オーディオテクニカ(audio-technica)のおすすめヘッドホンを、ワイヤレスタイプからプロ仕様のモニターヘッドホンまで全14種類紹介します。さらに、オーディオ専門店スタッフがオーディオテクニカの特徴やヘッドホンの選び方を解説します。
目次
audio-technica(オーディオテクニカ)とは?
ヘッドホンの選び方
シリーズ紹介
オーディオテクニカのおすすめワイヤレスヘッドホン
オーディオテクニカのおすすめ有線ヘッドホン
オーディオテクニカのおすすめモニターヘッドホン
オーディオテクニカのおすすめゲーミングヘッドホン
まとめ
audio-technica(オーディオテクニカ)は、レコード用カートリッジメーカーとして1962年に設立された、いまや日本を代表するオーディオアクセサリーメーカーです。
オーディオテクニカのロゴのモチーフは、レコードを示す円と再生針を示す三角形で、この三角形にはオーディオテクニカの頭文字「A」も含まれているそうです。レコード用カートリッジを発端とするメーカーならではのロゴなんですね。
さて、そんなオーディオテクニカのヘッドホンが、国内外問わず人気が高い理由は商品ラインナップの豊富さにも見て取れます。ヘッドホン・イヤホンやスピーカー、AVアクセサリーなど幅広く商品を展開し、カジュアルからゲーム向け、高級ヘッドホンまで幅広く展開しており、マイクや高齢者向けTV用スピーカー、そして自動寿司にぎりマシーンの製造まで手掛けるという意外なユニークさも持っています。
>> AUTEC
音質傾向としては低音域の量感がちょうどよく、癖がない中高音域のバランスの良さがあげられます。
音質は製品によっても傾向が変わってきますので好みに合わせて豊富なラインナップよりお選びください。
ワイヤレスヘッドホンとは再生デバイスとイヤホンをケーブルで繋がずに無線で接続するヘッドホンのことです。主にBluetoothという近距離無線通信の規格を採用しており、スマホやDAP(デジタルオーディオプレーヤー)などの再生デバイスから音楽や音声データをワイヤレス(無線)でヘッドホン側に送信して再生します。ケーブルがないため鞄の中に入れていてもケーブルが絡まらず断線の心配もいりません。
一般的にワイヤレスヘッドホンで使用されている無線技術はおなじみのBluetoothですが、現状Bluetoothで音楽信号をやり取りする際にはデータ量をなるべく少なくするために「人間には聴こえない、あるいは聴こえなくても問題ない」とする部分の音の帯域をカットしています。
また、無線接続による遅延が発生してしまうこともありますので、高音質を求めるなら有線ヘッドホンがおすすめです。有線タイプであれば音の出力レベルを上げるヘッドホンアンプの利用もできます。
長時間使用したいならハウジング部分(耳を覆っているスピーカー部分)がメッシュ仕様になっていて、密閉されていない開放型のヘッドホンがおすすめです。
開放型は音が外に抜けるので、閉塞感が少なく、自然な音の広がりや立体感が楽しめます。長時間音楽を聴いても疲れにくいのも特徴です。
電車内やカフェなど音漏れが気になる場合は、遮音性が高い「密閉型」がおすすめです。「密閉型ヘッドホン」とは、ハウジング部分から音が漏れないように外側をプラスチックや木材、金属で覆っているヘッドホンのことをいいます。
音漏れしない構造上、低音域が聴きやすいのが特徴です。外の音が聞こえないため、歩きながらの使用には注意しましょう。
ゲームで使用するのであれば、音像の配置が左右、遠近方向に渡って表現され、通話マイクが搭載されたゲーミングヘッドホンがおすすめです。
FPSゲームをプレイするのであれば、音像の配置関係が立体的に表現される、ゲーム実況やオンライン通話をする場合はマイクの性能もポイントになります。
オーディオテクニカのヘッドホンはその傾向ごとにシリーズ展開されています。主なシリーズを紹介します。
プロのミュージシャン、エンジニア向けのモニターヘッドホンシリーズです。基本的にはフラットな音質でスタジオモニター向けですが、解像感がありながら低音の量感も感じるタイプや、専用アプリを使用することでイコライザーを調整できるヘッドホンもありますので、製品によってはリスニングにもおすすめです。丈夫で低価格帯なのも魅力のひとつでしょう。
SOLID BASSシリーズは、2009年に初代モデルが登場して以来、継続して販売されている人気シリーズです。繊細で迫力のある重低音を生み出すテクノロジーと、音を逃さないフィット感にこだわり続けています。
エアーダイナミックシリーズは、大口径のドライバーを搭載した開放型のヘッドホンシリーズです。ハウジング部分を覆わず、開放することにより、空気の流れをスムーズにして自然に広がる音を特徴としています。
アートモニターシリーズは、音質にこだわり正確な音を再現する密閉対型のヘッドホンシリーズです。その中でもフラッグシップモデルにあたる「ATH-A2000Z」は、精悍なチタニウムボディとマグネシウム製バッフルを採用。伸びやかな低音の再現と空間表現が高い評価を獲得しています。
サウンドリアリティシリーズは、ポータブルタイプのイヤホン、ヘッドホンを原音を忠実に再現することをコンセプトに高音質を追求したオーディオテクニカのヘッドホンのスタンダードシリーズです。ハイレゾ対応のオーディオデバイスの普及に合わせ、ハイレゾ対応モデルへと進化していきました。
スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本
Astell&Kern A&futura SE100にワイヤレスで接続して試聴テストをおこないました。まず装着して感じるのが「軽い!」という点。ATH-HL7BTの重量は約220gですが、イヤパッドの大きさやヘッドクッションの感触などがうまく重さを分散しているのか、非常に軽く感じます。
音質は中域~高域をメインとした、ボーカル域の聴き取りやすいバランス。解像感はやや甘い部分がありますが、音の配置に関しては充分に聴き取れる定位の良さを持っています。開放型ということもあってか低域の量感はあまり感じられませんが、質感としては締まった低域が要所要所に効いてきます。音場が広めなので、音楽以外にも映画などの鑑賞にも向いているように思います。
