
専門店スタッフのShanling UA7レビュー。人気小型USB-DAC「UAシリーズ」最新モデルは真空管を搭載!真空管モードのオンオフで異なるサウンドを楽しめる趣味性の高いモデルの魅力を徹底解説します。
目次
Shanling UA7 | UAシリーズ最新モデルは真空管搭載!
ShanlingのUAシリーズとは
UA7の外観
UA7の特徴
UA7の音質
UA7の注意点
まとめ | 専門店スタッフのおすすめポイント

今回は、Shanlingから登場した小型USB-DAC「UA7」を紹介します。
・レイセオン社製のサブミニチュア真空管・JAN6418を2基搭載
・真空管モードのオン/オフなど多彩な機能切替が可能なマルチファンクションキーが便利
・真空管らしいウォームサウンドとタイトで硬質なフラットサウンドの2種類が楽しめる
そんな特徴を持つ趣味性の高いモデルです。
真空管モードのオン/オフで音質がガラッと変わるので、イヤホンを多数お持ちの方にありがちな「あれ、今日持ってきたイヤホンだとウォーム系の音は合わないな…」という場合でも、サッと切り替えて音楽を楽しめます。
【商品情報】Shanling UA7
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Shanling(シャンリン)は、1988年に中国で設立されたオーディオブランドです。ポータブルオーディオプレーヤー(DAP)やヘッドホン・イヤホン、最近ではCDトランスポートなどの据置モデルも含め、さまざまなジャンルのオーディオ製品を手がげています。
その中のひとつが小型USB-DAC(ドングルDAC)の「UAシリーズ」です。
【商品情報】Shanling UA6
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そして本日、これまでのUAシリーズにはなかった”大きな特徴”を持つ最新モデルがついに正式発表されました!それがこちらの「UA7」です!
今回はこのUA7について、特徴および音質レビューをお届けします。
まずはUA7の正面からご紹介。
サイズは縦70×横36×厚さ15mm。重さは約48.5gと、小型USB-DACとしては平均的です。
カラーラインナップは今回ご紹介するブラックモデルのほか、グレーおよびオレンジの3色展開となっています。
UA7の「これまでのUAシリーズにはなかった特徴」とは…もうおわかりですね。真空管のことでした!ShanlingのDAP「M7T」やポータブルCDプレーヤー「EC Zero T」と同じく、レイセオン社製のサブミニチュア真空管・JAN6418を2基搭載しているのです。
さらに驚きなのが、この真空管部分はガラスや金網などでカバーされておらず、むき出し状態!「真空管って発熱するんじゃないの?」と心配な方もいるかと思いますが、実験的に3時間ほど音楽を連続再生してみたところ、本体がほんのり温かいくらいでした。ヤケドするような熱さにはなりませんのでご安心ください。
真空管のすぐ上に位置するのがボリュームノブ。
これは真横から押し込み可能なマルチファンクションキーにもなっていて、短押しで再生/一時停止、ダブルクリックでディスプレイオン、長押しで設定メニュー呼び出しが可能です。
本体上部には、USB Type-C端子を装備。
本体下部には、4.4mmバランス出力端子と3.5mmシングルエンド端子をそれぞれ装備しています。
付属品は取扱説明書(日本語表記あり)および保証書、USB C to C OTGケーブル、USB A to C変換アダプタとなっています。
別売とはなりますが専用PUレザーケースも用意されていますので、「真空管がむき出しなのはちょっと…」という方はこちらもご検討ください。ケースも写真のブラック/パープルのほか、ブラック/オレンジの2色展開となっています。
【商品情報】Shanling UA7 レザーケース
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専用ケースだけあって、真空管部分もしっかりと金網で保護してくれます。
ここからは実際にUA7の電源をオンにしてみていきます。
UA7はバッテリーやBluetooth機能などを持たない、シンプルな小型USB-DACです。付属ケーブルでスマートフォンなどと接続すると自動的に電源オン。ボリュームノブと真空管に明かりがともります(ノブ部の明かりの色は再生サンプリングレートにより3色に変化)。
真空管の下にあるのは0.87インチOLED(有機EL)ディスプレイで、再生中のサンプリングレート、DACフィルター設定、ゲイン設定などをリアルタイムで把握することが可能です。
設定メニューはマルチファンクションキー長押しで呼び出せます。「ゲイン(Low/High)」「ホイールモード切替(DAC音量・デバイス音量・戻る/進むのどれか)」「フォント」「DACフィルター」など数多くの機能があります。
そしてこの設定メニューからは、UA7最大の特徴である”真空管”をオフにすることも可能!つまり、「真空管モード」「トランジスタモード」の2つの音色を楽しむことができるというわけです。真空管モードをオフにすると、このとおり明かりも消えてしまいました。
UA7のDACチップは、ESS社のハイパフォーマンスDACチップ「ES9069」を採用しています。
UA7の各種設定は、Shanling公式アプリ「Eddict Player」(Android版のみ)からも確認・変更が可能です。
それではUA7の音質をチェックしてみたいと思います。組み合わせるイヤホンにはNoble Audioの1ダイナミック+3BAドライバーモデル・Van Goghを選んでみました。
【商品情報】Noble Audio Van Gogh
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まずは真空管モードをオンにして聴いてみましょう。
いわゆる「真空管らしさ」といわれる低域の豊かさと柔らかさ、高域の響きが特徴のウォームサウンドです。ボーカル域もしっかりと前に出てくる感じがあり、生々しさとオーディオ的な楽しさが合わさったような聴き心地となっています。
ここで真空管モードをオフにしてみると1,2秒の無音をはさんで、ややタイトかつ硬めな低域とキレのある高域というように、先ほどとガラリと印象の異なるフラット傾向のサウンドが聴こえてきました。
真空管の存在感たっぷりな見た目と簡単な設定切替でふたつの音質が楽しめる、とても趣味性の高い小型USB-DACといえるのではないでしょうか。
気になった点としては、やはりむき出し状態の真空管は振動やWiFiなどの電波の影響を受けやすくなっているのか、他の小型USB-DACに比べちょっとしたノイズが発生しやすい印象を受けました。
このあたりは使用環境によって大きく変わってくるかと思いますが、「ノイズも真空管の味のひとつ」くらいのおおらかな気持ちで楽しんだほうが良いかもしれません。
Shanlingの小型USB-DACシリーズ最新モデル「UA7」を紹介しました。
・レイセオン社製のサブミニチュア真空管・JAN6418を2基搭載
・真空管モードのオン/オフなど多彩な機能切替が可能なマルチファンクションキーが便利
・真空管らしいウォームサウンドとタイトで硬質なフラットサウンドの2種類が楽しめる
そんな特徴を持つ趣味性の高いモデルとなっています。
真空管モードのオン/オフで音質がわかりやすく変わるので、2つの音の違いを味わいたい方はもちろん、イヤホンを多数お持ちの方にありがちな「あれ、今日持ってきたイヤホンだとウォーム系の音は合わないな…」という場合でもサッと切り替えて音楽を楽しめます。
Shaling UA7(全3色)および専用ケース(全2色)は本日よりご予約受付開始、発売は12月19日を予定しています。
店頭デモ機もさっそくご用意しておりますので、まずは実際の音をぜひお試しください!
【商品情報】Shanling UA7
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