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2023.06.05
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Focal BATHYS レビュー | アタック感の強さを感じさせるサウンドが特徴のハイクラスワイヤレスヘッドホン

Focal BATHYS レビュー

Focal BATHYSをオーディオ専門店スタッフがレビューします。Focalらしいデザインはそのままに、キレのある高域とパンチのある低域でアタック感の強さを感じさせるサウンドが特徴のハイクラスワイヤレスヘッドホンを詳しく紹介します。

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Focalとは

Focal(フォーカル)は1979年に設立されたフランスを代表するハイエンドオーディオブランドです。設立以来おもにデザイン性・音質とも非常に優れたスピーカーを数多く生み出してきましたが、2012年にヘッドホン市場にも参入。ヘッドホンの世界でもあっという間に人気ブランドのひとつとして受け入れられることとなりました。

Focalのフラッグシップ有線ヘッドホン・UTOPIA SGの画像
Focalのフラッグシップ有線ヘッドホン・UTOPIA SG

そのFocalから、ついにハイクラスのワイヤレスヘッドホンが登場!それがこちらの「BATHYS(バティス)」です!

Focal BATHYSの画像
Focal BATHYS

今回はこのBATHYSについて、詳細と音質レビューをお届けしたいと思います。

BATHYSの特徴

パッケージ内容

まずはBATHYSのパッケージ内容からご紹介しましょう。

BATHYSのパッケージ内容の画像
BATHYSのパッケージ内容

付属品ハードキャリーケース、ステレオミニプラグケーブル (1.2m)、USB Type-Cケーブル(1.2m)、クイックスタートガイド(写真では省略)です。

Focalのヘッドホンといえばデザインとともにネーミングセンスの高さでも知られていますが、このBATHYSというネーミングはおそらくギリシャ語の「深い」「高い」を示す"bathys"から名付けられたものと思われます。

キャリーケース

キャリーケースはグレーのファブリック地で、カバンなどであれば問題なく収納可能なサイズです。

付属のハードキャリーケースの画像
付属のハードキャリーケース

他モデルと比較

デザインこそいかにもFocalのヘッドホンという感じのBATHYSですが、アウトドアでの使用も想定されるワイヤレスヘッドホンということもあり、Focalの他のモデルに比べ小型・軽量化が図られています。たとえばカラーリングが比較的似ているCLEAR MGと比べてみると、80%ほどのサイズ感になっていることがわかります。

重量は約350gとワイヤレスヘッドホンとしてはやや重い部類に入りますが、CLEAR MG(約450g)やSTELLIA(435g)、CELESTEE(約430g)といった有線モデルよりもかなり軽量になっています。

左:CLEAR MG、右:BATHYSの画像
左:CLEAR MG、右:BATHYS

ハウジング表面

ハウジング表面には無数の丸い穴が開けられているかのように見えますが、BATHYSは密閉型ヘッドホンとなっています。中心にブランド名の頭文字”F”をデザインしたエンブレムが配置されているのも、他のFocalヘッドホンと共通したポイントです。

BATHYSのハウジングの画像
BATHYSのハウジング

イルミネーション機能

この”F”エンブレムですが、ワイヤレスヘッドホンらしく電源がONになると光るイルミネーション機能を搭載しています。

あまり派手なのはちょっと…という方、ご安心ください。公式アプリ「Focal & Naim」からイルミネーションをOFFにすることも可能です。

電源ON時にはイルミネーションが光りますの画像
電源ON時にはイルミネーションが光ります

底面

こちらがBATHYSの底面です。右ハウジングに各種スイッチ類が集中しており、電源、ボリューム、ペアリングなどの操作はこちらで行います。有線で使用するための3.5mmジャックや充電などで使用するためのUSBポートもこちらに装備されています。

左ハウジングにもひとつだけボタンが配置されていますが、こちらではノイズキャンセリングおよびトランスペアレント(外音取込)モードの切替を行います。ノイズキャンセリング機能は”サイレント(強)”と”ソフト(弱)”の2段階で設定可能です。

BATHYSには24bit/192kHz対応のUSB-DAC機能も内蔵されています。電源スイッチを真ん中の「DAC」にあわせ、付属のUSBケーブルでPCなどと接続することでデジタル接続が可能となっています。

