intime 翔 Special Version のオーディオ専門店スタッフレビューです。オリジナルのセラミックツイータとダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド型ドライバーを採用、キレのあるサウンドが特徴の有線イヤホンを紹介します。
目次
intime 翔 とは
翔 Special Versionの特徴
翔 Special Versionの装着感レビュー
翔 Special Versionの音質レビュー
製品仕様
まとめ
intime 翔は、2020年9月に発売された第3世代VST(Vertical Support Tweeter)2を搭載し、フル・チタン筐体、Pentaconn Earによるリケーブルへ対応したブランドのフラッグシップモデルとして好評を博したイヤホンです。その intime 翔 がスペシャルバージョンとして登場しました。
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今回は、その intime 翔 Special Version をフジヤエービックスタッフの音質レビューを含めてご紹介していきます。
既存の「翔」では筐体がフルチタンの構成、内部部品の一部に樹脂を用いた構造でした。「翔 Special Version」はなんと全て切削加工による金属部材で構成された贅沢な構造になっています。
ノズルは一般的なサイズとなっていますので、通常の交換式イヤーピースも装着可能です。
ケーブルコネクタは、より耐久性や使い勝手も進化したOFC製Pentaconn earが採用されています。Pentaconn earは、着脱時の堅牢性や接点抵抗の小ささなどで注目されていましたが近年特に採用例が増えてきているケーブルコネクターです。
標準タイプのiSep01、音場が大きく広がるiReep01、intimeオリジナルの低反発型イヤピース(Mサイズのみ)が同梱されています。
ケーブルは、イヤホン筐体の金属製の艶のあるブルーが綺麗に映える深いブルーが印象的な高純度6NOFC+銀コート線材を使用した8芯構造ケーブルを採用しています。
ドライバーは、intimeブランドオリジナルの非鉛系圧電セラミックツイータintime-Kとダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド型を採用しています。
セラミックツイータは、パキッとした高域の再現を特徴としていますが、ブランドオリジナル構成のドライバー、音質が楽しみですね。音質については後ほどレビューしていきます。
それでは、イヤホンの装着感をレビューしていきます。
イヤホン本体は軽いですが、付属ケーブルはやや重みがあります。そのため、耳が小さめの私が着けるとケーブルの重みで何度か試聴中に外れてしまうことがありました。
そこでイヤーピースを一番小さいサイズにして、耳の奥まで押し込むように装着したところ、安定した装着感が得られました。付属品以外のイヤーピースでも試してみたところ、JVCの「スパイラルドットSF(ストレスフリー)」のSサイズであれば、耳の奥まで入っている印象で、より安定感のある装着感と低域に深みが感じられました。
私のように、装着感が合わない場合は、イヤーピースを変えてお試しいただくことをおすすめします。
続いて音質レビューです。
一音一音の処理の仕方が丁寧で、音の出だしから終わりまでクリアにしっかりと再生します。
「翔」と比較すると、芯のある太めのサウンドにパワーアップしており、重厚感が感じられます。全体的なサウンドバランスは、フラット傾向ですが、やや中高音域寄りに鳴っており、特にシンバルや女性ボーカルのハイトーンは、突き刺すような鋭さがあります。ベースラインは、音の輪郭がくっきりとしており、軽やかで滑らかに耳に心地よく響きます。
音の粒立ちが良く、歯切れの良さとハリがあるので、楽曲のスピード感を損なわず軽快に鳴らします。
ドライバー | ハイブリッド型(ダイナミックドライバ+intime-K) | 再生周波数帯域 | 10Hz~55kHz |
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感度 | 109dB | インピーダンス | 22Ω |
【商品情報】intime 翔 Special Version
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