Layfic Tone The Industrial-ist WIREDのオーディオ専門店スタッフレビューです。レトロフューチャーなデザインや実用性を高める素材を採用、新ブランドLayficToneこだわりの密閉型モニターヘッドホンを詳しく紹介します。
目次
Layfic Toneとは
The Industrial-ist WIREDの特徴
The Industrial-ist WIREDの音質レビュー
製品仕様
まとめ
Layfic Tone(レイフィックトーン)は、プロユースからモバイルユースまで高音質かつ高品質なオーディオ機器を幅広く開発・リリースするべく2023年に誕生した新進気鋭の国内オーディオブランドです。ブランド名は「Playful(遊び心)+Music(音楽)+Tone(音調)」を組み合わせた造語となっています。
Layfic Toneがはじめて公式の場に登場したのは、2023年10月に開催された「秋のヘッドフォン祭2023」でした。
そこで発表された新製品のうち、ブランド第1弾モデルがついに発売を迎えました!それがこちらの有線ヘッドホン「The Industrial-ist WIRED」です!
今回はこのThe Industrial-ist WIREDについて、詳細および音質レビューをお送りします。
まずはパッケージ内容からご紹介しましょう。ブランドのイメージカラー・ブルーの「D」の字型キャリングケースを開けると…
半分折りたたまれた形でヘッドホン本体とケーブルが姿を現します。
The Industrial-ist WIREDのパッケージには本体装着済みの”Layfic Toneオリジナルイヤーパッド”のほか、もう1種類のイヤーパッドが付属するのですが、実はこのThe Industrial-ist WIREDでは付属イヤーパッドの種類により2つのモデルが存在します。
ひとつめがDekoni Audio製穴あきシープレザータイプのイヤーパッドが付属する「レギュラーパッケージ」。
そしてもうひとつが、同じくDekoni Audio製ベロアタイプのイヤーパッドが付属する「ビーガンパッケージ」です。
この2つのモデルは付属イヤーパッドのみが異なり、その他の仕様は同一となります。
レギュラーパッケージおよびビーガンパッケージ共通の”Layfic Toneオリジナルイヤーパッド”は、外周・内周にレザー、肌に当たる部分にベロアを使用したハイブリッドタイプです。
ヘッドホン本体を取り出してみます。まん丸のハウジングにレザー製クッションを施したヘッドバンドと、形状としては非常にシンプルでレトロフューチャー感のあるデザインとなっています。ハウジングが水平に開く”スイーベル機構”を採用しているため、写真のように机に伏せる形で置いておくことも可能です。
ヘッドバンドとシャフトの接合部には工業グレードの高品質アルミ製ヒンジが使われているため、左右のハウジングを内側に入れ込むように小さく折りたたむこともできます。
ヘッドバンドは金属とレザーの2重構造。しっかりとブランド名・モデル名が刻印されています。
ハウジングから伸びるシャフトを受け止めるショルダーパーツも高品質アルミ製です。こちらはイメージカラーのインディゴブルーのアルマイト処理が施されています。ヘッドバンド自体には調節機構がないため、装着感はこのシャフトの長さ調節で行います。
シンプルな形状のThe Industrial-ist WIREDにデザイン面で大きなインパクトを与えているのが、大きなハウジング全体を覆うカーボンパターンです。印刷でつけられることも多い模様ですが、このThe Industrial-ist WIREDではハウジング・シャフトとも”リアルドライカーボン”を採用!カーボンは非常に剛性が高く変形しにくいため、音質的にも有利な素材です。
さらに上からは防弾シールドにも用いられるほど耐衝撃性に優れ、ガラスと同じくらい透明度の高いポリカーボネートでカバー。実用性と見た目の美しさを両立しています。
付属するケーブルは長さは2m、現場作業を想定した6.3mm標準プラグのオーディオみじんこ製OFCケーブルとなっています。
ヘッドホンとの接続は3.5mmプラグの両出しタイプです。
The Industrial-ist WIREDが搭載するのは、このモデルのために開発された50mm径の大口径ダイナミックドライバーです。イヤーパッドを外してみると、ドーム部分にはブランドのイメージカラーであるブルーが施されていました。汎用パーツではなくわざわざ専用のドライバーを開発しているところに、Layfic Toneの本気度が現れているように感じます。
また、よく見るとハニカム状の保護カバー部分の厚みが均一でなく、(装着時には前方向となる)右側の方が左側(装着時には後方向)より厚くなっているのがおわかりでしょうか。これはドライバーがユーザーの耳と平行に位置するよう角度がつけられているものかと思います。
それではThe Industrial-ist WIREDの音質を確認してみたいと思います。今回は先日発売開始したばかりのデスクトップオーディオプレイヤー「 FIIO R9」で聴いてみました。イヤーパッドはレザー+ベロアのハイブリッドタイプ”Layfic Toneオリジナルイヤーパッド”を使用しています。
【商品情報】FIIO R9
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やや硬質さを感じさせる端正な出音で、少しだけ中域の厚みのあるフラット傾向のサウンドです。密閉型ながら高域のヌケも良く、閉塞感のない空間で音を聴いているような感覚があります。
低域は量感少なめで芯をしっかりと描き出すタイプです。音場は前後左右にほどほどの広さで展開され、立体感も充分。位置づけとしてはモニター用途ではありますが、それぞれの音を無機質に整然と並べるのではなく、ちゃんと音の個性を確保したまま味わえるような音作りであるように思います。
特にボーカル域に関しては、リスナーのど真ん中にビシッと立たせた上で実在感たっぷりに聴かせてくれます。モニター用途でもリスニング用途でも、聴いている人の熱量を下げることなく音楽に集中させてくれるヘッドホンではないでしょうか。
(レギュラーパッケージ)
形式 | 密閉型 | インピーダンス | 60Ω |
---|---|---|---|
感度 | 115dB±3dB(at 1KHz),1mW | コネクタ | 6.3mm |
重量 | 385g | 付属品 | アウターケーブル(Audio Mijinko)、交換イヤーパッド(Dekoni Audio シープレザータイプ)、セミハードケース、化粧箱 |
【商品情報】Layfic Tone The Industrial-ist WIRED レギュラーパッケージ
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(ビーガンパッケージ)
形式 | 密閉型 | インピーダンス | 60Ω |
---|---|---|---|
感度 | 115dB±3dB(at 1KHz),1mW | コネクタ | 6.3mm |
重量 | 385g | 付属品 | アウターケーブル(Audio Mijinko)、交換イヤーパッド(Dekoni Audio ベロアタイプ)、セミハードケース、化粧箱 |
【商品情報】Layfic Tone The Industrial-ist WIRED ビーガンパッケージ
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