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2023.03.31
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intime 轟(GOU)Mark II / 煌(KIRA)Mark II / 雅(MIYABI)Mark IIレビュー 強い個性が特徴のイヤホン3モデル

intime 轟(GOU)Mark II / 煌(KIRA)Mark II / 雅(MIYABI)Mark IIレビュー 強い個性が特徴のイヤホン3モデル

intime(アンティーム)轟(GOU)Mark II・煌(KIRA)MarkII・雅(MIYABI)Mark IIをオーディオ専門店スタッフがレビューします。セラミックツイーターを搭載した三者三様の個性を魅せる有線イヤホンを詳しく紹介します。

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intimeとは

intime(アンティーム)は2017年に設立された群馬県発のイヤホンブランドです。その最大の特徴は代表・渡部氏が30年以上手掛けてきた電子セラミックの技術を投入して開発したセラミックツイーター「VST」。このVSTを用いることで低価格でも圧倒的な広帯域再生能力を実現したイヤホン・碧 (SORA) シリーズが話題となりました。最近では自社製品だけでなく、他メーカーへの技術協力も活発に行っています。

intimeロゴ の画像
intimeロゴ

そのintimeから、3つの新型イヤホンが本日発売を迎えました!今回は
・轟 (GOU) Mark II
・煌 (KIRA) Mark II
・雅 (MIYABI) Mark II
について、詳細と音質レビューをお届けいたします。

3モデル同時発売 の画像
3モデル同時発売

轟 (GOU) Mark IIの外観と特徴

まずご紹介するのは「轟 (GOU) Mark II」です。こちらはその名のとおり、2017年末に発売された轟 (GOU)のアップグレードモデルなのですが…おや、同じイヤホンが2つある?!

轟 (GOU) Mark II の画像
轟 (GOU) Mark II

実は今回発売された3モデルには、”MMCXタイプ”と”Pentaconn Earタイプ”の2種類が存在します!

MMCXタイプが「轟 (GOU) Mark II Type-M」、Pentaconn Earタイプが「轟 (GOU) Mark II Type-P」となっていますので、ご購入の際にはお間違いのないようご注意ください。ケーブルがついた状態ではほとんど見分けがつきませんが、こうしてケーブルを抜いてコネクタを見比べてみると違いが分かりやすいのではないでしょうか。

なお、本日同時に発売を迎えた「煌 (KIRA) Mark II」「雅 (MIYABI) Mark II」も同様にMMCXタイプ・Pentaconn Earタイプが用意されています。

左:MMCXタイプ、右:Pentaconn Earタイプ の画像
左:MMCXタイプ、右:Pentaconn Earタイプ

轟 (GOU) Mark IIはウーハーとしてチタンコートのダイナミックドライバーを、ツイーターとしてintime自慢のセラミック技術をさらに進化させた”第3世代VST2”をそれぞれ搭載したハイブリッド構成となっています。第3世代VST2では、より自然に近い音場の再生が可能となったとのことです。

また轟 (GOU) Mark II・煌 (KIRA) Mark II・雅 (MIYABI) Mark IIの3モデルの共通点として、筐体内部にアメリカ・TBI Audio System社の特許である音響補正技術”第4世代HDSS技術”を搭載しています。ステム(軸)を含む本体先端部には、音響的な内部損失が極めて低く剛性の高いチタン合金を採用。轟 (GOU) Mark IIではそのチタン合金に新潟県・燕三条の職人による陽極酸化技術でくすんだ感じのマッドブロンズカラーに着色されています。

轟 (GOU) Mark IIのカラーリング の画像
轟 (GOU) Mark IIのカラーリング

パッケージ内容

付属品はイヤピース、本革式コードリール、イヤホンポーチとなっており、これらは轟 (GOU) Mark II・煌 (KIRA) Mark II・雅 (MIYABI) Mark IIの3モデル共通です。このうちイヤピースは、intimeが単品販売している「isep01」の4サイズ(S/MS/M/L)となっています。

