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2024.02.13
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iBasso Audio DX260 レビュー | 直線的なデザインとソリッドな音質が融合したミドルクラスDAP

iBasso Audio DX260 レビュー | 直線的なデザインとソリッドな音質が融合したミドルクラスDAP

iBasso Audio DX260 のオーディオ専門店スタッフレビューです。直線的かつ複雑な面構成のデザインを採用し、DACチップ「CS43198」8基の性能を最大限に発揮し、ソリッドで直線的なサウンドが特徴の音楽プレーヤーを詳しく紹介します。

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iBasso AudioのDXシリーズとは

iBasso Audio(アイバッソオーディオ、以下「iBasso」)は2006年に設立された中国のポータブルオーディオメーカーです。オーディオプレイヤー(DAP)の世界では、2012年に世界で初めてDAPにAndroid OSを搭載したモデル「DX100」(日本国内では改良モデル「HDP-R10」として販売)を発売、その後も多くのDAPを開発・発売してきました。

現在のiBassoのDAPラインナップとしては、エントリークラスの「DX1x0」シリーズ、ミドルクラスの「DX2x0」シリーズ、ハイクラスの「DX3x0」シリーズをレギュラー展開しているほか、ポータブルという枠を無視した音質最優先の限定モデル「DX MAX」シリーズが存在しています。

DX320MAX Tiの画像
音質最優先モデル「DX320MAX Ti(生産完了)」

そんなDXのミドルクラスシリーズに新モデルが登場します!それがこちらの「DX260」です!

DX260の全体画像
ミドルクラス最新モデル「DX260(ブラック)」

今回はこのDX260について、詳細と音質レビューをお送りいたします。

DX260の詳細

パッケージ

パッケージを開くと、保護シートが貼り付けられたDX260本体がお目見えします。この主なハードウェアスペックを記載した保護シートも、iBassoファンにとっては開封時の喜びを演出してくれる存在としてすっかりおなじみではないでしょうか。

DX260のパッケージの画像
主なハードウェアスペックが書かれた保護シート

付属品一式

付属品は専用TPUケース、同軸デジタルケーブル、4.4mmバーンインケーブル、製品保証書、スクリーンプロテクター、USB-C to A 充電ケーブルとなっています。

バーンインケーブル、というのはこのケーブルを4.4mmバランス端子に差し込んだまま音源を再生することでDX260本体のバーンイン(エージング)を行うためのアイテムです。

DX260の付属品一式の画像
DX260の付属品一式

本体デザイン

こちらがDX260本体です。前モデル・DX240が全体的にやや丸みをおびた形状だったのに対し、今回のDX260では直線で構成された”インダストリアル・デザイン”が採用されています。

なお、DX260はシルバーとブラックの2色展開となりますが、今回使用したサンプルはブラックモデルです。

DX260の正面の画像
DX260正面

【試聴レビュー】iBasso Audio DX240は上位モデル顔負けの中身で勝負する最新コンパクトDAP!

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 【試聴レビュー】iBasso Audio DX240は上位モデル顔負けの中身で勝負する最新コンパクトDAP! ブログイメージ

本体下部・出力端子

主な出力端子はこれまでのiBasso Audio製DAPと同じく本体下部に配置されており、左から4.4mmバランス出力端子、3.5mmシングルエンド出力端子が並んでいます。今回はラインアウト専用端子は設けられていません。

さらに前モデル・DX240と大きく異なるポイントとして、DX260ではアンプモジュールの交換に非対応となりました。

DX260の出力端子の画像
左から4.4mmバランス、3.5mmシングルエンドの各端子が並びます

本体上部

本体上部にはmicroSD用カードスロット、充電用USB Type-C端子と同軸デジタル出力端子を配置されています。

DX260の本体上部の画像
DX260の本体上部

本体右側

本体右側面にはシルバーのボリュームノブ、「戻る」「再生・停止」「進む」の各ボタンが配置されています。電源のオン・オフはボリュームノブを数秒押し込んで行います。
なお、左側面にはなにもありません。

DX260の右側面の画像
DX260の右側面

本体背面

こちらがDX260の背面。シルバーのプレート部分でななめに色が異なっているのが写真からもおわかりになるのではないでしょうか。これは撮影時の影などではなく、実際にこの部分がほんのわずかですが傾斜していてデザイン上のアクセントを加えています。

