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2022.05.20
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【音質レビュー】iFi Audio GO barは驚きの高出力で注目の小型USB-DAC

【音質レビュー】iFi Audio GO barは驚きの高出力で注目の小型USB-DAC

小型USB-DAC「iFi Audio GO bar」はコンパクトながら驚きの高出力とサウンド調整機能を搭載し、世界で初めて展示された「春のヘッドフォン祭 2022 mini」で、多くのポータブルオーディオファンから注目を集めました。その「Go bar」をレビューします。

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iFi AudioのGOシリーズとは

iFi Audio(アイファイオーディオ)はイギリスのオーディオブランドです。先進的な技術を搭載した据置・ポータブル機器はもちろんのこと、電源やUSB信号の改善アクセサリーなど非常に幅広いアイテムラインナップを取り揃える人気のブランドです。

特に最近では、たった26gと非常に小さく軽量ながらLDACやaptX Adaptiveに対応、4.4mmバランス出力端子まで備えたBluetoothレシーバー「GO blu」が発売から半年経過した今も好調な売れ行きを見せています。

【商品情報】iFi Audio GO blu

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iFi Audio GO blu商品イメージ

そして今回、新たなGOシリーズが登場!それがこちら、先日のヘッドフォン祭miniがなんと世界初お披露目だったという小型USB-DAC「iFi Audio GO bar」です!

ヘッドフォン祭miniで展示されたGO barイメージ
ヘッドフォン祭miniで展示されたGO bar

今回はこの「GO bar」について、その特徴と音質をお伝えします。

iFi Audio GO barの外観と特徴

パッケージ

まずはパッケージ内容のチェックから始めましょう。GO bar本体とレザーケース、Type Cケーブル、Lightningケーブル、Type C→A変換アダプタ、ステッカーや簡易マニュアルなどの書類となっています。なお、付属品については予告なく変更となる場合がありますのでご注意下さい。

GO barのパッケージ内容イメージ
GO barのパッケージ内容

本体サイズ

こちらがGO bar本体となります。サイズは65mm x 22mm x 13.2mmと、4.4mmバランス出力端子のついたスティックタイプの小型USB-DACとしては一般的な大きさとなっています。

GO bar本体イメージ
GO bar本体

イヤホンジャック

イヤホンジャックは3.5mmと4.4mmバランスの2つを装備しています。なお、3.5mmジャックは通常の3極シングルエンドプラグでもクロストークと歪みを50%低減するというiFi Audioの独自技術「S-Balanced回路」を搭載しています。

GO barのジャック部分イメージ
GO barのジャック部分

イヤホンジャックの左側面には各種ボタンとスイッチ類が並びます。左からiFi製品ではおなじみの出力減衰機能iEMatchスイッチ、ボリューム(-)(+)ボタン、モード切替ボタンとなっています。

また、動作中にボリュームボタンの(-)(+)を2秒以上同時押しすることで、出力ゲインを上げる「Turboモード」も搭載しているので、能率の低いイヤホンや大型ヘッドホンなどを鳴らすことも可能です。

GO barのボタンとスイッチ類イメージ
GO barのボタンとスイッチ類

本体側面

反対側の側面にはなにもなく、シリアルナンバーを示すQRコードのシールが貼られています。

反対側イメージ
反対側にはなにもなし

本体裏面

本体裏側には再生中の音源のサンプリングレートやフォーマットなど、動作状況を示す9つのLEDがずらりと並びます。
このうち、音場補正機能「XSpace」と低域増強機能 「XBass+」はモード切替ボタンを押すことで使用可能です(同時オンも可能)。

GO barの裏面イメージ
GO barの裏面

モード切替ボタン長押しで4種類のデジタルフィルター切り替えが可能となっています。

【4種類のデジタルフィルター】
BP・・・ビットパーフェクトモード(フィルターなし)
STD・・・スタンダード(フィルター控えめ)
MIN・・・最小フェーズ・スローロールオフ
GTO・・・352/384kHzへのアップサンプリング