なお、轟 (GOU) Mark IIのみ”オリジナル低反発イヤピース(Mサイズ)”も付属します。

イヤピースとしてisep01が付属 の画像
イヤピースとしてisep01が付属

ケーブル

MMCXタイプ/Pentaconn Earタイプでコネクタは異なりますが、ケーブルはHOT側にOFC+銀コート、COLD側にOFCを用いることで優れた低域の解像度・臨場感・音の分離感を実現したというintimeオリジナルハイブリッドケーブルとなっています。プラグはL型3.5mmで、このケーブルも3モデル共通の仕様です。

なお、イヤホン本体には特に左右の記載はないため(Pentaconn Earタイプのみパーツに着色がされていますが)、ケーブルのコネクタ部に赤いマーキングのある方を右に装着してください。

プラグはL型 の画像
プラグはL型

轟 (GOU) Mark II音質レビュー

それでは轟 (GOU) Mark IIの音を確認してみましょう。プレイヤーにはAstell&Kern KANN ALPHAを組み合わせています。

轟 (GOU) Mark IIとKANN ALPHA の画像
轟 (GOU) Mark IIとKANN ALPHA

「轟」というネーミングから強烈な低域を想像しがちですが、実際に聴いてみるといわゆるブーミーさを感じないスッキリとした音であることに驚くかも知れません。ですが低域の重さ・質感といった”重厚感”はバッチリ表現されるので、要所要所でピンポイントに撃ち抜かれるかのようなアタック感がクセになる楽しさを持ったイヤホンだと思います。

音場はユーザーを中心にぐるっと周囲を取り囲むように、やや広めに展開されます。音の粒立ち感も良く、前後感・立体感の表現もしっかりと感じ取ることができるので、音楽用途だけでなく動画再生時にもおすすめです。

轟 (GOU) Mark IIの製品仕様

形式 ハイレゾ対応カナル型イヤホン ドライバー ハイブリッド型イヤホン
ウーハー チタンコート ツイータ 積層型セラミックツイータ VST2(第3世代)
音響補正デバイス HDSS(第4世代) 感度 105dB/mW
再生周波数帯域 10Hz~40kHz インピーダンス 22Ω

【商品情報】intime 轟 (GOU) Mark II

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intime 轟 (GOU) Mark II

煌 (KIRA) Mark IIの外観と特徴

続いてご紹介するのは「煌 (KIRA) Mark II」です。先ほどの轟 (GOU) Mark IIと同じく、2017年末に発売された煌 (KIRA)のアップグレードモデルという位置づけとなります。MMCXタイプ・Pentaconn Earタイプの2種類が用意されているところも同じです。

煌 (KIRA) Mark II の画像
煌 (KIRA) Mark II

ドライバー

煌 (KIRA) Mark IIもダイナミックドライバー+第3世代VST2のハイブリッド構成に第4世代HDSS技術を搭載したモデルですが、ウーハーを担当するダイナミックドライバーは炭素原子がハチの巣状に結合したシート状の物質”グラフェン”によるグラフェンコートとなっています。グラフェンは非常に軽く、また非常に硬いため音の伝搬速度が速く、超高域音の再生を得意としています。

本体先端部のチタン合金は陽極酸化技術により、ライトブルーカラーに着色されています。

煌 (KIRA) Mark IIのカラーリング の画像
煌 (KIRA) Mark IIのカラーリング

煌 (KIRA) Mark II音質レビュー

それでは煌 (KIRA) Mark IIの音も確認してみましょう。こちらもKANN ALPHAとの組み合わせで聴いています。

煌 (KIRA) Mark IIとKANN ALPHA の画像
煌 (KIRA) Mark IIとKANN ALPHA

グラフェンコート・ダイナミックドライバーの効果か、高域の伸びとスピード感が特徴です。低域はやや控えめで、全体的にはクールなサウンドという印象のイヤホンではないでしょうか。キラキラした音、というと刺激が強そうなイメージがありますが、そこは耳に刺さるかどうか一歩手前、というギリギリのバランスがとられているらしく聴き疲れのない範囲で高域が楽しめるイヤホンとなっています。

音場表現は轟 (GOU) Mark IIと同じくユーザーの周囲に広がる感覚ですが、特に高域のヌケ感がより強調されているためかこちらの煌 (KIRA) Mark IIの方がより広さを感じます。

