Rhapsodio Infinity Ultraをオーディオ専門店スタッフがレビューします。多ドライバーを得意とするラプソディオの最新フラッグシップモデル、片側に合計22基ドライバーを搭載し、多彩な音を聴かせてくれる有線イヤホンです。
目次
Rhapsodio(ラプソディオ)とは
Rhapsodio Infinity Ultra の特徴
Infinity Ultra の装着感レビュー
Infinity Ultra 音質レビュー
製品仕様
まとめ
Rhapsodio(ラプソディオ)といえば、香港発の新進気鋭インイヤーモニターブランドで、片側10基BAを搭載したSolarや片側20基BAを搭載して注目を集めた初代Infinityなど、多ドライバーイヤホンを得意とするメーカーです。ケーブル単体での販売もしています。
本メーカーの音質傾向としては、その場の空気感さえも表現する圧倒的な臨場感と幅広い再生周波数帯域を鳴らす解像度の高さ、音色も淡白にならず温もりと楽しさを感じさせます。まさに匠の技ですね。
色むらが少なく濁りのないハイクオリティなシェル造形と、そこから見える22基のドライバー群。多ドライバーですので、シェルは大きめではありますが、耳に収まる匠な筐体設計です。
ePro Horn-Shaped Tipsのイヤーピース S・M・L と、メーカー純正イヤーピース S・M・L が付属します。
比較すると少し長めのステムで、ノズルは一般的なサイズなので社外製のイヤーピースにも交換可能です。フィット感が合わない場合、他社製のイヤーピースで試してみることをおすすめします。
フラット2pinタイプです。
銀線と銅線を使用したハイブリットケーブルは、しなやかでケーブル自体も軽くタッチノイズは気になりません。歩きながらイヤホンを付けてても全く不快感がないので、移動時もしっかりと音楽に没入できます。
気になるドライバー構成としては、低域に2基、低域サブに2基、低・中・高フルレンジに4基、中高域に2基、高域に4基、超高域に4基、そして4基のツイーターを追加という、まさに低音域から超高音域まで、どの帯域も隙を見せない守備範囲の広い構成となっています。
ステムが比較的長めなので、耳が小さめの私が装着すると、付属のイヤーピースを一番小さいSサイズでイヤーピースのみで筐体を支えているというような装着感でした。
そのため、人によっては装着感が合わないと感じる場合もあるかもしれません。そのような状態であれば、AZLAのSednaEarfit Max StandardのSSサイズかおすすめです。これにすると、より安定感を感じられました。
ケーブルは耳掛け式ですが、前述の通りイヤーピースで筐体を支えているような装着感なので、ループが少し浮いてしまうということがありました。
本モデルは、一般的な形状のイヤーピースとホーン形状のイヤーピースの2種類が付属します。
まずは、ホーン形のイヤーピースのSサイズで試聴してみました。
一聴して感じたのは”音の粒立ちの良さ”で、特にドラムとベースのリズム音・アタック感がくっきりとしておりノリ良く楽しめます。ボーカル・ギター・トランペットなどの中高音域の解像度がとても高く、力強いアタック感も感じられました。音の解像度の高さはドライバー構成からも容易に想像できますが、ただ全帯域を満遍なくバランスよく優等生的に鳴らすのではなく、楽器の音の特徴、アナログ感を表現しています。音の定位感と分離感が良いのでオーケストラや吹奏楽音源を聴くと、より臨場感を感じられます。
続いて、一般的な形状のイヤーピースで試聴します。
低域の質感が、粒立ちの良さと明瞭感を損なわずに、よりウェットでマイルドになりました。これにより耳当たりが心地よく楽曲を軽快に楽しく鳴らします。音の抜け感の良さとアタック感の力強さに、このウェット感は全体的なバランスをやや中低音域寄りに感じさせ、聴いていて楽しいです。
分離感や解像度の高さが感じられつつも、楽器の持つ音のアナログ感・温かさも大切にしたいという方におすすめです。
型式 | ハイブリッド型 | ドライバー数 | 片側22 |
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ドライバー構成 | 2Ba low+ 2Ba sub low+4ba Full range+2Ba mid High+4Ba High+4Ba Super High+4EST Tweeter | 感度 | 106dB |
周波数帯域 | 20Hz – 40kHz | インピーダンス | 20Ω |
【商品情報】Rhapsodio Infinity Ultra
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Rhapsodio Infinity Ultra は、
・多ドライバーが特徴のRhapsodioの片側22基ドライバーイヤホン
・ハイクオリティなシェル造形
・音の粒立ちの良さとアック感を感じるノリの良いサウンド
・耳が小さめという方はAZLAのSednaEarfit Max StandardのSSサイズもおすすめ
ドライバーの数が多いとチューニングもその分大変な工程になりますが、そこは多ドライバーを得意とするRhapsodio、多彩な音を聴かせてくれます。ぜひご体感ください!