DENON（デノン）は1910年に日本で設立されたオーディオメーカーで、初めてLPレコードを開発し販売するなど日本の音楽を長年支え続けてきました。そんなDENON（デノン）がもたらす音楽は、限りなく生音に近い温かみのある音で、「デノンサウンド」と呼ばれ多くのオーディオファンに親しまれています。今回はDENON（デノン）こだわりの技術やおすすめのヘッドホン、イヤホンを11種類ご紹介します。

2010年に100周年を迎えたDENON。

「人々に感動を届けたい」というコンセプトのもと、PCM録音、サラウンドサウンドから現在のネットワークストリーミング、ワイヤレスイヤホンまで数多くのオーディオ製品を作り続けています。

デノンにはサウンド品質を管理をする上で明確なサウンドコンセプトがあり、特徴としては「繊細で、かつ力強い音」「正確さと安定感」があげられます。そのサウンド品質を管理しているのが『サウンドマスター』と呼ばれるサウンドエキスパートです。

この「デノンサウンド」を全ての機器において統一して管理されていることも、根強いファンを獲得している人気の秘密といえます。

デノンのヘッドホンは基本的に密閉型が採用されています。
「密閉型ヘッドホン」とは、ハウジング（耳を覆うイヤーカップ）部分から音が漏れないように外側をプラスチックや木材、金属で覆っているヘッドホンのことをいいます。

このハウジングの中に、ドライバー（音を出す部分）が格納されています。ヘッドホン内部の音が外部に漏れにくい、外からのノイズも耳に入りにくいというメリットがあります。

音は音の元となったもの（ヘッドホンにおいてはドライバーから出た音源）が起こした空気の振動により耳に届きます。この振動のことを「共振現象」、音に関しては「共鳴」といいます。

「密閉型ヘッドホン」は、ハウジング内部で音が「共鳴」するので低音域が聴きやすいという特徴があります。

デノンが長年培った技術を凝縮し、ハウジング部分に天然木を使用したヘッドホンが「Real-wood Series（リアルウッドシリーズ）」です。

竹ハウジングの「AH-D9200」、ウォールナットハウジングの「AH-D7200」、マホガニーを採用した「AH-D5000」、ゼブラウッドハウジングの「AH-D5200」、を展開しています。

ヘッドホンはハウジングの素材により「共振現象」の度合いが異なるため、音の響きが変わってきます。
木材は適度な共振があり、豊かな響きや、広がりを感じることができます。一方で自然素材のため整形の難しさや個体差があり、加工技術を要する素材といえます。

「Real-wood Series」は高い技術が必要な天然木を使ったハウジング、ドライバーには、Hi-Fiスピーカーのドライバーユニットと同じ構造のデノン独自開発のフリーエッジ・ドライバーを搭載したハイエンドヘッドホンシリーズです。

デノンのヘッドホンは、「Real-wood Series」や、大口径ドライバーを搭載したポータブルタイプのヘッドホン等を展開しています。その中からおすすめのヘッドホンを5種類ご紹介します。

日本の技術と素材を結集した竹ハウジングのヘッドホン

高知県産の孟宗竹を使ったハウジングをはじめとした高品質なパーツは福島県・白河の工場に集められ、ひとつひとつ専任の担当者によって手作業で組み上げられています。

オーディオ製品としてはもちろん、工芸品としての魅力も備えたヘッドホンとして海外からの人気も高い一品です。他では味わえない落ち着きあるナチュラルそのものといったサウンド、必聴です。

ウォールナット・ハウジングのデノンヘッドホン50周年記念フラッグシップモデル

ハウジングには、近年の多様化する音を表現するために「固有の振動」が少ないウォールナット材を採用、大口径の50mm径のナノファイバー振動版を搭載し、全域が均一なピストンモーションにより、歪みが少なく、豊かな低域の量感を実現しています。

ケーブルは着脱式を採用、バランス駆動に対応しリケーブルも可能です。
 

ゼブラウッド・ハウジングのリアルウッドシリーズ

ハウジングにウォルナットよりも硬く、「鳴き」の少ない締まった音色が特徴のゼブラウッドを採用。
振動板外周をロールエッジで支持するフリーエッジ構造を取り入れた50mmドライバーを搭載。振動板全域に渡って均一なピストンモーションを可能とし、歪みが少なく正確な音再現と量感豊かな低域再生を実現。

