アルファデシベルのカスタムIEM「Miro BLEST」をオーディオ専門店スタッフがレビューします。EST(静電型ツイーター)とBA、ダイナミックのトリプルハイブリッド構成の優しく心地よいサウンドのMiro BLESTを詳しく紹介します。
目次
アルファデシベルとは
Miro BLESTの特徴
Miro BLESTとEmotionを比較
装着感・音質レビュー
幅広いユーザーにおすすめ
製品仕様
まとめ
アルファデシベルその他のカスタムIEM
補聴器屋さんのオーダーメイドイヤホン、EST(静電型ツイーター)とBA、ダイナミックのトリプルハイブリッドを20万円以下でオーダーできる!!
自分の耳型をもとに作成するオーダーメイドイヤホンで、イヤホン本体(シェル)とフェイスプレート(外側)のカラーを指定されたカラーの中であれば、自分好みのカラーでオーダーできます。
Miro BLESTのドライバーは、EST×4・BA×2・Dynamic×1 のトリプルハイブリッド構成です。
Miro BLESTは、同社の『Emotion』をベースに音質を更に追及したハイエンドモデルなので、『Emotion』とどう違うのか比較します。
まず、Emotionのドライバー構成はEST×2・BA×2・Dynamic×1 トリプルハイブリッドで、構成だけを見るとEST2基の違いです。
実際に試聴してみると、BLESTよりも、モニターライクなサウンド傾向になっております。その為、『Emotion』は、中高音域のパワフル感とレスポンスの良さ・音の明るさ・派手さには物足りなさがあります。
自分の耳型を元に作製するオーダーメイドイヤホンなので、イヤーピースのサイズが合わない・筐体の形が耳に合わないという事はないので、ポロポロと耳から外れる事はなく、音楽に没入できます。
音源はiphone12 mini(Apple Music)とifi Audio GO blu、ケーブルはNOBUNAGA Labs 翔鶴(MMCX-3.5mm)で試聴
一聴して感じたのは、ギター・ピアノ・ボーカル等の主旋律やハーモニーが煌びやかにパワフルに聴こえたので、音色傾向は明るめで音に派手さを感じました。
低域の鳴りはソフトで、耳当たりは優しく心地よいです。ズンズンと体に響くような重厚感のある低域を求めている方には物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、音の輪郭は、はっきりとしているので、ベースラインの動きは聴き取りやすく、丁寧に鳴らしていると感じました。
中高音域は、EST4基とBA2基を搭載しているので、やはり目立って聴こえます。高音域は過度に鳴っているとキャンキャンと聴こえ、聴き疲れるという事がありますが、トランペットのハイトーン、クラリネット・フルートなどのハイトーン、女性ボーカルのサ行など、耳に刺さりがちな帯域も適度に鳴らすのでキレの良さとレスポンスの良さを体感でき、聴いていて気持ち良いです。
トリプルハイブリッドのモデルは、価格帯が高価格帯になる傾向にありますが、20万円以下、かつオーダーメイドで自分だけのイヤホンを作れると思うととてもレベルの高い製品であると感じました。
すでにカスタムIEMを複数台使っているヘビーユーザーの方から、初めてカスタムIEMを購入するという方まで、幅広くおすすめできます。
トリプルハイブリッドでありながら、20万円以下でオーダーできるカスタムIEMは、なかなかありませんので、ぜひ一度ご試聴ください。
ドライバー構成 | EST × 4 / BA × 2 / Dynamic × 1 | ケーブル端子 | T2 / MMCX / Pentaconn のいずれかを選択 |
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シェルサイズ | フルサイズ (ITEサイズ) | 内部結線 | オーグライン |
【商品情報】アルファデシベル Miro BLEST
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