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2024.11.01
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Acoustune HS1900X SHINOGI-鎬-レビュー |鋭い切れ味が魅力のイヤホン

Acoustune HS1900X SHINOGI-鎬-レビュー |鋭い切れ味が魅力のイヤホン

Acoustune HS1900X SHINOGI-鎬-のオーディオ専門店スタッフレビューです。第3世代ミリンクスコンポジットドライバーを搭載した、エッジの立ったキレの良いサウンドが特徴の有線イヤホンを詳しく紹介します。

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Acoustuneとは

Acoustune(アコースチューン)は2013年に設立されたオーディオブランドです。人工皮膚や手術縫合糸などに使われる医療用素材であるポリマーバイオマテリアル・ミリンクスを振動板素材に採用した「ミリンクスドライバー」を搭載したダイナミック型イヤホンを中心に、イヤーチップや小型USB-DAC、イヤホン用ケーブルなどを展開しています。

そのAcoustuneから新たなハイクラスイヤホンが登場!
それがこの「HS1900X SHINOGI-鎬-」(以下「HS1900X」)です!

HS1900X SHINOGI-鎬-本体
HS1900X SHINOGI-鎬-

今回はこのHS1900Xについて、詳細および音質レビューをお届けします。

HS1900Xの特徴

イヤホン本体

まずはイヤホン本体から見ていきましょう。
Acoustuneを代表するモデル「SHO-笙-」シリーズと同じく、メカっぽいシャープなデザインにブラックとシルバーのツートンカラーとなっていますが、サイズとしてはこのHS1900Xの方がひとまわり小さくなっています。

HS2000MX SHO-笙- MKIIIとHS1900X
左:HS2000MX SHO-笙- MKIII、右:HS1900X

HS1900Xのモデル名につけられた「鎬(しのぎ)」とは、日本刀の側面に位置する小高くなった筋のこと。日本刀ならではの鋭い切れ味を実現するには、刀を「薄く」、素早く動かすために「軽く」、刀が折れないように「頑丈」に作る必要がありますが、これらの矛盾する要素を実現する技術こそこの「鎬」なのです。

本体のブラック部分には軽量かつ高強度なことで知られる積層ドライカーボンを、シルバーの音響チャンバーは高い硬度を誇るチタンをそれぞれ採用することで、薄く、軽く、頑丈という3つの要素を持たせることに成功したHS1900Xはまさに「鎬」の名にふさわしいイヤホンとなっています。

積層ドライカーボンとチタン製音響チャンバーの組み合わせ
積層ドライカーボンとチタン製音響チャンバーの組み合わせ

音響チャンバー

なお、「SHO-笙-」シリーズと大きく異なるポイントとして、今回のHS1900Xは音響チャンバーの交換には対応していませんのでご注意ください。

音響チャンバー
音響チャンバーは交換不可

チタン製音響チャンバーの中には、医療用合成基材ミリンクスを薄膜成形した振動板と極薄膜加工のチタン製薄膜ドームを組み合わせた「第3世代ミリンクスコンポジットドライバー」を搭載。

ミリンクス振動板の柔軟性を活かしつつも、要所であるドーム部に高剛性の素材を使用することで共振や歪みを防ぎ、ピュアな音を実現します。

第3世代ミリンクスコンポジットドライバー
第3世代ミリンクスコンポジットドライバーを搭載

付属のケーブル

付属のケーブルはHS1900Xの開発過程で生まれたという全く新しいケーブル「ARC93」です。軽量かつ音質的な調和の取れた錫(すず)メッキコートOFC線に柔軟性と制振性、ノイズ耐性に優れた日本製PVCの被膜をかぶせ、ケーブル全体をツイスト(撚り線)構造とすることで、ノイズによる音質への影響を抑制しています。

分岐部やプラグカバーにはカーボンパーツを採用、イヤホン全体のデザイン性を統一しているのも見逃せません。イヤホンとの接続端子はAcoustune製品ではおなじみのPentaconn Earコネクター、プラグは4.4mmバランスプラグ(L字)となっています。

専用の新開発ケーブル・ARC93
専用の新開発ケーブル・ARC93が付属

イヤーチップ

イヤーチップはダブルウィング形状の「AEX50」(S/M/L)と、標準的な形状の「AEX70」(S/M/L)の2種類が付属します。

このほかの付属品としては、アルミニウムケース、キャリングケース、ケーブルクリップ、ケーブルタイなども用意されています。

イヤーチップはAEX50とAEX70の2種類
イヤーチップはAEX50とAEX70の2種類が付属

HS1900Xの音質レビュー

それではHS1900Xの音質チェックとまいりましょう。プレイヤーにはAsell&Kernのフラッグシップモデル・A&Ultima SP3000を組み合わせてみました。

HS1900XとSP3000
HS1900XとSP3000

日本刀を思わせるかのような、シャキッとエッジの立った硬質感が際立つサウンドとなっています。低域は量感より質感重視といった感じで、中域~低域がズシンと来る引き締まった重さが味わえます。高域も綺麗に出てきますが、こちらは伸びよりもキレの良さがより特徴的です。ロックやEDMなど、BPMの速さで攻めてくるような楽曲と相性が良いと思います。

さて、サイズ比較でも登場した「HS2000MX SHO-笙- MKIII」と比較するとどうでしょうか。SHO-笙- MKIIIではホール感、左右の空間の広さ、高域の伸びやかさといった点が、HS1900Xでは音の密度感、奥行き感、アタック感といった点がそれぞれ強く印象に残る音作りであるようです。

また、さすがにカーボンやチタンといった軽量な素材を使っていること、ひとまわり小さくなっていることなどもありHS1900Xの方が装着しやすいと感じましたが、SHO-笙- MKIIIの持つハイクラスイヤホン特有の重量感にも良さがあるのでここは難しいところですね。

製品仕様

カテゴリーダイナミック型イヤホン(密閉型)ドライバーユニット10mm径 第3世代ミリンクスコンポジットダイナミックドライバー
ハウジング素材CNC切削 積層ドライカーボン入力感度110dB / 1mW
インピーダンス24Ω周波数特性10Hz – 25KHz
コネクターPentaconn EAR重量(ケーブル含む)約48g

【商品情報】Acoustune HS1900X SHINOGI-鎬-

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Acoustune HS1900X SHINOGI-鎬-

まとめ

Acoustuneのハイクラスイヤホン最新モデル「HS1900X SHINOGI-鎬-」は、
・積層ドライカーボン+チタン製チャンバーで薄く、軽く、頑丈な本体
・柔軟性と高剛性を両立した「第3世代ミリンクスコンポジットドライバー」搭載
・エッジの立った硬質感と重い質感の低域でキレの良さが特徴的なサウンド
と、モチーフである日本刀の「鎬」を思わせる鋭い切れ味が魅力のイヤホンとなっています。

HS1900X SHINOGI-鎬-は明日11月2日よりご予約受付開始、発売は11月15日を予定しております。店頭試聴機も11月2日よりご用意いたしますので、ぜひ店頭でこの「鎬」が生み出す音の切れ味をお確かめください。

もちろん「秋のヘッドフォン祭2024」会場のAcoustune / MADOO / LEPICブースでもご試聴いただけますよ!

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