「AH-D7200」を継承しながらもクリアなサウンド傾向を感じさせる「AH-D5200」は、高級ヘッドホンの導入としてもおすすめです。

デノンのスタイリッシュな密閉型ヘッドホン

ドライバーに大口径50mm振動板を採用、お手頃価格でも高音質な音楽が楽しめます。

折りたたみ機構と専用ポーチ付属で持ち運びにも便利です。発売当初より安くなっている今がお買い求めのチャンス！

ハイレゾ対応ポータブル密閉型ヘッドホン

大口径50mm振動板採用の高音質設計ながら、コンパクトなサイズ感。ケーブルは着脱式で取り回しの良い片出しケーブル、持ち運びに便利な折たたみ機構を採用するなど、使い勝手の良い仕様となっています。当店でもロングセラーヘッドホンのひとつとして人気です。

デノンはヘッドホン開発だけでも55年の歴史があり、デノンといえばヘッドホンのイメージを持つ方も多いかもしれませんが、イヤホンも負けてはいません。
2021年9月に満を持して発表されたデノン初の完全ワイヤレスイヤホンや、ハイレゾ対応イヤホンをご紹介します。

デノン初の完全ワイヤレスイヤホン

10mmダイナミックドライバを搭載したスティックタイプの完全ワイヤレスイヤホン。デノンサウンドのコンセプト「Vivid ＆ Spacious」に基づいて開発されたサウンドは音の柔らかさ、豊かさを継承しながらシャープな音像を再現しています。

AH-C630Wと同時発売のノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホン

「11×10mm」の”楕円形”ドライバを採用し、よりダイナミックな音場を再現。片耳モードの搭載や、軽い装着感から、ビジネスシーンなどでの長時間の利用にも適した完全ワイヤレスイヤホンです。

圧倒的な低音再生を実現したハイレゾ対応有線イヤホン

2016年に発表されたハイレゾ対応モデル3機種のフラッグシップモデル。
11.5mmダイナミック型ドライバーが片側2つずつ搭載、向かい合わせに配置されており、2基のドライバーが同時に振動することで通常の2倍の振動面積を稼ぐことにより、歪みの少ない低音再生が実現されています。

ハイレゾ対応有線イヤホン

「AH-C820」と同時に発表された定番モデル。同じく11.5mmダイナミックドライバーを採用したモデルですが、こちらは1基搭載となっています。デノン独自のアコースティック・オプティマイザーにより、前後の音圧バランスを調整することによって、振動板のピストンモーションを最適化。

ケーブルを弾性素材で支えることにより、不快なケーブルタッチノイズの伝わりを軽減する「ラジアルカスケードダンパー」を採用しています。バランスの良いサウンドが特徴です。

軽量・小型設計で外出に最適なハイレゾ対応有線イヤホン

「AH-C820」、「AH-C720」と同時に発表されたAH-C620RはAppleに対応したリモコン付きのモデル。音質傾向はクセが無くどのジャンルにも合うエントリー向けのイヤホンです。

ネックバンド型Bluetoothイヤホン

デノンイヤホンの最上位モデル「AH-C820」のワイヤレスモデル。「AH-C820」と同様に2基のダイナミックドライバーを搭載。aptX/aptX LL（Low Latency）コーデックに対応し、CD並のクオリティでワイヤレス再生を楽しむことができます。根強い人気のあるネックバンド型、選択肢のひとつとしていかがでしょうか。

DENON（デノン）ヘッドホンの他メーカーにはない特徴とおすすめの商品を11種類ご紹介しました。

デノンヘッドホン・イヤホンのポイント
・100年を超える老舗オーディオブランド
・統一管理されている「デノンサウンド」
・定評のある天然木ハウジングのハイエンドヘッドホン「リアルウッドシリーズ」
・満を持して発売された注目の完全ワイヤレスイヤホン「AH-C630W」「AH-C830NCW」

ハイレゾ音源対応の高音質なヘッドホンを、比較的手頃な値段で購入できるのも嬉しいところ。天然の木材や付け心地のいいクッションを採用した落ち着きあるデザインも、長く愛用している方が多いDENONヘッドホンの特徴です。また、2021年9月に発売された最新の完全ワイヤレスイヤホンでは楕円形ドライバなど、最新技術を採用している点にも注目です。
購入する際はお店で他メーカーのヘッドホンと聴き比べながら「デノンサウンド」を体感してみてください。