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2024.07.12
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iBasso Audio DX180 レビュー | エネルギー感高めサウンドのハイコスパDAP

iBasso Audio DX180 レビュー | エネルギー感高めサウンドのハイコスパDAP

iBasso Audio DX180をオーディオ専門店スタッフがレビューします。上位モデルDX260ゆずりのデザインに最新DAC・技術を搭載、エネルギー感高めのサウンドが特徴としながら、高コスパのポータブルプレーヤーを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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iBasso AudioのDXシリーズとは

iBasso Audio(アイバッソオーディオ、以下「iBasso」)は2006年に設立された中国のポータブルオーディオメーカーです。2012年に世界で初めてポータブルプレイヤー(DAP)にAndroid OSを搭載したことで話題となった「DX100」(日本国内では改良モデル「HDP-R10」として販売)を皮切りに、現在まで数多くのDAPを開発・発売してきました。

最近ではDACチップを8基も搭載するという”Octa DACマトリックスアーキテクチャ”を採用したミドルクラスDAP「DX260」を今年2月に発売、こちらも人気を集めています。

iBasso Audio DX260 レビュー | 直線的なデザインとソリッドな音質が融合したミドルクラスDAP

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 iBasso Audio DX260 レビュー | 直線的なデザインとソリッドな音質が融合したミドルクラスDAP ブログイメージ

そしてこの夏、今度はそのDX260の弟モデルにあたるローエンドDAPが登場します!それがこちらの「DX180」です!

DX180の全体画像
DX180

今回はこのDX180について、詳細および音質レビューをお届けします。

DX180の特徴

パッケージ

まずはパッケージ開封!このスペックを表記した保護シートがより一層期待感を高めてくれます。

DX180のパッケージを開けた画像
主なハードウェアスペックが書かれた保護シート

付属品一式

付属品は専用TPUケース、製品保証書およびクイックスタートガイド、スクリーンプロテクター、USB-C to A 充電ケーブルとなっています。

DX180の付属品一式の画像
DX180の付属品一式

本体正面

こちらがDX180本体です。2月に発売されたDX260と同じく、直線で構成された”インダストリアル・デザイン”が採用されています。大きさもほぼ同じくらいのサイズ感となっています。

なお、DX180はブラック、グリーン、ブルーの3色展開となりますが、今回使用したサンプルはグリーンモデルです。

DX180正面の画像
DX180正面

本体底面

主な出力端子はこれまでのiBasso製DAPと同じく、本体下部に配置されています。左から4.4mmバランス出力端子、3.5mmシングルエンド出力端子となっており、それぞれラインアウト端子兼用(設定で切替)です。なお、3.5mm端子は同軸デジタル出力端子(SPDIF 3.5mm 2極)も兼ねています。

DX180の底面出力端子の画像
左から4.4mmバランス、3.5mmシングルエンドの各端子が並びます

本体上面

本体上部にはmicroSD用カードスロット、充電用USB Type-C端子を備えています。

DX180の上面の画像
DX180の本体上部

左側側面

本体右側面にはシルバーのボリュームノブ、「戻る」「再生・停止」「進む」の各ボタンが配置されています。電源のオン・オフはボリュームノブを数秒押し込んで行います。

なお、左側面にはなにもありません。

DX180の右側側面の画像
DX180の右側面

背面

こちらがDX180の背面。DX260と異なり部分的な傾斜はなく、フラットなデザインとなっています。

DX180の背面の画像
DX180の背面

ボリュームノブ

ボリュームノブ周辺のテイストもDX260ゆずりながら、ややスッキリとした印象です。ご覧のとおりネジ留めとなっているのは、パーツの交換や内部基板へのアクセスなどメーカーによるメンテナンスがしやすく、より長く愛用いただけるようにとのことです。

ボリュームノブの画像
ボリュームノブ周辺

付属ケース

専用TPUケースが付属するのも嬉しいポイントですね。

付属ケースの画像
付属TPUケースを装着した様子

DAC・設計

続いて、DX180の内部設計についてもご紹介しましょう。DAPの中でも特に重要なDACチップには、シーラスロジック社製「CS43131」を4基搭載した”Quad DACアーキテクチャ”となっています。

