューします。4.4mmバランス接続対応、USB DAC機能・ブランド独自のHiBy OSを搭載した手軽に高音質化できる便利な小型DAPを詳しく紹介します。
目次
HiByMusic R3シリーズとは
HiByMusic R3 IIの外観と特徴
HiByMusic R3 IIの音質レビュー
製品仕様
まとめ
HibyMusic R3シリーズは、同ブランドのR2シリーズと同様にHibyMusicの中ではコンパクトで軽量な日常使いしやすいDAPシリーズです。R3 IIは近年ハイエンドDAPでは当たり前になりつつある4.4mmバランス端子も搭載されています。普段は重量級のハイエンドDAPをご使用の方のサブ機といった使い方や、スマホからのステップアップとしてなど、多くの方におすすめのモデルとなっています。今回は、そんなR3 IIを詳しくご紹介します。
サイズは、86.9×60.6×14.5mm、重さ118gで小型タイプのDAPの中でもコンパクト・軽量なサイズです。
パッケージ内はクリアケース、スクリーンプロテクター、クイックガイド、USB データケーブル、保証書が同梱されています。ケースと液晶フィルムが最初から同梱されているので、すぐにデータを入れてご使用いただけます。
本体右側にはボリュームを操作するノブ、再生停止、曲送り、戻しボタンがあります。ボリュームは100段階の調整ができます。
左側はmicroSDスロットが設置されています。R3 IIは内蔵ストレージはありませんが、外部ストレージがmicroSD 2TBまで対応しています。
本体下部に左側から3.5mmイヤホン端子、USB-C端子、4.4mmイヤホン端子が設置されています。USB-C端子は充電とデータ転送はもちろん、USBケーブルでスマホやPCと接続すればUSB DACとしても使用可能です。
小型USB DACは、プレーヤーから電源供給を行っているタイプが多く、スマホで使用する場合はバッテリーの消耗が気になるということも多いと思います。R3 II は、電源を内蔵しているので、スマホのバッテリーの消耗が軽減されます。スマホのバッテリーを気にしなくて良いので、外出先でもお使いいただきやすいのではないでしょうか。
ES9219Cをデュアルで搭載しています。デュアルチャンネルアーキテクチャを採用し、各チャンネルに優れたDACとアンプを搭載しており、再生フォーマットは従来モデルと同様にPCM384kHz/32bit、DSD256まで対応します。こちらのアンプを2つ使用することで、フルバランス出力を可能にしています。
HiBy OSは、オーディオ処理用にゼロから設計されたHibyMusic独自開発のオペレーティング システムです。
Android OSのように様々なソフトウェアに対応とはいきませんが、独自OSならではの直感的な操作やサウンドチューニングシステムMSEBを搭載しています。MSEBは、ウォーム/ クール・サウンド、音の厚み、ボーカルの際立ち、インパルス・レスポンスといった項目を直感的に調整出来ますので、ご使用の方の好みに合わせて調整が可能です。
現状はTIDALとQobuzの2つに対応していますが、日本では現状サービス提供されておりませんので対応が待たれるところです。
3.5mmと4.4mmに対応していますので、両方試聴しました。どちらも低域が一層パワフルなサウンド傾向になります。3.5mmと4.4mmの比較をすると、4.4mmの方が、左右の分離感や定位感と単純な出力が向上しますので、サウンド面で明らかな進化を感じることができるのではないでしょうか。
もちろん、3.5mmもスマホ等と比較すると音質の向上は明らかなので、DAPとしての実力はこの小型・軽量ボディとしては十分満足いただけると思います。
DAC | Dual ES9219C | 入力 | USB2.0 と USB3.1 互換(最大 10Gbps) |
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出力 | 3.5mmヘッドホン出力、4.4mmヘッドホン出力、同軸デジタル | バッテリー容量 | 2000mAh/3.8V |
サイズ | 86.9×60.6×14.5mm | 重さ | 約118g |
内部ストレージ | - | 外部ストレージ | microSDスロット×1 (最大2TB) |
Bluetooth | ver 5.1 | OS | HiBy OS |
【商品情報】HiByMusic R3 II
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