HiFiMAN Svanar Wirelessをオーディオ専門店スタッフがレビューします。ワイヤレスイヤホンということを感じないほどの力強さと高い解像感、カスタムIEMのようなフィット感の良いシェル形状などユニークで高音質なワイヤレスイヤホンです。
目次
HiFiMANの特徴
HiFiMAN Svanar Wirelessの特徴
有線イヤホンSvanarとの比較
装着感レビュー
音質レビュー
製品仕様
まとめ
HiFiMAN(ハイファイマン)は、中国天津市に本社を置くメーカー「海菲曼(天津)科技」のオーディオブランドです。2007年設立とオーディオ業界ではまだ若手ながら、世界発のハイエンド・ポータブルプレイヤー「HM-801」を発売したメーカーとして知られています。その音は濃厚で個性的ながらも、精密さを併せ持つ実力派。近年では特に平面型ヘッドホンで人気が高く、高額品というイメージだった平面型ヘッドホンをリーズナブルな価格で販売しファンを増やしています。
そんな人気・実力ともに注目のHiFiMANから有線イヤホンSvanarが完全ワイヤレスイヤホンになって登場しました。今回はSvanar Wirelessを詳しく紹介します。
イヤホン本体は、IEMのように耳の型に合わせたようなシェル形状とフェイスプレート部分は四角い形にスティック部分が伸びるように付いています。他のフラッグシップモデルにも共通して言えるのですが、音質を決めるドライバー、そして機能を搭載するとどうしても大型になりやすいという特徴がありますが、Svanar Wirelessも多分に漏れず大型です。
インパクトのある多面型のイヤホンケースを開くと貝が座っているような形でイヤホンが収納されています。
HiFiMANのヘッドホンアンプ「EF400」に採用されているヒマラヤDACと、有線ハイエンドイヤホン「Svanar」のトポロジードライバーを組み合わせて高音質再生を実現しています。
最大-35dBまでのノイズ低減を実現するANCディープノイズキャンセリングを使用する「ANCモード」を搭載しています。
有線モデルのSvanarをベースにしているため、高い解像感やボーカルの艶っぽさなどの音質傾向は同じです。
ただ、Svanar Wirelessの方が低域をより強く感じられました。中高音域の伸びの良さは、有線モデルの方が感じられますが、ワイヤレスモデルでも十分で、ものたりなさは感じられませんでした。
オーダーメイドイヤホンのようなシェル形状をしているため、耳にしっかりとハマり、フィット感は良好です。
【HiFiモードでの試聴】
LDACで接続し、再生アプリはAmzon Musicで再生
低域は、力強さが感じられつつも体に響くような重ための低域ではなく、音の輪郭がはっきりとしているので、他の音を潰さずに丁寧に聴けます。
中音域は、解像度が特に高く感じられます。Svanarをベースにしているので、音の隅々まで見渡せて聴き応えがあります。
高域は、伸びの良さがしっかりと感じられつつ、力強さもあります。
【ANCモードで試聴】
ボリュームの調整はしていないのに、ボリュームを少し下げたような大人しい鳴り方になりました。それでも、解像度の高さはしっかりと感じられます。
ノイズキャンセリング | 対応 | Bluetooth | 5.2 |
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周波数特性 | 10Hz - 35kHz | 対応コーデック | AAC,SBC, LDAC |
再生時間 | HIFIモード:約4時間、ANCモード:約6時間、通常モード:約7時間 | 防水性能 | IPX5 |
【商品情報】HiFiMAN Svanar Wireless
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・インパクトのある多面型のイヤホンケース
・イヤホン本体は大型のスティックタイプ
・高い解像感やボーカルの艶っぽさなどの音質傾向は有線イヤホンSvanarと共通
・音の隅々まで見渡せて聴き応えのある中音域
・伸びと力強さを感じる高音域
HiFiMAN Svanar Wirelessは、ワイヤレスイヤホンということを感じないほどの力強さと解像感があります。また、IEMのようなイヤホン形状なのでフィット感も良いです。普段はカスタムIEMやフラッグシップ有線イヤホンを使用している方にもぜひお試しいただきたいワイヤレスイヤホンです。