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2024.02.01
オーディオ豆知識,

オーディオアンプのノイズの原因と対策

オーディオアンプのノイズの原因と対策

オーディオアンプ のノイズに困ってしまったことはありませんか?さまざまな要因がノイズの原因として考えられますが、初心者の方にはなかなかわかりにくいかもしれません。この記事ではアンプのノイズの原因と対策を紹介します。

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オーディオ機器を使用する際に最も気になることのひとつに不要な「ノイズ」があります。ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン製品にはノイズキャンセリング機能が搭載されているように静寂な中で邪魔な音が入らずに音楽に没頭する感覚は格別なものです。しかし、電気を使うオーディオシステムはノイズが発生しやすい機器とも言えます。

今回は、オーディオアンプにおけるノイズの原因と対策について紹介していきます。

アンプノイズの原因と種類

オーディオアンプのノイズの原因はさまざまです。ノイズは、電流や電圧が大きく変化するところで発生します。電気によって動作するアンプはノイズが発生しやすい機器とも言えます。ノイズは、特徴によって呼び名がありますのでそれぞれ紹介していきます。

「サーッ」というホワイトノイズ

ホワイトノイズとは、ノイズの一種で周波数の音を広い範囲で同じ強さで再生されるノイズのことです。アナログテレビで砂嵐のような画面と一緒に流れる「シャー」「サー」と聞こえる音というとわかりやすいでしょうか。

ノイズは色の周波数に当てはめて分類されており、ホワイトノイズはグラフの値が平均的でフラットになることから名付けられました。アンプとその他の機器との接触不良やアンプの内部、また、電源周りから発生しているケースが考えられます。

「ブーン」というハムノイズ

周波数の低いノイズはハム音とも呼ばれます。ケーブルの断線や接触不良を起こしているケースが考えられます。また、電源を取る場所から発生する場合もあります。

アンプ内部の熱によるノイズ

原因

ボリュームをゼロにした時のアンプから出るホワイトノイズの原因は、内部の熱によるものである可能性が高いです。熱雑音と呼ばれるこのノイズは、ほぼ全ての電気回路にて発生してしまうノイズです。抵抗が大きくなればなるほど、そして温度が高ければ高いほど、発生するノイズの音も大きくなってしまします。

対策

このノイズの対策としては、排熱等の熱に対する対策をすることと、低インピーダンス化です。多くのアンプでは、熱を逃がす排熱口が天板や側面に設けられていますので、周囲に物を置かないことが必須です。

また、低インピーダンス化をすることで音質面で有利になりますが、電流量が増大してしまって発熱量が増えることがあります。 そうすると今度は発熱量の対策をする必要が出てきてしまうので、丁度良いバランスを探っていく必要があるでしょう。

周囲の電源環境の悪化によるノイズ

原因

アンプから発生するノイズの原因として特に気を付けたいのが電源環境の状態です。あらゆる電化製品には、インバーターや、マイコンなどが搭載されており、これらが電気回路のオン・オフを切り替えるときに互いに影響し、スイッチングノイズを発生させる原因となります。また、ACアダプターもスイッチングノイズが発生してしまう原因となります。

これらのノイズは接続したコンセントから、屋内配線を伝わり家中のコンセントに伝わっています。 このため、電化製品が多い電源環境だと、アンプを電源に接続するだけでノイズを拾ってしまう可能性があります。

対策

電源環境によるノイズの対策としては、電源ノイズフィルターを使うという方法があります。電源ノイズフィルターは、ケーブル内で行き交う電気信号を防いでくれるというアイテムです。

コアなオーディオファンの方の中には、オーディオ専用の電柱を立てて、独立させてしまうほどこだわる方もいらっしゃるほど、電源環境の調整がアンプに影響するノイズ対策には不可欠な存在です。

そのほか、電気の流れの一次側と二次側が分離されることでノイズの低減が期待できるアイソレーショントランス電源やノイズ吸収シート搭載やオーディオ向けの電源タップも各メーカーから販売されていますのでこういった製品の導入もおすすめです。

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アンプの電源周りが原因のノイズ

原因

アンプのノイズにおいて、しばしば問題にされるハムノイズ。これは「ブーン」という唸り音が特徴的なノイズで、昔から悩まされてきたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ハムノイズとは、交流電源の周波数である50Hz、もしくは60Hzの周波数が、信号中に混入することで発生するノイズのことです。このハムノイズの原因は一般的にアンプの電源周りにあるとされており、原因と対策についてもさまざまなノウハウが語られています。

対策

初心者には敷居の高い内容ですが、高度な対策としては交流から直流にしっかりと整流させるため、整流回路に1,000μFD以上のコンデンサーをつける、平滑回路をつける などの対策が有効とされています。

ほかにもグランドライン(アースライン)がきっちりとれていないことが原因となる場合もあり、グランドの浮きがないか確認したり、電源プラグの上下逆さになっていないか、接触不良のところがないかをしっかりと確認しましょう。

アンプの接点周りが原因のノイズ

原因

接続ケーブルや電源ケーブルに触れたときに「ガリガリ」といった音がする、音が途切れるといった場合はアンプの接点部分の接触不良や配線の不具合が考えられます。また、配線が絡んでしまっているとノイズが起こりやすいと言われています。

対策

プラグをメガネ拭きで掃除している画像

まずは、配線は絡まないように設置しましょう。また、ケーブル類の接続する部分は、定期的なメンテナンスが大切です。金属の接続部分は、メガネ拭きやクリーニングクロス、綿棒を使って汚れを拭き取ります。基本は乾拭きをしましょう。

一度、酸化が進んでしまうと、復活剤なしではきれいな状態に戻すことは難しいため、普段からこまめに乾拭きをしておくことをおすすめします。

金属でできている接点部分が汚れてしまった場合は、研磨剤を含んだ磨き材などは使用不可です。市販のオーディオ端子用のクリーナーを使用しましょう。


スタッフおすすめの接点復活剤、接点クリーナーはアンダンテラルゴ社の製品「TMD」です。最近音に変化が出てきたなという方はぜひ一度お試しください。

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まとめ

・オーディオアンプのノイズの原因はさまざま
・アンプとその他の機器との接触不良やアンプの内部、電源周りから発生するホワイトノイズ
・ケーブルの断線や接触不良、電源元から発生するハムノイズ
・グランドの浮きがないか確認したり、電源プラグの上下逆さになっていないか、接触不良のところがないかをしっかりと確認
・排熱等の熱に対する対策、低インピーダンス化
・電源ノイズフィルターを使う
・接点周りの金属は定期的にメンテナンスを行いましょう

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