フジヤエービック

 

分類

分類

  •   
2022.09.30
専門店・プロレビュー,

【音質レビュー】Focal UTOPIA SGで最高峰クラスの魅力あふれたヘッドホンサウンド体験

【音質レビュー】Focal UTOPIA SGで最高峰クラスの魅力あふれたヘッドホンサウンド体験

フランスのハイエンドオーディオブランド「Focal」の開放型ヘッドホンが6年の時を経てリニューアルしました。改良されたドライバーユニット搭載の最新フラッグシップモデル「Focal UTOPIA SG」を音質レビューと共に紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
▶この記事の監修
フジヤエービック(FUJIYA AVIC)
フジヤエービックは販売・下取・買取をWEBサイトでスピード対応。1,000点以上の中古在庫検索、最新のヘッドホン・イヤホンの購入、オーディオプレーヤーやハイレゾ対応機器などのお悩み相談、下取・買取についてなどお気軽にお問い合わせください。

▶SHOP INFORMATION
店舗(東京・中野ブロードウェイ3F)案内は こちら
オンラインストアは こちら

Focal UTOPIAとは

Focal(フォーカル)はフランスを代表するハイエンドオーディオブランドで、その設立は1979年と40年以上の歴史を有しています。ヘッドホン市場に参入したのは2012年と比較的最近ではありますが、2016年に発売したUTOPIA(ユートピア)で人気が爆発。その後のハイクラスヘッドホン市場の勢力図を大きく塗り替えるほどの人気モデルとなりました。

Focal UTOPIA旧製品の画像
2016年に発売された旧UTOPIA

ちなみに「UTOPIA(理想郷)」というモデル名ですが、これはFocalの歴代フラッグシップ・スピーカーに受け継がれてきた名前です。ヘッドホンのフラッグシップモデルにもその偉大な名称が与えられたということから、Focalがいかにこのモデルに自信を持っているかが伝わってきます。

そんなUTOPIAが発売から6年目を迎えた今年、ついにリニューアルを果たしました!
それがこちらの「Focal UTOPIA SG」です!

Focal UTOPIA SG右側全体の画像
UTOPIA SG

今回はこのUTOPIA SGについて、詳細と音質など詳しくお届けいたします。

Focal UTOPIA SGの外観と特徴

キャリングケース

旧UTOPIAのパッケージは大きく分けて初期の化粧箱入り、バランスケーブル同梱の「UTOPIA NP」となってからのキャリングケース入りの2種類がありましたが、今回のUTOPIA SGもNP同様キャリングケース入りとなっています。

UTOPIA SGのキャリングケース画像
UTOPIA SGはキャリングケース入り

パッケージ内容

主な付属品はキャリングケース、3.5mm端子ケーブル(1.5m)、XLR4pinバランスケーブル(3.0m)、マニュアルとなっています。

UTOPIA SGのパッケージ内容
UTOPIA SGのパッケージ内容

上品なデザイン

UTOPIA SGの外観は基本的に、旧UTOPIAの持っていた上品な雰囲気をそのまま受け継いだデザインとなっています。

UTOPIA SG全体の画像
UTOPIA SGのデザインは旧モデルを踏襲

ハウジング

デザイン上のわかりやすい違いとしてはメッシュ状のハウジング中央に「F」ロゴがついた点が挙げられるでしょうか。

UTOPIA SGハウジング部分の画像
ハウジング中央に「F」ロゴ

アーム(ヨーク)部分

もうひとつ大きな違いはそのハウジングを支えるアーム(ヨーク)部分の色合いです。旧UTOPIAは格子模様のいわゆるカーボンパターンが特徴的でしたが、「UTOPIA SG」では濃淡のあるまだら模様となっています。こちらは着色不良などではなく、こうした模様が製品仕様となりますのでご了承ください。

UTOPIA SGアーム部分の画像
ヨーク部分はまだら模様に変更

イヤーパッド

ヘッドバンドやイヤーパッドは旧UTOPIAと同じく、メッシュ加工のラムスキンレザー製です。どちらも充分クッションの効いたもので、非常に快適な着け心地を実現しています。また、隠れた変更点として、ハウジング内側のグリル形状がFocalの特徴でもある「M字型」になっているという点も挙げられます。

