FIIO BTR15 をオーディオ専門店スタッフがレビューします。4.4mm端子によるバランス出力対応、DACチップにES9219MQを2基独立して搭載したことでより低歪みなサウンドを実現したBluetoothレシーバー兼USB DACアンプです。
目次
FIIO とは
FIIO BTR15の外観
FIIO BTR15の特徴
FIIO BTR15の音質レビュー
製品仕様
まとめ
FIIO(フィーオ)は、中国の広州に本社を置く音響機器メーカー「FiiO Electronics」のポータブルオーディオブランドです。2007年の設立以降、特にポータブルヘッドホンアンプの分野でコストパフォーマンスの高さと、最新トレンドにも柔軟に対応した製品づくりで、高い評価を獲得しています。
Bluetooth非対応のイヤホンやスピーカーをBluetooth接続可能にするBluetoothレシーバー。その中でもポータブルタイプのBluetoothレシーバーは、プレーヤーをカバンの中に入れたままBluetooth接続してお気に入りの有線イヤホンで音楽を楽しむといったことができる人気アイテムのひとつです。
今回は、ポタアンを牽引するFIIOから発売されているポータブルBluetoothレシーバーDACアンプ、BTR5の後継機「BTR15」をご紹介します。
本体フロントパネルは前モデルBTR5より大きい0.96インチの有機ELを搭載しています。ペアリング先、接続状態、通話状態、電源ステータス、エンコードフォーマット、音量の状況が確認できるようになっています。
右側側面には操作ボタンが装備されています。電源ON、設定、音量調整ボタン、Bluetooth-Phone-PCの切り替えスイッチが設置されています。
入力端子は、データ転送・充電兼用のType Cを搭載しています。
出力端子は、3.5mmシングルエンド出力だけでなく、4.4mm端子によるバランス出力を装備しています。バランス接続は、各チャンネル独立したDACと増幅段によって駆動され、出力は最大340mWとなっています。
DACチップは、ESS Technology製DAC+アンプ統合型チップ「ES9219MQ」を2基、左右独立構成で搭載しています。
AAC/SBC/aptx/aptx LL/aptx Adaptive/aptX HD/LDACなどの幅広いオーディオコーデックに対応したQualcomm製Bluetooth IC「QCC5125」を搭載しています。
FIIO MusicまたはFIIO Controlアプリを使用することでステータス、イコライザ、Audioの設定変更が可能です。
Galaxy S23 ultraとLDACで接続、再生アプリは、Music Centerでハイレゾ音源を再生しました。
Bluetoothレシーバーとして使用しました。前モデルBTR5と比較すると、より低ノイズで高解像度なサウンドが楽しめます。音の輪郭がよりはっきりとし、一音一音、音の出だしから終わりまで、しっかりと処理されており、濃密なサウンドで聴き応えがあります。
続いてUSB DACとして使用しました。スマホと本体でそれぞれボリューム調整ができます。音の傾向はそのままに音の芯が太くなった印象です。
Bluetooth | ver.5.1 | コーデック | SBC、AAC、aptX、aptx LL、aptX Adaptive、aptX HD、LDAC |
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Bluetoothチップ | QCC5125 | DACチップ | ES9219MQ x2 |
入力 | Type C | 出力 | 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス |
サイズ | 約72.2 x 32 x 12.5 mm | 重量 | 37.3g |
【商品情報】FIIO BTR15
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