また、このATH-HL7BTの特徴のひとつが「360 Reality Audio」認定ヘッドホンであるという点です。これはボーカルやコーラス、楽器などの音源一つひとつに位置情報をつけ、球状の空間に配置することで没入感のある立体的な音場を体感できる360度全方向の立体音響技術ですが、たしかにテスト音源を聴いてみると”音の回り込み”が手軽に体験できました。アプリやソフト側の対応も必要ではありますが、今後さらに拡大していくであろう新技術を味わうにはちょうど良さそうです。続きをみる
型式 | 開放型 | ドライバーユニット | Φ53mmダイナミック型 |
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感度 | -38dB(1V/Pa、at1kHz) | インピーダンス | 48Ω |
連続再生時間 | 最大約20時間 | 充電時間 | 約1.5時間 |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC | 質量 | 約220g |
【商品情報】ATH-HL7BT
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スタッフレビュー
フジヤエービックWEB制作担当:千原
装着感は、少し側圧が強めでピッタリとフィットするタイプです。イヤーパッドは交換可能なので安心して使用できるところが嬉しいですね。
音質は、解像感と分離感がよく、それぞれの音の空間を保っていきながらも、バラバラにならずにしっかりまとまります。オーディオテクニカの音質の特徴でもある中高音域の透明度の高さや質の良い低音域が心地よく響きます。
ベースをもう少し効かせたいという曲は、専用アプリ「Connect」を使ってイコライザの各周波数を+にすることで、より迫力が増して音楽に集中できました。好みに合わせて調整することでさらに楽しめるのではないでしょうか。例えば、モニターヘッドホンとしてベーシックな設定、音楽を聴くときはより迫力のある音に調整して楽しむこともできるオールラウンドに使えるヘッドホンです。続きをみる
型式 | ダイナミック・密閉型 | 感度 | 99dB/mW |
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インピーダンス | 38Ω | 無線規格 | Bluetooth 5.0 |
コーデック | LDAC、AAC、SBC | 動作時間 | 最大50時間 |
充電時間 | 3.5時間 | 本体重量 | 約 307 g |
【商品情報】ATH-M50xBT2
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型式 | ダイナミック・密閉型 | 感度 | -35dB (1V/Pa at 1kHz) |
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インピーダンス | 47Ω | 無線規格 | Bluetooth 標準規格 Ver.5.1 準拠 |
コーデック | SBC、AAC、LDAC | 動作時間 | 最大9時間 |
充電時間 | 約2.5時間 | 本体重量 | 約 350 g |
【商品情報】ATH-WB2022
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【商品情報】ATH-M20xBT
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型式 | 密閉型 | ドライバーユニット | ダイナミック型 |
---|---|---|---|
感度 | 103dB/mW | インピーダンス | 35Ω |
連続再生時間 | - | 充電時間 | - |
対応コーデック | - | 質量 | 約110g |
【商品情報】audio-technica ATH-S120C
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【商品情報】ATH-ADX5000
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【商品情報】ATH-A2000Z
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【商品情報】ATH-WP900
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【商品情報】ATH-AWKT
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【商品情報】ATH-M20x
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【商品情報】ATH-M50x DS
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【商品情報】ATH-R70x
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【商品情報】ATH-GDL3
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型式 | 密閉型 | ドライバーユニット | Φ40mm |
---|---|---|---|
感度 | 98dB/mW | インピーダンス | 45Ω |
連続再生時間 | - | 充電時間 | - |
対応コーデック | - | 質量 | 約237g |
【商品情報】ATH-GL3
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「オーディオテクニカ」のヘッドホンの選び方とおすすめを14種類ご紹介しました。外出先でも好きな音楽を聴いていたい場合はワイヤレスタイプ、ご自宅でゆっくり高音質で楽しみたい場合は有線の開放型ヘッドホンがおすすめです。さまざまなタイプのヘッドホンが出ていますのでご自身に合ったヘッドホンを見つけてくださいね。