煌 (KIRA) Mark IIの製品仕様

形式 ハイレゾ対応カナル型イヤホン ドライバー ハイブリッド型イヤホン
ウーハー グラフェンコート ツイータ 積層型セラミックツイータ VST2(第3世代)
音響補正デバイス HDSS(第4世代) 感度 106dB/mW
再生周波数帯域 25Hz~50kHz インピーダンス 22Ω

【商品情報】intime 煌 (KIRA) Mark II

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intime 煌 (KIRA) Mark II

雅 (MIYABI) Mark IIの外観と特徴

最後にご紹介するのは「雅 (MIYABI) Mark II」です。こちらは2021年12月に発売された雅 (MIYABI)のアップグレードモデルとなります。

雅 (MIYABI) Mark II の画像
雅 (MIYABI) Mark II

ドライバー

雅 (MIYABI) Mark IIはグラフェンコート・ダイナミックドライバー+第3世代VST2というドライバー構成、第4世代HDSS技術の搭載といったポイント自体は煌 (KIRA) Mark IIと同じですが、サウンドチューニングが異なるモデルとなっています。

本体先端部のチタン合金は陽極酸化技術により、シャイニングブロンズカラーに着色されています。

雅 (MIYABI) Mark IIのカラーリング の画像
雅 (MIYABI) Mark IIのカラーリング

雅 (MIYABI) Mark IIの外観

この雅 (MIYABI) Mark II、ぱっと見は轟 (GOU) Mark IIにそっくりなのですがよく見ると

・チタン合金部の色(雅 (MIYABI) Mark IIの方が光沢あり)
・ハウジング樹脂部の色(雅 (MIYABI) Mark IIの方がやや濃い)
・「intime」ロゴの色(轟 (GOU) Mark IIはシルバー、雅 (MIYABI) Mark IIはゴールド)
という違いがありますので、ご試聴などの際にはこの点を確認しながら見分けましょう。

左:轟 (GOU) Mark II、右:雅 (MIYABI) Mark II の画像
左:轟 (GOU) Mark II、右:雅 (MIYABI) Mark II

雅 (MIYABI) Mark II音質レビュー

雅 (MIYABI) Mark IIの音はどうでしょうか。こちらもやはりKANN ALPHAで聴いています。

雅 (MIYABI) Mark IIとKANN ALPHA の画像
雅 (MIYABI) Mark IIとKANN ALPHA

内部構成は煌 (KIRA) Mark IIと同じなのですがどこかの帯域が強調された感じのない、フラットバランスなサウンドにチューニングされたイヤホンとなっています。音色も若干ウォーム系に寄った印象で、ボーカルなどはこの「雅 (MIYABI) Mark II」の方がより生々しく味わえるのではないでしょうか。

音場表現は轟 (GOU) Mark II、煌 (KIRA) Mark IIと同様にユーザーの周囲に広がる感覚です。他の2モデルに比べると、全体的な音のトーンがややおとなしめになっているのでじっくり味わう系の楽曲向けといえるかもしれません。

雅 (MIYABI) Mark IIの製品仕様

形式 ハイレゾ対応カナル型イヤホン ドライバー ハイブリッド型イヤホン
ウーハー グラフェンコート ツイータ 積層型セラミックツイータ VST2(第3世代)
音響補正デバイス HDSS(第4世代) 感度 108dB/mW
再生周波数帯域 20Hz~45kHz インピーダンス 22Ω

【商品情報】intime 雅 (MIYABI) Mark II

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intime 雅 (MIYABI) Mark II

まとめ

本日発売を迎えたintimeの最新イヤホン「轟 (GOU) Mark II」「煌 (KIRA) Mark II」「雅 (MIYABI) Mark II」は、
・各モデルにMMCXタイプ/Pentaconn Earタイプの2種類のコネクタを用意
・チタンコートまたはグラフェンコートのダイナミックドライバー+第3世代VST2ツイーターのハイブリッド構成
・モデルごとにこだわりのカラーリングと異なるキャラクターのサウンドを搭載

と、それぞれのモデルが持つ強い個性とintimeならではのセラミックツイーター”第3世代VST2”の存在感も充分に感じられる、オリジナリティの高い製品に仕上がっています。

フジヤエービックでは各モデルともMMCXタイプ、Pentaconn Earタイプの両方を試聴機としてご用意しておりますので、ぜひお手持ちのケーブルにあわせてお好みのモデルを選んでみてください!