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2023.12.20
専門店・プロレビュー,

iFi audio iDSD Diablo2 レビュー | 高い駆動力と堂々としたサウンドが特徴のポータブルUSB DACアンプ

iFi audio iDSD Diablo2 レビュー | 高い駆動力と堂々としたサウンドが特徴のポータブルUSB DACアンプ

iFi audio iDSD Diablo2をオーディオ専門店スタッフがレビューします。ハイパワーな駆動力、機能面が大幅パワーアップし、力強さと分離感の良さを兼ね備えたサウンドと真っ赤なカラーが特徴のポータブルUSB DACアンプを詳しく紹介します。

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iFi AudioのDiabloとは

イギリスのオーディオブランド・iFi Audio(アイファイオーディオ)が2021年2月に発売したバッテリー搭載のDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプが、micro iDSD Diabloです。イタリア語で「悪魔」と名付けられたこのモデルは、iFiが得意とするローノイズ技術や大型ヘッドホンも楽に駆動できるTurboモード、microシリーズとしては初となるバランスアンプ回路の搭載などにより人気を集めましたが、なんといっても最大の特徴は目の覚めるような”真っ赤”なカラーリングではないでしょうか。

micro iDSD Diabloの画像
micro iDSD Diablo

そしてこの2023年末、そんな”赤い悪魔”に2世が登場しました!それがこの「iDSD Diablo2」(以下Diablo2)です!

iDSD Diablo2の全体画像
iDSD Diablo2

今回はこのDiablo2について、詳細と音質レビューをお届けします。

iDSD Diablo2の外観と特徴

Diablo2では初代モデル同様に真っ赤なカラーリングが採用されていますが、より”悪魔”らしさが際立つかのようなゴツゴツとした形状となりました。また、リア部分のみグレーパーツを採用したツートンカラーになったという変更点も見られます。

iDSD Diablo2の全体画像
より悪魔的デザインに進化

フロントパネル

こちらがフロントパネル。左から6.3mmシングルエンド端子、xMEMSモードスイッチ、4.4mmバランス端子、Normal/Turbo/Nitroのゲイン切替スイッチ、大きなボリュームノブが並びます。ボリュームノブの左下にあるのはロックスイッチで、これをノブ側にスライドするとボリュームノブを物理的に動かなくする(ボリュームロック)ことが可能です。

Diablo2のフロントパネルの画像
Diablo2のフロントパネル

xMEMSモードとは

さて、ちょっと聞き慣れない「xMEMSモード」という言葉が出てきました。これは近年”新しいドライバー方式”として注目されつつある「MEMSドライバー」専用の出力モードとなります。

MEMS(メムス、Micro Electro Mechanical Systemsの略)はシリコン製の薄い板(シリコンウエハー)の上に電子回路やセンサー、可動装置などを搭載したもので、実はすでにスマートフォンや完全ワイヤレスイヤホン用のマイクとして広く採用されている技術です。これをドライバーとして使用する場合、簡単にいえば「シリコン製の振動板に圧電素子を組み合わせ、電圧をかけることで振動板を動かして音を出す」ということになります。この時に必要となる電圧は非常に高いものであるため、Diablo2では専用の出力モード(4.4mmバランス出力のみ)が用意されている、というわけです。

…なのですが、残念ながらDiablo2発売の時点ではこのMEMSドライバーを搭載した有線イヤホンはまだ市場に本格的に登場していません。そのため実際の動作を確認することができないのですが、ここは将来的な製品への対応機能として期待したいと思います。

xMEMSモードスイッチの画像
xMEMSモードスイッチ

背面

背面には前モデル・Diabloにはなかった、イヤホン向けのIEMatchモードの切替スイッチがあります。前モデルでは出力が高い反面、感度の高いイヤホンでは音量がとれ過ぎてしまい使用が難しかった面もあるのでここは嬉しい機能追加です。

Diablo2の背面画像
Diablo2の背面

リアパネル

こちらがリアパネルです。左から入力切替およびBluetoothペアリングボタン、4.4mmバランスラインイン・ラインアウト端子、3.5mm同軸および光デジタル入力端子、充電専用USB Type-C端子、デジタル接続用USB Type-C端子が並びます。

今回のDiablo2にはBluetooth入力機能が搭載されているのも、前モデルと異なるポイントです。基本的にアルミ製筐体のDiablo2ですが、リアパネルだけはBT信号の通信のためにグレーの樹脂製になっています。コーデックはAAC、SBC、LDAC、HWA/LHDC、aptX、aptX Adaptive、そして先日発売されたばかりの「NEO iDSD2」に続いてaptX Losslessにも対応しています。

Diablo2のリアパネルの画像
Diablo2のリアパネル

前モデルDiabloと比較

それでは実際に前モデル・Diabloと並べて比較してみたいと思います。トレードマークともいえる真っ赤なボディカラーですが、旧Daibloがマットな仕上げになっているのに対し、Diablo2はメタリック仕上げのようになっているという違いがあります。

