Shanling UA1sをオーディオ専門店スタッフがレビューします。低音域のアタック感と高音域の明瞭感のあるサウンドと小型軽量で持ち運びしやすいサイズが特徴の小型軽量USB-DACを詳しく紹介します。
目次
小型USB-DAC Shanling UAシリーズ
Shanling UA1sの特徴
Shanling UA5・UA3との違い
Shanling UA1sの音質レビュー
まとめ
Shanling UA1sは2020年に同社が発売したUA1の後継機種として登場、全体的な形状は似ていますが、全体が繋ぎ目のないアルミニウム製の筐体で小型軽量さが特徴のモデルとなっています。
前回のUA1は本体から直接USB-Cのケーブルが出ている形状でしたが、今回は両端がUSB-CのOTGケーブルが同梱されており、上位モデルと同様のケーブル脱着式に変更されました。今回の変更で別売りのUSB-C-Lightningのケーブルを利用する事も可能です。
本体に接続可能なイヤホン端子の形状は3.5mmステレオミニジャックとなっておりますので、バランス出力には非対応となっております。
40 x 16.5 x 10 mmの超小型軽量サイズです。
本体の大きさに関しては当モデルの強みとなっており、同社に限らず同じカテゴリーの商品と比較しても小型軽量となっています。また、軽量なことでスマートフォンからUA1sを接続した際、ケーブルに負担がその他のモデルに比べて少ないのも地味ですが良いポイントでしょう。
これまでのUA1シリーズで採用していた「ES9218P」から、SHANLINGがオーディオプレーヤーへ採用しサウンドクオリティに定評のある「ES9219C」に変更されました。こちらの変更により、最大117dBのS/N比となり一層にじみの無いクリアなサウンドへと進化しました。
Shanling UA5・UA3と比較すると、アンプ部のパワーや対応イヤホン端子等の違いがありますが、コストパフォーマンスや小型軽量という点がメリットとなります。
普段ご使用のイヤホンとのバランスを考えて、機種を選定しましょう。
サウンドは低域のアタック感がしっかりとしており、高域の明瞭度もあることからいわゆるドンシャリ型のサウンド傾向となります。
また、音場に関しても広いタイプではなく全体的に音が近い印象です。そのため、サブスク等でPOPS系やアップテンポなアニソン系におすすめです。
小型軽量で比較的安価なモデルということからも、初めてドングル型のアンプを検討されている方におすすめです。また、専用スマートフォンアプリケーションがAndroid専用のため、Androidユーザーの方に特におすすめです!
※iphoneユーザーの方はアプリケーションはご利用頂けません。
・小型軽量で高コスパなUSB-DAC
・低音域のアタック感と高音域の明瞭感のあるサウンド
・Androidユーザーにおすすめ
小型軽量ながら必要充分なスペックを搭載したUA1sは、初めてドングル型USB-DACをお探しの方にはもちろんですが、普段はヘビー級のDAP等をご使用の方で、スマホで手軽に音質を良くしたいという場合のサブ機としてもおすすめです。