UTOPIA SGイヤーパッドの画像
イヤーパッドとグリル

進化したドライバーユニット

さらに見えない部分の変更点が、UTOPIA最大の特徴である「ピュアベリリウム素材の40mm径”M”字型ドーム・フルレンジ・オープンバック・ドライバーユニット」が進化したという部分です。ボイスコイルに銅とアルミニウムの合金を採用することで旧UTOPIAを超える音質を実現したほか、軽量化も図られているとのことなのですが、UTOPIA SGの本体重量は旧UTOPIAと同じ490gとなっています。

UTOPIA SGドライバーユニット画像
さらに進化したドライバーユニット

ケーブルコネクタ

ケーブルも旧UTOPIAと同じく、バヨネット式のセルフロック機構を搭載したシールド型LEMO端子を採用しています。

UTOPIA SGケーブルコネクタの画像
ケーブルコネクタはLEMO端子を採用

付属ケーブル・変換プラグ

付属のケーブルは1.5mのステレオミニ端子と、3.0mのXLR4pinバランス端子の2本となっています。6.3mmへの変換プラグも付属していますのでご安心ください。なお、旧UTOPIAでは初期モデルのケーブルは樹脂被膜、バランスケーブル同梱のUTOPIA NPは布巻被膜となっていましたが、今回のUTOPIA SGは2本とも樹脂被膜となっていました。

付属ケーブルと変換ケーブル画像
3.5mm→6.3mm変換プラグも付属します

Focal UTOPIA SGの音質レビュー

それではUTOPIA SGの音質チェックとまいりましょう。今回はヘッドホンアンプにLUXMANの定番モデル「P-750u MARKII」を組み合わせて聴いてみました。

【商品情報】LUXMAN P-750u MARKII

» 詳細を見る

LUXMAN P-750u MARKII

LUXMAN P-750u MARKIIとUTOPIA SGを組み合わせてチェック

UTOPIA SGとP-750u MARKII
UTOPIA SGとP-750u MARKII

音の鮮度の高さ、レンジの広さ、ビシッと揃った定位の良さといった旧UTOPIAが持ち合わせていた特徴をそのまま引き継いだ感じで、どのポイントも非常にハイレベルなサウンドに仕上がっています。

ヘッドホンの最高峰クラスという位置づけはこのSGでも変わりません。一方で旧UTOPIAと比べると、高域の出方が大きく変わっているように感じます。旧UTOPIAではまるで硬質な金属同士をぶつけ合ったかのような鋭い高域の主張が良くも悪くもサウンド面の最大の特徴でしたが、UTOPIA SGではその攻撃的なまでの刺激が若干抑えられ、綺麗に響くような印象の高域表現になっています。

また、全体的にややブライトネスが上がったような明るめなトーンにもなっているようですが、ボーカル域の艶感や低域の締まり・深みなどは失われずにいるため、音が軽くなってしまったような感覚はありません。試聴しているうちに再生する音源、組み合わせる再生機器やアンプなど、あれもこれも次々と試してみたくなる魅力にあふれたヘッドホンとなっています。

製品仕様

形式 アラウンドイヤー・開放型 ドライブユニット 40mm'M'字型ピュアベリリウム・ドーム
感度 104d8 SPL/1mW@1kHz 周波数特性 5Hz-50kHz(士3dB)
定格インピーダンス 80Ω 質量 490g(本体)

【商品情報】Focal UTOPIA SG

» 詳細を見る

Focal UTOPIA SG

まとめ

Focalの新生フラッグシップモデルとなる開放型ヘッドホン「UTOPIA SG」は
・旧モデルから受け継いだ上品なデザインに最新モデルの意匠をプラスした外観
・さらなる高音質化のために改良された「ピュアベリリウム素材の”M”字型ドーム・フルレンジ・オープンバック・ドライバーユニット」搭載
・次々と音楽を聴きたくなるようなヘッドホン最高クラスの音質

旧モデルの音が好きだった方にも、もちろんこれからヘッドホンオーディオの楽しさを知りたいという方にも、自信をもってお勧めできるハイエンドモデルです。

UTOPIA SGは本日発売開始を迎えました!もちろん試聴機も国内最速でご用意しておりますので、フランスが誇るハイエンドオーディオブランド「Focal」による最上級のヘッドホンサウンドをぜひ店頭にてご体験ください。

ブランド

Page Top