バッテリー持続時間はBluetooth接続時で約30時間、USB-DAC接続時で約42時間と比較的ロングライフとなっています。なお、BATHYSの本体操作には上記のとおりすべて物理ボタンが採用されており、タッチパネルは非搭載です。

BATHYSのスイッチ類の画像
BATHYSのスイッチ類

ヘッドバンド

ヘッドバンドも小型化にあわせ、装着感を損なわない範囲でやや細くなっています。外側に本革、内側にマイクロファイバーを採用した二層構造です。

ヘッドバンドは二層構造の画像
ヘッドバンドは二層構造

イヤーパッド

イヤーパッドはレザー製で耳をすっぽりと覆うタイプとなっています。クッションもしっかり効いているので、長時間の装着でも問題なさそうです。

その奥に搭載されているのが、アルミニウムとマグネシウムを併用した「M」型ドーム搭載ドライバーユニット。もちろんフランスで製造されており、細部まで精密で、ダイナミックなサウンドを生み出します。

レザー製イヤーパッドを採用の画像
レザー製イヤーパッドを採用

BATHYSの音質レビュー

それではBATHYSの音質を確認してみましょう。今回はスマートフォンとaptXコーデックで接続し、サブスク音源を何曲か聴いてみました。試聴時のノイズキャンセリングは「ソフト」モードを設定しています。

BATHYSとスマートフォンの画像
BATHYSとスマートフォン

エッジの立ったキレの良い高域と、パンチのある締まった低域とで非常にアタック感の強さを感じさせるサウンドです。音場はやや狭いものの、定位感の良さがしっかりと感じ取れるため楽器の位置関係なども把握しやすいかと思います。Focalの有線モデルでいえばCELESTEEに近い音作りになっていますが、アウトドアでの使用を想定してか低域の量感が若干アップしているようです。外見から受ける印象どおりの、Focalのハイクラスヘッドホンらしい音質が楽しめるワイヤレスヘッドホンです。

ノイズキャンセリングについては「周囲の騒音がやわらぐ」という感じで、完全に打ち消すような強力さはありませんが音が出ている時にはほとんど気にならないのではないでしょうか。

なお、ひとつ気をつけなければならないのが3.5mmステレオミニケーブルで接続した場合の挙動です。BATHYSではアナログ接続時でも電源をONにしないと音が出ず、さらに内蔵アンプを通しているようでBATHYS本体のボリューム設定が有効になっています。つまり「バッテリーが切れたからアナログ接続にしよう」というような使い方はできませんのでご注意ください。アナログ接続時のバッテリー持続時間は35時間です。

製品仕様

形式 アクティブノイズキャンセル機能付き アラウンドイヤー型クローズドバック・ヘッドフォン ドライブユニット 40mm M字型アルミニウム/マグネシウム・ドーム
入力 Bluetooth®、Φ3.5mmステレオミニ端子、USB Type-C (USB DACモード) Bluetooth® Ver.5.1、マルチポイント対応、最大通信距離 15m
対応コーデック SBC、AAC、aptX™、aptX™ Adaptive 周波数特性 15Hz~22.1kHz
電池持続時間 Bluetooth® 30時間、ミニプラグ接続 35時間、USB DAC 42時間 サイズ/質量 キャリングケースサイズ:240(W)×70(H)×210(D)mm、質量:約350g (本体)

【商品情報】Focal BATHYS

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Focal BATHYS

まとめ

Focalのハイクラスシリーズとしては初となるワイヤレスヘッドホン「BATHYS」は
・従来のFocalらしいデザインはそのままに、アウトドアでも使いやすくサイズを小型化
・2段階のノイズキャンセリング機能およびトランスペアレント(外音取込)機能を搭載
・キレのある高域とパンチのある低域でアタック感の強さを感じさせるサウンド

と、このジャンルの製品としては高価ではあるものの期待を裏切らない仕上がりのヘッドホンになっております。

Focal BATHYSはただいま大好評発売中!もちろん店頭試聴機もご用意しておりますので、ぜひお手持ちのスマートフォンなどでお試しください。

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