このCS43131は、DX260で採用されたDACチップ・CS43198とほぼ同じスペックでヘッドホンアンプを内蔵している点・さらなる低消費電力化が図られている点が異なるというDACチップです。

DACチップ「CS43131」のイメージ
シーラスロジック社製DACチップ「CS43131」を4基搭載

システム処理用のICチップであるSoC(System on a Chip)にはQualcomm Snapdragon 665、OSにはAndroid 13をそれぞれ採用。OS標準のSRC(サンプリングレートコンバーター)をバイパスする”Non-SRC”機能を搭載しているので、専用アプリケーション「Mango Player」やその他の音楽再生アプリでもフルスペックサウンドを楽しむことが可能です。

Qualcomm Snapdragon 665のイメージ
SoCにはQualcomm Snapdragon 665を採用

また、上記のSoCとは別にオーディオ再生処理専用の"FPGA"と呼ばれるICチップを併用する”FPGA-Masterテクノロジー”は、DX260にも搭載されたものと同じピコ(1兆分の1)秒レベルの精密なデータ制御と調整が可能な「FPGA-MASTER 2.0」となっています。これにより、4基あるDACチップ・CS43131の性能を最大限に引き出すことができるとのことです。

FPGA-MASTER 2.0テクノロジーのイメージ
FPGA-MASTER 2.0テクノロジー搭載

DX180の音質レビュー

それではいよいよDX180の音質を確認してみましょう。イヤホンにはDX260レビュー時と同じく「FitEar TG334」を組み合わせています。

iBasso Audio DX180とFitEar TG334を接続

【商品情報】FitEar TG334

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FitEar TG334
DX180とTG334の画像
DX180とTG334

やや乾いた中域の厚みに、キレの良い高域・低域が加わってエネルギー感高めのサウンドを聴かせてくれるプレイヤーです。

リスナーに近い音場、ソリッドな音質と全体的な傾向としては上位モデル・DX260によく似ているものの、さすがに解像感の面で一歩譲る印象…ですが、ここで”DAC間の差異を無くすことで歪みの大幅低減やサウンドディテールを向上させる”というFIRフィルター設定を「2X FIR」にしてみると、出音に滑らかさが加わってより聴きやすく変化します。

このFIRフィルター機能自体はDX260にも搭載されていましたが、DX180の方が効果がわかりやすいように感じました。

このDX180はDACチップの数や価格がDX260のちょうど半分という位置づけとなっていますが、製品クオリティは半分どころかかなり近いものとなっているので非常にお買い得なモデルといえそうです。

製品仕様

ボディ材質アルミニウム合金サイズ123mm×75mm×16mm
重量206gディスプレイSharp製 5.0inch 1080×1920 P
OSAndroid 13DACチップCirrus Logic社 CS43131×4
出力4.4mm Phone Out / 4.4mm Line Out、3.5mm Phone Out / 3.5mm Line Out、3.5mm同軸デジタル出力 / USB OTGデジタル出力BluetoothVer 5.0

【商品情報】iBaaso Audio DX180

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iBaaso Audio DX180

まとめ

iBasso AudioのローエンドクラスDAP最新モデル「DX180」は、
・上位モデルDX260ゆずりのインダストリアルデザイン採用
・DACチップ「CS43131」4基搭載のQuad DACアーキテクチャにFPGA-MASTER 2.0など最新技術満載
・中域の厚みとキレの良い高域、低域でエネルギー感高めのサウンド

と、上位モデルの半額とは思えない音質、性能をもったポータブルプレイヤーとなっています。

DX180は本日よりご予約受付開始、発売は7月19日を予定しております。カラーは今回のレビューでご紹介したグリーンのほか、ブラックとブルーの3色展開です。試聴機もさっそくご用意しておりますので、ぜひ店頭でお試しください!

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