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2022.06.11
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【音質レビュー】intime iReep01は超お手軽な音質チューニングアイテム!ブランド初のイヤーピース登場

【音質レビュー】intime iReep01は超お手軽な音質チューニングアイテム!ブランド初のイヤーピース登場

群馬県高崎市の国産イヤホンブランド「intime」からブランド初のオリジナルイヤーピース「iReep01」が登場しました。イヤホン開発で培った技術を活かしたという個性的なイヤーピースレビュー付きでご紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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intime(アンティーム)とは

intime(アンティーム)は群馬県高崎市発のイヤホンブランドです。

ブランドの特徴はなんといってもオリジナル技術である、ピエゾセラミック素子を用いた「VST (Vertical Support Tweeter)」と呼ばれるツイーターユニットの存在ではないでしょうか。intimeのイヤホンにはハイクラスモデルの「翔」から最も安価な「碧 (SORA) Light 2019Edition」に至るまで、このVSTが搭載されています。

【商品情報】碧 (SORA) Light 2019Edition

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碧 (SORA) Light 2019Edition商品イメージ
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>>intime(アンティーム)商品一覧

そのintimeから、なんと今回はイヤーピースが登場!しかもこれまでのイヤホン開発で培った音響解析技術とシミュレーション技術を使って、独自の反射型放音構造をもたせた「広いサウンドステージと臨場感を感じることができるイヤーピース」というではありませんか!

iReep01
iReep01

今回はintimeブランド初となるイヤーピース「iReep01」について、音質レビューを含めお伝えしたいと思います。

iReep01の外観と特徴

4サイズ1パッケージ

iReep01は4サイズ(1ペアずつ)で1パッケージとなっています。カサの部分は半透明のクリアですが、サイズごとに軸の色がピンク(S)、グリーン(MS)、ブルー(M)、パープル(L)と分かれています。

イヤーピース4サイズ画像
左からS/MS/M/L

通常のイヤーピースと比較

横から見ると通常のイヤーピースのようなキノコ型ではなく、ちょっと長めのタル型になっていることがわかります。

intime 雅 (MIYABI)付属イヤーピースとiReep01(Mサイズ)画像
左:intime 雅 (MIYABI)付属イヤーピース、右:iReep01(Mサイズ)

装着側

通常のイヤーピースと違うのは形状だけではありません。ここまでの写真で、iReep01の上を向いているのが「カサが開いている方」ということにお気づきでしょうか?

実はこのiReep01、この「カサが開いている方」を耳に入れるのが正しい装着法となるイヤーピースなのです!

イヤーピース上部画像
上部が開いているのがおわかりでしょうか?

ステム側

逆にイヤホンのステム(軸)を差し込む方はカサが閉じています。intimeのイヤホンはもちろん、軸径さえ合えばどんなイヤホンでも使用可能です。

ステム側の画像
こちら側をイヤホンに刺します

イヤホンへ差し込み

実際にイヤホンに差し込むとこんな感じです。カサが開いているので、軸のパープルがハッキリ見えますね。

iReep01の装着例画像
iReep01の装着例

断面図

こちらがiReep01の断面図です。通常のイヤーピースと異なり、「反射空間」が内部に設けられていることがわかります。

iReep01の断面構造イメージ
iReep01の断面構造

音の流れイメージ

iReep01内部での「音の流れ」を図で示したのがこちらです。イヤホンから発せられた音がステムを通って外(つまり装着者の耳)に放出されるのはもちろんですが、音の一部が先ほどの反射空間内に流れ込んで反響、再び外(耳)に放出されます。

iReep01内の音の流れイメージ
iReep01内の音の流れ

音の仕組み

その際、ステムを通った直接音からわずかに遅延した反射音がユーザーに届くことにより音の臨場感・立体感が生まれる、という仕組みです。

「直接音」と「反射音」のイメージ
「直接音」と「反射音」の2つが発生

intime iReep01音質レビュー

さて、仕組みをおさえたところで実際にiReep01の音をチェックしていきましょう。今回は同じintimeの人気モデル「雅 (MIYABI)」と組み合わせ、Astell&Kern KANN ALPHAで雅 (MIYABI)の標準イヤーピースと聴き比べてみました。

iReep01(Sサイズ)を装着した雅とKANN ALPHAで試聴

iReep01(Sサイズ)を装着した雅とKANN ALPHA画像
iReep01(Sサイズ)を装着した雅とKANN ALPHA

【商品情報】intime 雅 (MIYABI)

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intime 雅 (MIYABI)商品イメージ

雅 (MIYABI)はセラミックツイーター「VST」の生み出す高域の鮮やかさと、グラフェンコートウーハーの量感控えめながらキレのある低域が特徴ですが、このiReep01を装着するとその2つの特徴がガラリと変わります。

高域はまるで先端を丁寧に研磨したようにマイルドになり、さらに響きが加わることでやさしく耳に広がります。低域はぐんと量感が増し、非常に柔らかく包み込むような鳴り方となりました。ほんの1cmちょっとのイヤーピースですが、これだけ音質が変わるというのは理屈がわかっていてもかなり面白い体験です。その一方で、元の音と比べると一歩引いたところから聴いているかのような音場の変化もありました。ここを「ステージ感が出た」ととらえるか、「ダイナミック感が薄れた」ととらえるかは聴くジャンルや曲によっても大きく分かれそうです。

また、いくつかのイヤホンで試してみたところ、元々の音質として低域が豊かなイヤホンなどではちょっと音がこもり気味になるなど、必ずしも好みの方向へばかり変化をするわけではありませんでした。とはいえそんな時は元のイヤーピースに差し替えれば良いだけ、また別のイヤホンで試してみよう!という気にさせるお手軽さもうれしいポイントです。

イヤホンを買えば当たり前のように付属しているイヤーピースですが、ここ数年でサイズや装着感にこだわるユーザーのために単品販売されるものが増えてきました。その中でこのiReep01は「音質を変化させる」という、他の製品とはちょっと違った角度から攻めてきたイヤーピースです。手軽なチューニングアイテムとして、ご愛用のイヤホンといっしょにケースの中に入れておくと楽しい製品となっています。

製品仕様

材質 高装着性シリコンゴム 方式 反射音放射形イヤピース
サイズ S(ピンク)、MS(グリーン)、M(ブルー)、L(パープル)

【商品情報】intime iReep01

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intime iReep01商品イメージ

まとめ

intimeが長年培ってきた音響解析技術とシミュレーション技術により生み出したオリジナルイヤーピース「iReep01」は
・耳に入れる方が開いているという独特の形状
・イヤーピース内部で音を反響させて耳に送り込むことで音質を変化
・イヤーピースなので着け外しも簡単、超お手軽なチューニングアイテム

という、非常にユニークな製品となっています。

intime iReep01は本日より発売開始、店頭には試聴機もご用意しておりますので、ぜひご愛用のイヤホンでお試しください!ご試聴の際にはくれぐれもiReep01の装着方向にご注意を。

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