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2024.09.06
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AFUL Cantor レビュー | 多彩な音響設計を施したオリジナリティあふれるイヤホン

AFUL Cantor レビュー | 多彩な音響設計を施したオリジナリティあふれるイヤホン

AFUL Cantor のオーディオ専門店スタッフレビューです。美しいフェイスプレートと長い真鍮ノズル、迷路のような複雑な音響管など多彩な音響設計が特徴の分離感が優れたオリジナリティあふれるイヤホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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フジヤエービック(FUJIYA AVIC)
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AFULとは

AFUL(アフー)は2018年に発足した、高品質の3Dプリンティング技術と最先端の音響技術を得意とする中国のオーディオブランドです。日本市場には2023年夏頃に上陸、ハイブリッド・マルチドライバー構成の「PERFORMER」シリーズやシングルBAドライバー搭載の「MagicOne」といったモデルをリリースしてきました。

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そのAFULから、今回はなんと片側に14基ものBAドライバーを搭載したハイクラスモデルが登場しました!それがこちらの「Cantor」です!

AFUL Cantorの全体画像
Cantor

今回はこのCantorについて、製品の詳細および音質レビューをお届けします。

Cantorの特徴

パッケージ

ボックスを開けると、ネイビーブルーのキャリングケースとCantor本体が姿を現します。

AFUL Cantorの蓋を開けた画像
ふたを開けた様子

内容物

こちらがCantorの内容物一式です。キャリングケース、取扱説明書、ケーブル、イヤーピース(3種類・各S/M/Lの3サイズ)およびイヤホン本体となっています。

Cantorの内容物一式の画像
Cantorの内容物一式

ハウジング

Cantorのハウジングは全体的にブルー一色で統一されています。フェイスプレートには細かい螺鈿細工が施されており、光の当たる角度によって複雑に輝きます。

ちなみにモデル名のCantorとは、教会の聖歌隊リーダー「カントール」を意味しています。

Cantorのフェイスプレートの画像
細かい螺鈿細工が施されたフェイスプレート

ドライバー

14基ものBAドライバーを内蔵していることもあり、イヤホン本体はやや分厚めです。ケーブルコネクタはフラットタイプの2pinとなっています。

Cantorの全体の画像
14基のBAドライバーを搭載

長いステム

Cantorの大きな特徴といえば、なんといってもこの金属の音導管が飛び出しているかのような長いステム(軸)ではないでしょうか。

Cantorのステムの画像
非常に長いステム

フィルター

この長さ4.35mm・直径4mmのニッケルメッキ真鍮ノズルによって、超高域の帯域幅を広げ、高周波が聞き取りやすくなっているとのことです。またよく見ると大・中・小と3つの異なるサイズの穴が開けられたフィルターが設けられていることがわかります。

Cantorのフィルターの画像
3種類のサイズの穴が開けられたフィルター

イヤーピース

なお、イヤーピースを装着する際にはこのノズルのフチぎりぎりまでしっかり差し込むことが推奨されています。そのため、付属品以外のイヤーピースでは正常に装着できないこともありますのでご注意ください。

イヤーピースの推奨装着方法の説明
イヤーピースの推奨装着方法

ハウジング

ブルーのハウジングをのぞき込むと、まるで迷路のように音響管が折りたたまれている様子が透けて見えます。これがCantorに搭載されている独自技術のひとつ「デュアル・チャンネル・アコースティック・メイズテクノロジー」で、この音響管を通ることで優れた弾力性と深みのある低音の再生が可能となっています。

Cantorの本体のアップ画像
迷路のような音響管

内部構造

こうした音響設計は低域だけに施されているわけではありません。各帯域を担当するドライバー群も単に帯域ごとに束ねて音を出すわけではなく、それぞれの帯域に最適な音響設計を施した上で効率的に統合し、スムーズな周波数遷移とまとまりのあるサウンドステージを実現しています。

Cantorの音響設計イメージ
各帯域に最適な音響設計を施した様子

付属ケーブルは特注の高導電性ピンを採用した2pinケーブル(長さ1.2m)で、日本国内版は4.4mmバランスプラグとなっています。

付属ケーブルの画像
付属ケーブル

Cantorの音質レビュー

それではCantorの音質についても確認してみましょう。プレイヤーにはAstell&Kern KANN ALPHAを組み合わせて試聴してみました。

AFUL CantorとAstell&Kern KANN ALPHAを接続

CantorとKANN ALPHAを接続して画像
CantorとKANN ALPHA

ややウォーム傾向の弾むような低域と中央にビシッと定位する明瞭な中域、鋭利な高域とそれぞれの音域に特徴を持たせつつも、それらが落ち着いたトーンのもとにまとめられています。音場は広めで解像感はほどほどですが、各音に膨らみがなくタイトに鳴るため分離感が優れているためボーカルものや生楽器の演奏などに向いているように感じました。

一方で、その特徴的な長いノズルのために装着時はしっかりと耳の奥の方まで差し込んで安定させる必要がありました。イヤーピースのサイズは普段使っているものよりひとまわり小さいものを選ぶのが良さそうです。

製品仕様

ドライバー14 バランスド・アーマチュアインピーダンス20Ω±10%
感度106dB @1kHZ周波数応答範囲5Hz-35kHz
使用音圧レベル20-106dBコネクター2Pin(0.78mm)

【商品情報】AFUL Cantor

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AFUL Cantor

まとめ

AFULの最新ハイクラスイヤホン「Cantor」は、
・ブルー一色のハウジングに細かい螺鈿細工の施された美しいフェイスプレート
・長い真鍮ノズル、迷路のような複雑な音響管など多彩な音響設計
・低中高とそれぞれの音域に特徴を持たせつつ落ち着いたトーンにまとめあげたサウンド

と、外見から中身、音質に至るまでさまざまなポイントにAFULのオリジナリティが活かされたイヤホンになっています。
Cantorは本日より発売開始、店頭試聴機もさっそくご用意しております。この複雑に輝く美しいハウジングと特徴的な高域をぜひ一度店頭でご確認ください!

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