また、旧Diabloのサイズが166×72×25mm、Diablo2のサイズが166×85×28.5mmと、長さはあまり変わらないものの横幅・高さはやや大型化しています。それもあってか、Diablo2はiFiのポータブルシリーズ・microから外れているようです。

micro iDSD DiabloとiDSD Diablo2を並べて上から撮影した画像
上:micro iDSD Diablo、下:iDSD Diablo2

フロントパネルの比較がこちら。xMEMSモードスイッチの有無、ボリュームロックの有無などのほか、ゲインスイッチの表記にも違いがあります。

旧Diabloでは「Eco/Normal/Turbo」の3段階であるのに対し、Diablo2では「Normal/Turbo/Nitro」となっているほか、「xMEMSモード」と背面の「IEMatchモード」を含めると5段階の調節が可能です。

micro iDSD DiabloとiDSD Diablo2を並べて前から撮影した画像
左:micro iDSD Diablo、右:iDSD Diablo2

こちらはリアパネルの比較。先ほどご説明したBluetooth機能の有無のほか、旧Diabloではやや特殊ともいえる”奥まったType-Aオス型”だったUSB端子が、Diabloでは一般的なType-C型端子になったことで使い勝手が上がっているのも重要なポイントです。

micro iDSD DiabloとiDSD Diablo2を並べて後ろから撮影した画像
左:micro iDSD Diablo、右:iDSD Diablo2

付属品

Diablo2にはキャリングポーチ、USB Type-C to Lightning OTGケーブル、USB Type-C to Type-C OTGケーブル、3.5→6.3mm変換プラグ、Type-C→A変換アダプター、角形光→丸形光変換アダプター、両端Type-CのUSBケーブル、充電および電源駆動用のiPowerII 5VおよびType-C変換アダプター、そして2組の専用スタンドが付属しています。
※付属品は予告なく変更されることがございますのでご了承ください

Diablo2の付属品を並べた画像
Diablo2の付属品一式

Diablo2のボディに刻まれた22本のスリット(溝)は、単にデザイン上のインパクトを強くしているだけでなく付属のスタンドを固定するためのものでもあります。このスリットに合わせてスタンドをリアパネル側から差し込むことで、デスクトップで使用する際に縦置き・横置きどちらにも対応可能です。

スタンドを使用したイメージ画像
スタンド使用で縦置き・横置きどちらにも対応

キャリングポーチの方はDiablo2がやや大型化したため、けっこうギリギリのサイズとなっていますのでご注意ください。さすがにiPowerIIをいっしょに入れることはできませんが、OTGケーブルや変換アダプターくらいはなんとか納まるかと思います。

Diablo2をキャリングポーチに収納した画像
ポーチのサイズはギリギリ

iDSD Diablo2の試聴レビュー

いよいよDiablo2の音質チェックに移りましょう。出力の大きさが自慢のDiablo2ですから、やはり組み合わせるのは大型ヘッドホンの代表格がよいのではないかと思いゼンハイザーの密閉型モデル・ HD820を用意してみました。

Diablo2とSENNHEISER HD820を接続した画像
Diablo2とHD820

【商品情報】SENNHEISER HD820

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SENNHEISER HD820

やや硬質さを感じさせるサウンドで、タイトな低域の力強さやくっきりとした中低域の表現が際立つ音作りとなっています。旧Diabloの特徴でもあった分離感の良さもさらに明確になったかのような印象で、定位感にも優れているのでリスニングだけでなくモニター的な用途にも向いているのではないでしょうか。音だけを聴いていると、このDiablo2が(そこそこ大きくはあるものの)ポータブル機であることを忘れるほど堂々とした鳴らしぶりです。

旧Diabloと比べた場合、その明確な違いは音場の広がり方であるように感じました。旧Diabloが左右方向に広いのに対し、Diablo2では左右は若干近くになるものの前後・上下方向へも空間が広がり、音場が球形に展開されるイメージです。

また、やはりIEMatchモードが追加されたことで「イヤホンでの使い勝手が各段に良くなった」点も非常に大きなプラスポイントとなっています。旧Diabloではちょっと音量を絞り気味で使いたい、という場合にどうしてもギャングエラー(小音量時にみられる左右の音量差)が発生してしまい調整しづらいケースがありましたが、IEMatchモードをONにすることでそのストレスから解放され、かつDiablo2の駆動力でイヤホンをしっかりドライブした音が楽しめるようになりました。これは実際に使ってみるとその利点が充分に実感できるのではないかと思います。

製品仕様

DACバー・ブラウン「トゥルー・ネイティブ」DACチップ2基入力USB-C、S/PDIF(3.5mm同軸/光丸)、Bluetooth 5.4、4.4mmバランスライン入力
出力4.4mmバランスライン出力、4.4mmバランスヘッドフォン出力、6.3mmシングルエンドヘッドフォン出力対応コーデックaptX Lossless、aptX Adaptive、aptX、LDAC、HWA/LHDC、AAC、SBC
サイズ166x85x28.5mm重量455g

【商品情報】iFi audio iDSD Diablo2

» 詳細を見る

iFi audio iDSD Diablo2

まとめ

iFi Audioの”赤い悪魔”2世ことiDSD Diablo2は、
・旧Diabloゆずりの真っ赤なボディカラーとハイパワーな駆動力
・Bluetooth入力機能、IEMatchモード、xMEMSモードなど機能面が大幅パワーアップ
・やや硬質で力強さと分離感の良さを兼ね備えた、ポータブル機であることを忘れるほど堂々としたサウンド

と、前モデルの良さを引き継ぎつつも格段に向上した使い勝手の良さと、ビジュアルの強さに引けをとらないパワフルさが自慢のDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプとなっています。

iDSD Diablo2は本日発売開始、試聴機もさっそくご用意しましたのでぜひ店頭でこのパワフルなサウンドをお確かめください!

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