国内イヤホンブランドAcoustune初のフラッグシップモデル「SHO-笙-」の試聴機がいよいよ東京中野ブロードウェイ3F・フジヤエービック店舗内にて常設展示開始しました。今回はSHO-笙-の魅力を音質レビューと共にたっぷりお届けします。
Acoustune SHO-笙-とは
Acoustune SHO-笙-外観チェック
Acoustune SHO-笙-音質試聴レビュー
製品仕様
まとめ
Acoustune SHO-笙-(しょう)は2013年設立のイヤホンメーカー「Acoustune(アコースチューン)」初のフラッグシップモデルです。
10月末に発表・予約受付が開始されるやいなやその日のうちに当店初回入荷分は完売、翌日にはほぼすべての販売店でも予約締切となるという大人気ぶりを示した注目作です。
【初回入荷分完売】本日よりご予約受付開始しておりました「Acoustune SHO-笙-」、おかげさまで初回入荷分が完売となりました。次回入荷時期につきましては現状未定となりますため、ご注文を停止させていただいております。こちらは再開時に改めてお知らせいたしますので今しばらくお待ち下さい。
— FUJIYA AVIC フジヤエービック (@FUJIYAAVIC) October 29, 2021
実は先週末、世界初となる『SHO-笙-』店頭試聴展示を実施したのですが、残念ながら機材トラブルのため途中で中止に…。
その後、別の試聴機がご用意できましたのでさっそく展示を再開しておりますが、ここで改めてレビューをお届けしたいと思います!
まずは特徴的な外観から。Acoustuneのイヤホンといえば非常にメカメカしい、シャープなデザインでおなじみですが、この『SHO-笙-』はさらにメカ度が増しています。まさに主役機、という感じです。
ベースカラーは深海を思わせる「Deep Sea Blue」です。ちなみに『SHO-笙-』のプロトタイプが初公開されたのは「秋のヘッドフォン祭ONLINE 2020」だったのですが、その時は赤をベースとしたカラーリングでした、という豆知識があったりします。
『SHO-笙-』ではAcoustune初の音響チャンバー交換システム「Acoustune Capsule Technology(A.C.T)」を採用しました。現時点では交換用音響チャンバーについては未発表ですが、今後の展開に大きく期待したいところです。
付属ケーブルは同社製リケーブルモデル「ARS100シリーズ」を採用。イヤホンとの接続コネクタはPentaconn Ear端子、プラグは3.5mmのアンバランス端子です。
販売モデルのARS131と同等ですが、プラグカバーやコネクタカバー、分岐部の金属パーツにはイヤホン本体と同じDeep Sea Blueカラーがあしらわれています。
こちらはPentaconn Earコネクタ側(装着した場合は前方)から見た図。
イヤホン裏側から見ると、『SHO-笙-』の特徴のひとつである新形状イヤーピース「AEX50」が現れます。クラゲのような形状ですが、片方だけが長くなっているという変形イヤーピースです。長く伸びた方がイヤホン本体の後ろ側になるよう装着します。
イヤーピース「AEX50」単体だとこんな形。素材は非常に柔らかく、またほんのわずかですが肌に貼りつくような感触もあるので、見た目に反して装着時の安定感はなかなか良好です。
イヤーピースはこのAEX50(XS/S/M/L/XL)のほか、従来モデル「AET07」のリニューアルバージョンとなる「AEX07(S/M/L)」、フォームタイプの「AET02(フリーサイズ)」が付属します。
また、今回お借りしたサンプルには含まれていませんでしたが、製品版には定番イヤーピース「AZLA SednaEarfit XELASTEC(SS/MS/ML)」も付属するとのことです。
それでは音質チェックに移りたいと思います。今回はプレイヤーにAstell&Kern A&Ultima SP2000Tをセレクトしてみました。
【商品情報】Astell & Kern A&ultima SP2000T
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やや高域寄りのフラットな音で、音場の広がりと定位感の良さ、スピード感が際立ちます。音のひとつひとつ、かすかな細かい音から迫力ある太い音まで、まるですべての音の粒を拾い上げるかのように表現するところはさすがフラッグシップモデルという印象です。
あまり量感はないもののキレの良い芯のある低域に、スッとした立ち上がりながら伸びも充分にある高域と、ジャンルを選ばず楽しめる音質ではないかと思います。
続いて、せっかくなのでケーブルを4.4mmバランス端子のAcoustune ARS133に替えて、バランス接続での音もチェックしてみます。
バランス接続にすると、音の粒立ち感と低域の押し出し感がともに強まってきます。かなり攻撃力の強い音、という感じです。音場もさらに広がり、頭の外側にしっかりと空間が表現される感覚が味わえます。
ただし、録音状況の良し悪しがよりハッキリと出てしまうので、音源によってはうるささが際立ってしまうという一面もあるようですのでご注意下さい。
【商品情報】Acoustune SHO-笙-
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Acoustune SHO-笙-の発売は11月19日、なのですが残念ながらすでに初回入荷分はご予約で完売!
しかも生産の都合上、現時点では次回入荷以降のご予約もお受けできないという状況ではありますが、試聴機は店頭展示しておりますのでぜひ一度お試しいただければと思います。
入荷状況が落ち着きましたら、当店ツイッター等でお知らせいたしますので今しばらくお待ち下さい。