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2025.04.18
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Acoustune HSX1001 C:02M:02 レビュー | HSX1001 Jin -迅-のサウンドが生まれ変わる交換モジュール

Acoustune HSX1001 C:02M:02 レビュー | HSX1001 Jin -迅-のサウンドが生まれ変わる交換モジュール

Acoustune HSX1001 C:02M:02のオーディオ専門店スタッフレビューです。交換することでサウンドの変化が楽しめるワイヤレスイヤホンHSX1001 Jin -迅- 専用の音響チャンバーと有線化モジュールの詳細と音質について詳しく紹介します。

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Acoustune HSX1001 Jin -迅-とは

2013年に設立された日本のオーディオブランド・Acoustune(アコースチューン)。設立以来おもに有線タイプのイヤホンを中心に展開してきましたが、そのAcoustuneが満を持して発売するやあっという間に大人気となった完全ワイヤレスイヤホンが「HSX1001 Jin -迅-」(以下「HSX1001」)です。

Acoustune HSX1001 Jin -迅- レビュー | モジュール交換できる!?ワイヤレスイヤホン登場

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 Acoustune HSX1001 Jin -迅- レビュー | モジュール交換できる!?ワイヤレスイヤホン登場 ブログイメージ

このHSX1001、大きな特徴のひとつに”モジュール交換対応”というものがありましたが、発売の段階ではまだ肝心の交換用モジュールが登場していませんでした…しかし、この春ついに発売を迎えます!それがこちらのアップグレードガジェット「HSX1001 C:02M:02」です!

HSX1001 C:02M:02本体
HSX1001 C:02M:02

今回はこのHSX1001 C:02M:02について、特徴および音質レビューをお届けしたいと思います。

HSX1001 C:02M:02の特徴

まずは製品に触れる前に、この「HSX1001 C:02M:02」(以下「C:02M:02」)というちょっと変わったモデル名についてご説明しましょう。

この製品は前述の完全ワイヤレスイヤホン・HSX1001専用の音響チャンバーとなる「C:02」と、その音響チャンバーを有線イヤホンとして使用可能にするための有線接続用モジュール「M:02」で構成されています。つまり、基本的にはHSX1001ユーザー向けの製品ではありますが、同時に単体の有線イヤホンでもあるというユニークなモデルとなっているのです。

Acoustune C:02M:02
C:02(上)とM:02(下)のセットで「C:02M:02」

付属品

付属品としてはケーブル(1.2m)、ケーブルタイセット(スナップボタンタイプ、ベルクロタイプ)、イヤーピースに加え、モジュール交換に欠かせない固定用トルクスネジと交換作業用精密ドライバーが入っているのが普通のイヤホンと大きく異なるポイントです。

このほか、取扱説明書と保証書も入っています。

HSX1001 C:02M:02の付属品
HSX1001 C:02M:02の付属品

ケーブル

ケーブルにはしなやかで優れた取り回しと断線のしにくさを両立するARM014を採用。コネクタはPentaconn Ear(ノーマルタイプ)、プラグは3.5mmとなっています。

HSX1001 C:02M:02の付属ケーブル「ARM014」
付属ケーブルはARM014

イヤーピース

イヤーピースはAcoustuneオリジナルのAET07で、S/M/Lの3サイズが付属しています。

HSX1001 C:02M:02の付属イヤーピース「AET07」
付属イヤーピースはAET07

モジュール交換で使用するネジ

モジュール交換で使用するネジとして、短い「ネジA」が3本、長い「ネジB」が5本付属しています(それぞれ予備1本含む)。このうち、長い「ネジB」については「有線接続用モジュール・M:02専用」となっているため、オリジナルHSX1001のワイヤレス接続用モジュールに取り付ける際には使わないようご注意ください。

金と銀の2色が入っていますが、これはカラーリングなどお好みに応じて選んでOKとのことです。左右で色を変えても面白そうですね。

HSX1001 C:02M:02の付属ネジと交換用ドライバー
付属ネジと交換用ドライバー

音響チャンバー・C:02

こちらが音響チャンバー・C:02。搭載するドライバーユニットはオリジナルHSX1001と同じ”改良型第3世代ミリンクスドライバー”ですが、筐体素材に真鍮を採用している点が異なります(オリジナルはCNC切削加工のアルミニウム筐体)。

真鍮というと酸化による変色が気になるところですが、C:02の外装には変色防止コーティングが施してあるため、真鍮本来の色味を生かした美しいデザインを保つことが可能とのことで一安心ですね。

HSX1001 C:02M:02の真鍮製の音響チャンバー・C:02
真鍮製の音響チャンバー・C:02

有線接続用モジュール・M:02

そしてこちらが有線接続用モジュール・M:02。筐体素材はアルミニウムで、カラーはガンメタリックとなっています。ケーブルコネクタはAcoustune製品ではすっかりおなじみのPentaconn Ear(ノーマルタイプ)なので、付属ケーブル(ARM014)のほか、バランスケーブルなどへのリケーブルも楽しめます。

HSX1001 C:02M:02のアルミニウム製の有線接続用モジュール・M:02
アルミニウム製の有線接続用モジュール・M:02

実際にHSX1001のモジュールを交換

それでは実際にHSX1001のモジュールを交換していきたいと思います!

