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2023.04.25
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ULTRASONE Signature PUREレビュー 4月29日ヘッドフォン祭で世界初展示決定!

ULTRASONE Signature PUREレビュー 4月29日ヘッドフォン祭で世界初展示決定!

ULTRASONE Signature PUREをオーディオ専門店スタッフがレビューします。名機と名高いSignature DJを継承しながらキレと瞬発力の高いサウンドが楽しいウルトラゾーンの密閉型DJモニターヘッドホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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ULTRASONEのSignatureシリーズとは

ULTRASONE(ウルトラゾーン)は1991年、ドイツ・ミュンヘン郊外でヘッドホン専門メーカーとして設立されました。ハイクラスヘッドホンブームの先駆けともいえる名機「edition7」(2003年発売)など”ちょっと尖った”モデルの数々で人気を集め、beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)、SENNHEISER(ゼンハイザー)と並ぶ「ドイツ3大ヘッドホンブランド」のひとつとして知られています。

そのULTRASONEが”エンジニアからヘッドホンファンまで、あらゆるヘビーユーザーを想定した”ヘッドホンとして生み出したのがSignatureシリーズです。2021年10月にラインナップを一新、現在は「MASTER」「NATURAL」「PULSE」の3モデルを展開しています。

【試聴レビュー】ULTRASONE Signatureモニターヘッドホン最新シリーズ3種MASTER / NATURAL / PULSEを比較!

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 【試聴レビュー】ULTRASONE Signatureモニターヘッドホン最新シリーズ3種MASTER / NATURAL / PULSEを比較! ブログイメージ

そして今回、そのSignatureシリーズに新モデルが追加されることが判明!しかも4月29日開催の「春のヘッドフォン祭 2023」にて世界初展示が決定しました!

今回はこの初公開モデル・Signature PUREを国内代理・アユートさんからお借りすることができたので、その展示前に速報レビューをお届けいたします。
※正式発表前の情報となりますので、後日変更が加わる可能性があります

Signature PURE
Signature PURE

Signature PUREの特徴

まずは全体像からご紹介。この写真からも、Signature PUREが他の3モデルとはあきらかに異なるフォルムのモデルであることがおわかりいただけるのではないでしょうか。なにやらヘッドバンド部がかなり太いような…?!

Signature PURE全体の画像

イヤーパッド

さらにこうしてみると…イヤーパッドがぶ厚い!一般的なイヤーパッドの倍はありそうです。

Signature PUREのイヤーパッドを閉じた画像

イヤーパッドの厚さは実測で約3cm、当然ながら充分にクッションが効いており、まるで真冬のイヤーマフのようにすっぽりと耳を覆います。パッド部分にはサラサラとしたスエード調の素材を使用しています。

このイヤーパッドの奥に設置されているのは、Signature PULSEやその前世代モデルであるSignature DJ、Signature DXPでも採用されてきた50mm径マイラードライバーです。周波数特性は5Hz~32kHz、インピーダンスは32Ωとなっています。

ぶ厚いイヤーパッド
ぶ厚いイヤーパッド

このSignature PUREにも、他の3モデル同様にULTRASONE名物のナチュラルサラウンドサウンド・テクノロジー「S-Logic3」が採用されています。ハウジング内部に新開発の「ダブルデフレクターフィン」(DDFテクノロジー)を配置することで、以前のようにドライバーに角度をつけることなくS-Logic効果を生み出しています。

S-Logic3を搭載
S-Logic3を搭載

ヘッドバンド

ヘッドバンド部がこちら。よく見ると、外側にはイヤーパッドと同じサラサラとしたスエード調の素材、内側には吸湿性に優れたメッシュ生地とそれぞれ異なる素材が使われていることがわかります。こちらもクッション性は非常に高くなっています。

ヘッドバンドの素材は2種類を併用
ヘッドバンドの素材は2種類を併用

ケーブル

ケーブルは着脱式で、コネクタ部は従来のSignatureシリーズと同じ2.5mm端子のバヨネットタイプとなっています。

ケーブルはバヨネットタイプの着脱式
ケーブルはバヨネットタイプの着脱式

なお、付属するケーブルは1.2mのストレートケーブル(3.5mmプラグ)と3mのカールケーブル(3.5mmプラグ・6.3mm変換アダプタつき)となる模様です。今回のサンプルには間に合わなかったためSignature PULSE用のものを使用していますが、ドイツのULTRASONE本社から送られてきた製品仕様のケーブルがこちらになります。

製品仕様のケーブル(ULTRASONE本社撮影)
製品仕様のケーブル(ULTRASONE本社撮影)

