人気の国内イヤホンブランド「Acoustune」から高耐久性とモニタリング性能を徹底追求した新シリーズ「Monitor(モニター)」第一弾モデル「RS ONE」がデビュー!今回は試聴レビューもまじえつつ、RS ONEの詳細をお届けします。
Acoustuneとは
「Monitor」シリーズ誕生!
Acoustune Monitor RS ONE外観チェック
Acoustune Monitor RS ONE音質レビュー
製品仕様
まとめ
Acoustune(アコースチューン)はメカニックなデザインと、医療用途にも使われるポリマーバイオマテリアル「Myrinx(ミリンクス)」を振動板素材に採用した「ミリンクスドライバー」など先進技術を活用することで人気の国内イヤホンブランドです。
最近ではフラッグシップモデル『SHO-笙-』をリリース、あっという間に入荷分が完売となるなど今もっとも注目を集めるブランドのひとつです。
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そんなAcoustuneから、新しいシリーズのイヤホンが登場!高耐久性とモニタリング性能を徹底追求した「Monitor(モニター)」シリーズの第一弾モデルがこちら、『RS ONE』です!
今回はこの『RS ONE』がいったいどんなイヤホンなのか、サンプルの写真や試聴レビューを通してその詳細に迫りたいと思います。
まずは外箱から。最近のトレンドでもあるエコパッケージを意識したのか、非常にシンプルです。
背面には窓があって、ハウジングのカラーが確認できます。RS ONEは「Graphite(グレー)」と「Teal(ブルー)」の2カラーが用意されています。
付属品(Graphite・Teal共通)はキャリングケースにシリコンイヤーピース「AET07」(S/M/L)、フォームイヤーピース「AET02」(フリーサイズ)となっています。
こちらがGraphiteの外観です。
これまでAcoustune HSシリーズのイメージから一転、丸みをおびたハウジングとなっています。
ボリカーボネート製のハウジングに、モニター用途らしくステージ上でライトを反射しないようサンドブラスト加工がされたフェイスプレートが静かに主張しています。
ケーブルは着脱式ですが、コネクタにはちょっと注意が必要です。
このRS ONEはPentaconn Earコネクタ…なのですが、
ステージモニターとして重要となる汗対策として、ボディに対して埋め込み式となりコネクター部分に汗が入りにくい構造である『Pentaconn Ear Long-Type』を採用しています。
そのため、たとえばHS1300SSのようなPentaconn Earコネクタ採用モデルの付属ケーブルや、ARS133のようなAcoustune製Pentaconn Earケーブルは使用できませんのでお気をつけ下さい。
実際に端子部を見比べてみても、RS ONE用ケーブルの端子がかなり長くなっていることがわかるかと思います。
こちらはTealの外観です。ハウジングの色にあわせて、フェイスプレートの色もシルバーになっていますがこちらもサンドブラスト加工で反射防止がされています。
ドライバーにはもちろんAcoustuneお得意のポリマーバイオマテリアル「ミリンクス」を素材として、このRS ONE用に新開発した『ミリンクスELドライバー』を採用。通常のミリンクスドライバーに比べ、余計な付帯音を減らしてモニタリング性能を高めたものとなっています。
RS ONEのステム(軸)は標準的な長さ・径で、イヤーピースの選択肢も幅広く楽しめそうです。先端部の黒い線のように見えるものは、耳垢ガードのフィルタですね。
ためしに定番イヤーピースの「AZLA SednaEarfit Crystal」を装着してみましたが、全く問題ありません。音の方はのちほどレビューでも触れますが、ユーザーが手軽にできるチューニング手段として非常に有効ですよ。ちなみにRS ONEのステムは長さが充分にあるので、SednaEarfit CrystalはStandardタイプが良いようです。
【商品情報】AZLA SednaEarfit Crystal
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プラグは3.5mmのストレートタイプです。これはステージモニターとして使う際に、接続先となるイヤモニシステム(ライブなどで使用するワイヤレス送受信機)との相性を考慮したためとのこと。ケーブルは2重シールド・2重ツイスト4芯構造・黒シースのハイグレードリッツワイヤーケーブル「ARM011」です。
インピーダンスはちょっと高めの32Ω。瞬間的に最大250mW(1KHz の正弦波信号テスト時)の信号が入力された後でも正常に使用できるという高耐入力性をそなえた『ミリンクスELドライバー』といい、徹底的にステージモニター仕様の設計が施されています。
それでは音質面のチェックです。今回はせっかく2色のサンプルがあるので、イヤーピースをそれぞれAET07(シリコン)、AET02(フォーム)と別々にして聴き比べてみましょう。
まずはAET07(シリコン)からレビューします。
硬質でキレの良い低域と、おなじくシャープな高域が特徴的なカッチリしたサウンドという印象です。音場はあまり広くはありませんが、定位感はなかなか優秀。
打ち込み系で定位をいじりまくっているような曲が楽しく聴ける音作りになっているかと思います。反面、低域がスッキリしすぎている傾向があるので、音圧を耳に感じたいような場合にはちょっと物足りなさを感じるかも知れません。
続いてAET02(フォーム)を装着したRS ONEを聴いてみます。
硬質な音表現と定位感の良さはAET07と同じですが、低域の量感がぐっと増して、若干中低域の主張が強くなる感じです。ハイトーンの女性ボーカルなどはAET07だとやや刺激が強い感じもありましたが、AET02ではそのあたりもちょっと丸くなり聴きやすいバランスに。
ちなみにSednaEarfit Crystalで聴いてみると、AET07とAET02のちょうど中間くらいのサウンドバランスとなりました。イヤーピースひとつで音の傾向がガラッと変わるイヤホンとして、非常に遊びがいのあるモデルになっているのではないでしょうか。
ステージモニターイヤホン、と聞くとちょっと敷居が高そうなイメージもありますが、もちろん普通のリスニングで使用するのも問題ありません。
特にこのRS ONEは高耐久性がコンセプトでもあるので、むしろアウトドアユースで気兼ねなく使える”普段使いイヤホン”として、長くご愛用いただける1本となってくれることでしょう。
RS ONEは本日より発売開始、試聴機も店頭にご用意しております。Acoustuneの新たなる挑戦、ぜひ皆様の耳でその本気度を受け取って下さい!
【商品情報】Acoustune Monitor RS ONE Teal
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【商品情報】Acoustune Monitor RS ONE Graphite
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