まずはHSX1001の外側2ヶ所・内側1ヶ所のネジを付属ドライバーで外しましょう。非常に小さなネジですので、作業中にうっかり落としてしまったりしないようご注意を。

HSX1001のモジュール交換の画像
外側2ヶ所、内側1ヶ所のネジを外す

3か所のネジを外して、オリジナルHSX1001を音響チャンバー・C:01とワイヤレス接続用モジュール・M:01に分離することができました。

HSX1001のモジュール交換の画像
分離できました

今度はC:02をM:01にはめ込んで、先ほどと同じように外側2ヶ所(長いネジ)、内側1ヶ所(短いネジ)の計3か所でネジ留めします。

なお、M:01に音響チャンバーを取り付ける際は、表側にはC:02M:02付属のネジBではなく、必ず”もともとHSX1001に使われていたネジ”で留めることをお忘れなく。

M:01に音響チャンバーを取り付ける画像
元のネジでC:02を取り付け

これでC:02を搭載したHSX1001の完成です!

当然ながらワイヤレス接続用モジュール・M:01はそのままなのでペアリングをし直す必要もなく、もちろんこのまま充電ケースに入れて充電することも可能です。

C:02を搭載したHSX1001
C:02版のHSX1001が完成

HSX1001から取り外してしまったオリジナルの音響チャンバー・C:01は、有線接続用モジュール・M:02に取り付けて有線イヤホンとして楽しむことができます。先ほどのワイヤレス接続用モジュールへ取り付けた方法と同じく、付属のネジで外側2ヶ所・内側1ヶ所を留めればOK。

もちろんこちらにC:02を取り付けて楽しむことも可能ですが、M:02へ音響チャンバーを取り付ける際には”C:02M:02付属のネジB”をお使いください。

HSX1001が有線イヤホンに変身
オリジナルHSX1001が有線イヤホンに変身

C:02M:02の音質レビュー

さて、いよいよ音質チェックです。このC:02M:02はなんといっても”HSX1001用アップグレードガジェット”という位置づけですので、まずは音響チャンバー・C:02をワイヤレス接続用モジュール・M:01に取り付けた状態で聴いてみたいと思います。イヤーピースはオリジナルHSX1001付属のAEX70を装着、スマートフォンとの接続はLDACです。

C:02版のHSX1001とスマートフォン
C:02版のHSX1001とスマートフォン

明瞭かつ伸びやかな高域とハッキリした中域の押し出しを感じさせる音作りはオリジナルHSX1001ゆずりですが、そこに響きと若干の低域の柔らかさが加わり、鋭かった音のエッジがやや丸みをおびたかのように聴きやすいサウンドになっています。

オリジナルHSX1001はかなり攻めた音作りでスピード感や力強さに優れている反面、曲によっては聴き疲れやテンポ感が合わないケースもありましたが、この”C:02版”はちょうどその部分をカバーするかのような音のバランスになっているため、使い分けという面でも非常に面白い組み合わせになっていると思います。

続いては有線イヤホンとしての実力チェックです。C:02を有線接続用モジュール・M:02に取り付けた「C:02M:02純正セット」で聴いてみましょう。イヤーピースはC:02M:02付属のAET07を装着、プレイヤーはAstell&Kern KANN ALPHAです。

C:02M:02純正セットの有線イヤホン
C:02M:02純正セットの有線イヤホン

全体的な傾向は先に聴いた”C:02版HSX1001”と同じですが、こちらの方がドライブ力に余裕があるのか低域の量感が増し、音場もより広がるような変化を見せてくれます。このあたりは組み合わせるプレイヤーやアンプによってもさまざまに変わると思われますが、それにプラスして(今回は試せませんでしたが)リケーブルやバランス化など、楽しみ方の幅が広げやすいのが有線化の大きなメリットではないでしょうか。

ついでにHSX1001のオリジナル音響チャンバー・C:01を有線接続用モジュール・M:02に取り付けたものも聴いてみます。

C:01版の有線イヤホン
C:01版の有線イヤホン

こちらもやはりオリジナルHSX1001の音傾向はそのままながら、高域・低域のメリハリのつけ方がワイヤレス版よりもなめらかな階調になったような感覚です。

モジュール交換式のモデルにはどうしても「余ったモジュールの使いみち」をどうしたらよいのか、という問題がつきものですが、このC:02M:02ではこうして余ったモジュールを有線イヤホンとして活用でき、しかも楽しみ方の幅が広げられるというのはイヤホンファンにとって非常に嬉しい特徴といえるでしょう。

製品仕様

型式 有線接続モジュール、音響チャンバー(密閉型) ドライバーユニット(C:02) 改良型第3世代ミリンクスドライバー(ダイナミック型)
周波数特性 20-30kHz 端子(M:02) Pentaconn Ear(ノーマルタイプ)
重量 約10g(C:02、片側)、約2.5g(M:02、片側) 付属品 オーディオケーブル(ARM014):Pentaconn Ear(ノーマルタイプ)/3.5mmステレオミニプラグ
シリコンタイプイヤーピースAET07(S,M,L)
固定用トルクスネジ
交換作業用精密ドライバー
取扱説明書/保証書

【商品情報】Acoustune HSX1001 C:02M:02

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Acoustune HSX1001 C:02M:02商品イメージ

まとめ

人気の完全ワイヤレスイヤホン・HSX1001に対応したアップグレードガジェット「HSX1001 C:02M:02」は、
・真鍮製ハウジングの音響チャンバー「C:02」と有線接続用モジュール「M:02」のセット
・オリジナルHSX1001とのモジュール交換/有線イヤホンとしても使用OK
・明瞭な高域とハッキリした中域、若干の柔らかさをもった低域でエッジの丸くなった聴きやすいサウンド

と、オリジナルHSX1001ユーザーなら必聴モノの、ユーザーでなくてもそのまま上質な有線イヤホンとして楽しめる面白さが特徴のモデルとなっています。

HSX1001 C:02M:02は本日よりご予約受付開始、発売は4月25日となります。さっそく店頭試聴機もご用意しておりますが、発売の翌日に開催される「春のヘッドフォン祭 2025」でも代理店・ピクセルブース(503Bルーム)にて展示予定ですのでぜひお試しください!

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