フェイスプレート

2021年10月に発売されたSignatureシリーズ3モデルといえば、MASTERの金、NATURALの銀、PULSEの銅といった”フェイスプレート”が大きな特徴でしたが、このSignature PUREではプレートではなくモールドでブランドロゴとモデル名が表現されています。

なお、このSignature PUREの位置づけは、前世代モデルの名機・Signature DJのエッセンスを継承し最新のテクノロジーを組み合わせたエントリーモデルとのこと。価格もおそらく3万円後半程度になりそう…とのことでした。

フェイスプレート部
フェイスプレート部

Signature PUREとMASTERの外見比較

それでは実際にSignatureシリーズのひとつ、MASTERと見比べてみましょう。まずはフェイスプレート側からの比較です。こちらはイヤーパッドがぶ厚い分カメラに近くなってしまったためPUREの方が大きく写ってしまいましたが、実際のハウジング自体のサイズ感はまったく同じです。

左:Signature MASTER、右:Signature PURE
左:Signature MASTER、右:Signature PURE

イヤーパッドの比較がこちらです。やはりPUREのイヤーパッドは、MASTERに比べ倍近くの厚さとなっていることがわかります。

左:Signature MASTER、右:Signature PURE
左:Signature MASTER、右:Signature PURE

ヘッドバンドの比較がこちら。右のPUREの方はかなりガッシリとした見た目になっていますが、中にはクッションがつまっているので手に取ってみると意外なほど軽く感じます。

なお、今回は残念ながら重さを計ることができませんでしたが、Signature PUREの本体重量はMASTERよりも軽いように感じたので、おそらく300g前後ではないかと思われます。

左:Signature MASTER、右:Signature PURE
左:Signature MASTER、右:Signature PURE

Signature PURE音質レビュー

さて、いよいよSignature PUREの音質を確認してみたいと思います。再生機器にはAstell&KernのオールインワンHead-Fiオーディオシステム・ACRO CA1000Tを使用しました。

Signature PUREとACRO CA1000T
Signature PUREとACRO CA1000T

キレのある瞬発力の高いサウンドで、広さは控えめながら奥行き感も持ち合わせた音場空間に音が一音ずつ浮かび上がるような独特の浮遊感が楽しいヘッドホンです。高域はある程度の金属的な響きはありますが伸びよりもキレの良さを感じさせ、低域はズッシリとした重要感よりもドムッと弾むような弾力感を感じさせます。中域もそれらに埋もれることなくややウェットな味付けで、ボーカルを聴く際にもマッチしているのではないでしょうか。このSignature PUREにはSignature DJのエッセンスを継承するという意味で「Signature DJ's Spirit, PURE Sound for All.」というキャッチフレーズが与えられているとのことですが、それと同時にこの浮遊感や弾力感のある低域にはULTRASONEのかつての人気モデル・DJ1 PROのテイストを感じました。

Signature MASTERと比べてみた場合、さすがに価格差もあり解像感など基本性能の違いを感じる部分もありますが、逆に用途として「音をフラットに聴かせなければいけない」MASTERには存在しない”遊び心”という個性がこのPUREにはしっかりと確立されているようです。

一方で、イヤーパッドがぶ厚いため側圧は結構きつめです。しばらく装着しているとクッションがなじんでくるので痛みはありませんし、周囲の音をシャットアウトしてくれるというメリットもありますが装着感には多少慣れが必要かもしれません。また、真夏でクーラーの効いていない場所で使うのもちょっと大変そうですね。

まとめ

ULTRASONE Signatureシリーズ最新モデルとなる「Signature PURE」は、
・太いヘッドバンドとぶ厚いイヤーパッドでマッシブな印象ながら軽い装着感
・名機Signature DJのエッセンスを継承した、お手頃価格の最新のDJモデル
・キレのある瞬発力の高いサウンドで、音の浮遊感と弾力感が魅力
と、シリーズ4モデルの中でもひときわ異彩を放つキャラクターを持った密閉型ヘッドホンです。

こちらのSignature PUREにつきましては現時点でまだ詳細が確定しておりませんが、4月29日開催の「春のヘッドフォン祭 2023」13階・コスモルームのアユートブースにて、世界のどこよりも早く展示・試聴が可能となっております!詳細につきましては確定次第あらためてお知らせ致しますので、まずはいち早くそのサウンドを体験してみてください!
※春のヘッドフォン祭 2023」は入場登録制・ご試聴にはアユートブースで配布する整理券が必要となりますのでご注意ください

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