DX260の背面の画像
DX260の背面

ボリュームノブ

ボリュームノブの周辺にはDX150やDX200など、過去モデルのメカメカしいテイストが加えられているそうです。

DX260のボリュームノブ周辺の画像
ボリュームノブ周辺

DX260の専用ケース

微妙に複雑な面構成をしているDX260ですが、もちろん付属の専用TPUケースはそれらの形状にぴったり合わせた出来になっていますのでご安心ください。

DX260をケースに入れた画像
付属TPUケースを装着した様子

DAC

続いて、DX260の内部設計についてもご紹介しましょう。DAPを構成するパーツの中でも特に重要なDACチップには、シーラスロジック社製のフラグシップDACチップ「CS43198」をなんと8基も搭載しています。この”Octa DACアーキテクチャ”を採用することで、DX260はTHD+N(全高調波歪み率+雑音)特性が「-123dB」という、音のひずみやノイズが非常に少ないことを表す優れた数値を実現しています。

DACチップのイメージ
DACチップはCS43198を8基搭載

システム処理用のICチップ

また、前モデル・DX240でも採用されていた、システム処理用のICチップであるSoC(System on a Chipの略、DX260もSnapdragon 660を搭載)とは別にオーディオ再生処理専用の"FPGA"と呼ばれるICチップを併用する”FPGA-Masterテクノロジー”は、ピコ(1兆分の1)秒レベルの精密なデータ制御と調整が可能な「FPGA-MASTER 2.0」に進化しました。これにより、8基あるDACチップ・CS43198の性能を最大限に引き出すことができるとのことです。

FPGA-MASTER 2.0テクノロジーのイメージ
FPGA-MASTER 2.0テクノロジー

DX260の音質レビュー

それではいよいよDX260の音質を確認してみましょう。イヤホンには前モデル・DX240レビュー時と同じ「FitEar TG334」を組み合わせ、Mango OSモードで試聴しています。

DX260とFitEar TG334を組み合わせ

DX260とTG334の画像
DX260とTG334

厚みを感じさせる中域の主張と、引き締まった硬質な低域の存在感でボーカルものから打ち込み系まで楽しめるサウンドです。高域は余韻や伸びよりも瞬発的な立ち上げ・立ち下げの良さがあるため、生楽器の表現という点では好みが分かれるのではないでしょうか。音場はリスナーの近くで展開され、左右の広さより前後の奥行き感が強く表される印象です。

前モデル・DX240と比較すると、アナログ的で柔らかさを持ったDX240に対し、筐体デザインのようにソリッドで直線的なイメージがサウンド面にも加わったDX260、というような違いを感じました。外見と音のイメージが一致する、というのは単なる偶然かもしれませんが、オーディオ製品ではわりと多いお話のように思います。このあたりはいつか機会があればメーカー設計者にも詳しく話を聞いてみたいところです。

製品仕様

ボディ材質アルミニウム合金サイズ123mm×74.5mm×17.5mm
重量229gディスプレイ5.0インチ 1080×1920 - On-Cell静電容量方式タッチパネル -
OSAndroid 11DACチップCirrus Logic社 CS43198×8
BluetoothVer 5.0Bluetooth対応コーデック送信:AAC / SBC / aptX / aptX HD / LDAC、受信:AAC / SBC

【商品情報】iBasso Audio DX260

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iBasso Audio DX260

まとめ

iBasso AudioのミドルクラスDAP最新モデル「DX260」は、
・直線的かつ複雑な面構成のインダストリアルデザイン採用
・進化したFPGA-MASTER 2.0テクノロジーでDACチップ「CS43198」8基の性能を最大限に発揮
・厚みのある中域と硬質な低域、キレの良い高域でボーカル
・打ち込みの楽しめるサウンド

と、直線的なデザインとソリッドな音質が融合したポータブルプレイヤーとなっています。

DX260は本日よりご予約受付開始、発売は2月20日を予定しております。カラーは今回のレビューでご紹介したブラックとシルバーの2色展開です。同じく本日よりご予約受付中のiBasso製イヤホン「3T-154」と組み合わせてもかなり楽しめるかと思いますので、ぜひ店頭でお試しください。どちらも店頭試聴機をご用意してありますよ!

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