付属のレザーケース

付属のレザーケースはGO bar本体の倍ほどの厚みがありますが、こちらに接続用ケーブルを1本収納することが可能です。GO bar使用時には両端にUSBケーブルとプラグを刺す必要があるため、あくまで持ち運び用のケースという感じですね。

ケースにGO bar本体とケーブルを収納したイメージ
ケースにGO bar本体とケーブルを収納した様子

iFi Audio GO bar 音質レビュー

「GO bar」と「SENNHEISER IE 600」を接続

それでは音質の方もチェックしてみましょう。GO barとiPhone Xを接続し、サブスク音源(ロスレスおよびハイレゾ)で何曲か聴いてみます。組み合わせるイヤホンにはSENNHEISER IE 600(4.4mmバランスケーブル)を選んでみました。

GO barをIE 600接続したイメージ
GO barをIE 600で試聴
■ 関連商品はこちら
>>SENNHEISER IE 600

ややウォーム方向で中低域がグッと前に出てくる感じですが、iFiらしい解像度の高さもあり、細やかな表現もしっかりとこなす印象です。音場も頭の後ろまで回り込むように広がり、特にこのIE 600との組み合わせでは一瞬、スマホと小型USB-DACというお手軽構成であることを忘れさせるほどのサウンドが楽しめます。

音場補正機能「XSpace」と低域増強機能 「XBass+」は、単体で使用した場合には「ちょい足し」くらいの効果に感じますが、両方の機能をオンにすると意外なほどの変化があることに気がつきます。ズンズンくるほどの低域が欲しい、という場合には合いませんが、サウンドバランスを崩さずちょっと味付けを変えてみたい、という場合には面白い機能です。

「GO bar」と「SONY MDR-Z1R」を接続

続いてTurboモードを試すため、SONY MDR-Z1Rを(4.4mmバランスケーブル)でつないで聴いてみました。

GO barをMDR-Z1Rで試聴
GO barをMDR-Z1Rで試聴
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>>SONY MDR-Z1R

単純にボリュームを上げて音が出るようになった、という感じではなく、しっかりとイヤホンで聴いた際のサウンドバランスのまま、このMDR-Z1Rでも必要充分な音量で音楽が楽しめるだけの出力が可能です。さすがに据置のヘッドホンアンプにつないだ時のような余裕までは感じさせませんが、無理やり音量だけ上げて音がひずんでしまうようなことにはならないので、ヘッドホン派の方も安心して使える機能だと思います。

また、ここでは4種類のデジタルフィルターの切り替えも試してみました。XSpaceやXBass+同様、極端な変化をもたらすほどの効果ではありませんが、その中でも「GTO(アップサンプリング)」は比較的わかりやすいので、元のサンプリングレートが低い楽曲の再生時におすすめです。

製品仕様

入力 USB-C 対応フォーマット PCM 44.1/48/88.2/96/176.4/192/352.8/384kHz、DSD 2.8/3.1/5.6/6.1/11.3/12.3MHz、DXD 352.8/384kHz、MQA フルデコード
DAC Bit-Perfect DSD & DXD DAC ヘッドフォン出力 4.4mm バランス出力、S-Balanced 3.5mm 出力
出力パワー バランス:475mW@32Ω; 7.2V@600Ω、シングルエンド:300mW@32Ω; 3.8V@600Ω 周波数特性 20Hz - 45kHz(-3dB)
サイズ 65 x 22 x 13.2 mm 重量 28.5g

【商品情報】iFi Audio GO bar

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iFi Audio GO bar商品イメージ

まとめ

iFi Audio初となるスティックタイプの小型USB-DAC「GO bar」は、
・S-Balanced回路やiEMatchなどのiFi Audioならではの技術をしっかり搭載
・4種類のデジタルフィルターやXBass+
・XSpaceモード搭載で音質調整が可能
・Turboモードで大型ヘッドホンも充分鳴らせる高出力

と、そのコンパクトなサイズにこれでもか!とさまざまな機能を詰め込んだ、非常にお得感の高い製品となっています。発売は5月27日予定、ご予約受付中です。サブスク音源でも音へのこだわりを貫きたい有線派の皆様、このGO barは見逃せない製品ですよ!

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