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2023.10.12
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HiFiMAN Arya Organic レビュー | 平面磁界型ドライバー搭載の開放型ヘッドホン

HiFiMAN Arya Organic レビュー | 平面磁界型ドライバー搭載の開放型ヘッドホン

HiFiMAN Arya Organicをオーディオ専門店スタッフがレビューします。平面磁界型ドライバーを搭載し、ウォーム感のある柔らかなサウンドと伸びのある高音域、バランスの良い装着感が特徴の開放型有線ヘッドホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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HiFiMANとは

HiFiMAN(ハイファイマン)は2007年に設立された中国のオーディオブランドです。日本には2010年に当時まだまだ珍しい”平面磁界振動板”を採用したヘッドホン HE5LE をひっさげて本格上陸を果たしました。以降、それまでは比較的高額だった平面磁界型ヘッドホンをお手頃な価格で提供するブランドとして知られるようになりましたが、実は一方でなんと600万円を超えるヘッドホンシステム「Shangri-La」を生み出すなど、非常に幅広い価格帯の製品を送り出しています。

600万円のヘッドホンシステム「Shangri-La」の画像
600万円のヘッドホンシステム「Shangri-La」

そのHiFiMANから2019年3月に発売され、人気を博した平面磁界型ヘッドホン Arya が4年ぶりにアップデート!それがこちらの「Arya Organic」です!

Arya Organic の全体画像
Arya Organic

今回はこの Arya Organic について、特徴および音質レビューをお送りいたします。

Arya Organicの外観と特徴

パッケージ

以前はかなりガッシリしたハードケースに収められることが多かったHiFiMAN製品ですが、最近のモデルは欧米メーカーと同じようにシンプルなパッケージを採用しています。今回の Arya Organic も外箱は厚手の紙製で、ヘッドホン本体は発泡スチロール製の緩衝材でしっかりと固定されていました。

Arya Organic 箱の画像
梱包はシンプル

緩衝材がヘッドホンスタンドに!

ところで、この”発泡スチロール製の緩衝材”がなかなかのスグレものです。実は緩衝材の下の部分だけを箱から取り出すと「ヘッドホンスタンド」として活用することが可能!

厚みもしっかりあって、いわゆる足の部分も幅広くなっているので Arya Organic を掛けていても倒れたりすることはありません。ありそうでなかったアイディア!

Arya Organic の緩衝材ヘッドホンスタンドの画像
緩衝材がヘッドホンスタンドとして活用可能

ケーブル

このヘッドホン本体(とスタンドになる緩衝材)のほかの内容物はケーブルのみ、とこちらもシンプルです。付属ケーブルの長さは約150cm、プラグは6.3mmとなっています。

Arya Organic の付属ケーブルの画像
付属ケーブル

イヤーカップ

Arya Organic の一番の特徴は、オーガニック(有機的)の名を表すかのようなイヤーカップ側面のウッドパーツではないでしょうか。前モデル Arya がブラック一色だったのに対し、この Arya Orgamic ではウッドの木目がひときわ目を引くデザインとなっています。

Arya Organic イヤーカップ側面のウッドパーツの画像
イヤーカップ側面のウッドパーツ

イヤーパッド

大型のイヤーパッドはたまご型で、耳をすっぽりと覆う形です。外側と内側にはレザー、顔に当たる部分のみスエード調の素材を採用しています。

Arya Organicのイヤーパッドの画像
Arya Organicのイヤーパッド

コネクタ

ヘッドホン側のケーブルコネクタには左右とも3.5mm端子を採用。これは丈夫でユーザーが簡単に交換可能であるという点から選ばれたそうです。

Arya Organicのケーブルコネクタの画像
ヘッドホン側のケーブルコネクタは左右とも3.5mm端子

ヘッドバンド

ヘッドバンドはクラシカルなラッチ方式で、カチカチとスライドさせて調整します。

Arya Organicのヘッドバンド
ヘッドバンドはラッチで調整

まるで剣道の”面”のようなイヤーカップ正面からは、HiFiMANの代名詞ともいえる平面磁界ユニットがうっすらと見えます。ナノメートル(10億分の1メートル)単位という非常に薄い振動板を駆動する磁気回路には、HiFiMANみずから「音響的に透明」と豪語する特殊な形状により音を乱すことなくリスナーに伝えることのできる”ステルスマグネット”を採用しています。

Arya Organicのハウジング部分の画像
ステルスマグネット採用の磁器回路を搭載した平面磁界ドライバー

Arya Organicの音質レビュー

それではArya Organicの音質も確認してみたいと思います。組み合わせるヘッドホンアンプには、同じくHiFiMANのDAC内蔵ヘッドホンアンプ「EF600」を選んでみました。このEF600は独特なバウハウス型デザインで、アンプそのものがヘッドホンスタンドにもなるという特徴を持っています。

Arya OrganicとEF600の画像
Arya OrganicとEF600

【商品情報】HiFiMAN EF600

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HiFiMAN EF600

温かみを持った柔らかなトーンのサウンドですが、その中でも埋もれることのない伸びのある高域と質感たっぷりの低域がほど良いメリハリを感じさせてくれる音作りになっています。特に弦の表現とボーカルの生々しさはかなり優秀で、ライブ音源の再生が得意であるように感じました。

重さが440gとやや重めではありますが、大型のイヤーパッドと幅広のヘッドパッドでうまく重量バランスがとれているようで、長時間の装着でもそれほど負担を感じることなく音楽に没頭することが可能です。イヤーカップ側面のウッドパーツが演出するアナログ感もあわせて、ボーカルものやアコースティックサウンドが好きな方にはぴったりなヘッドホンではないでしょうか。

製品仕様

形式開放型ドライブユニット平面磁界型
感度94db周波数特性8Hz - 65kHz
インピーダンス16Ω質量440g

【商品情報】HiFiMAN Arya Organic

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HiFiMAN Arya Organic

まとめ

HiFiMAN自慢の平面磁界ドライバーを搭載した開放型ヘッドホン「Arya Organic」は、
・イヤーカップ側面にウッドパーツを採用したオーガニックなデザイン
・ナノメートル単位の非常に薄い振動板を”ステルスマグネット”で駆動する平面磁界型ドライバー搭載
・ウォームで柔らかなトーンと伸びのある高域、質感たっぷりの低域が楽しめる音作り

と、非常にベーシックなつくりの中にブランド独自の高い技術力を詰め込んだヘッドホンとなっています。

Arya Organicはただいま好評発売中、店頭にはヘッドホンアンプ「EF600」もあわせて試聴機をご用意しておりますので、ぜひ一度お試しください。

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