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2024.07.29
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MADOO Typ622レビュー | 窓デザインのハウジングと包み込むような優しいサウンドが特徴の有線イヤホン

MADOO Typ622レビュー | 窓デザインのハウジングと包み込むような優しいサウンドが特徴の有線イヤホン

MADOO Typ622をオーディオ専門店スタッフがレビューします。窓デザインのハウジングとプッシュプル型マイクロプラナーマグネティックドライバーOrthoを搭載したゆったりとしたサウンドが特徴の有線イヤホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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MADOOとは

MADOO(マドゥー)は2021年に設立されたイヤホン専業の国内オーディオブランドです。翌2022年4月に発売されたデビュー作・typ711をはじめ、歴代モデルにはフェイスプレート部にサファイアクリスタル製の”窓”が設けられているというユニークな特徴を持っているブランドでもあります。

【試聴レビュー】MADOO Typ711登場!新登場の国内イヤホンブランドの実力とは?

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 【試聴レビュー】MADOO Typ711登場!新登場の国内イヤホンブランドの実力とは? ブログイメージ

そのMADOOからいよいよ第4弾モデルが発売を迎えました!それがこちらの「Typ622」です!

MADOO Typ622の全体画像
最新モデル・Typ622

今回はこのTyp622について、詳細および音質レビューをお送りいたします。

Typ622の特徴

パッケージ

MADOO製品といえばまるで腕時計を納めているかのような2段構成の箱が印象的ですが、それはこのTyp622にも受け継がれています。パッケージを開けると上の段にはイヤホン本体、下の段には付属品の入ったキャリングケースがお目見え。

MADOO Typ622のパッケージの画像
おなじみ腕時計のようなパッケージング

キャリングケース

付属品は先述のキャリングケースのほか、3.5mmシングルエンドケーブルに4.4mmバランスケーブル、そしてイヤーチップとなっています。

2本のイヤホンケーブルはどちらも4芯銀メッキ銅線構造で、イヤホン端子・プラグともしっかり保護された状態でパッケージングされているところに国内ブランドならではの心くばりが感じられますね。

MADOO Typ622の付属品一式の画像
付属品一式

イヤーチップ

イヤーチップは単品販売もされているAcoustune AEX07のS/M/Lサイズが1ペアずつ、それにフリーサイズのフォームチップが1ペア付属しています。なぜAcoustune製品が含まれているのかというと、このMADOOはAcoustuneのサブブランドとして設立されたという経緯があるためです。

MADOO Typ622の付属イヤーチップの画像
付属イヤーチップ

ハウジング

Typ622のハウジングがこちら。モデルごとに異なる素材やカラーリング、”窓”の形が採用されているMADOO製品ですが、今回のTyp622ではハウジング素材にアルミニウムを採用し、サンドブラスト処理を施したブラックの筐体にゴールドの”窓枠”が備えつけられた形となっています。

MADOO Typ622のハウジングの画像
ブラックとゴールドで構成されたハウジング

この”窓枠”も、ただ表面を金メッキしたというものではありません。よく見ると、八角形の角ひとつひとつに配置されたネジはもちろん、サファイアクリスタルのはめ込まれたさらに内側まで丁寧にゴールド一色で統一されていることがわかります。

MADOO Typ622のハウジングの窓枠部分の画像
ゴールドの窓枠

ドライバー

Typ622が搭載するのは、MADOOによって開発されたプッシュプル型マイクロプラナーマグネティックドライバー“Ortho” です。これは極薄の軽量な振動板を磁石で挟み込むように配置することで駆動するという方式で、既発モデル・Typ821にも搭載されているドライバーです。

そう、実はこのTyp622はTyp821と同じドライバー構成をとりつつ、ハウジング素材をチタンからアルミニウムに変更することでお求めやすい価格を実現、さらにチューニングも変更したことで「より”Ortho”ドライバーの魅力を手に取りやすくした」モデルでもあるのです。

MADOO Typ622のドライバーイメージ
プッシュプル型マイクロプラナーマグネティックドライバー“Ortho” 搭載

ケーブル

ケーブルの端子にはこれまでのMADOO製品と同じく、日本ディックス社製の高音質・高信頼性を誇るIEMコネクター「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」コネクターを採用しています。イヤホン側の端子のすぐ横には突起があるのもこれまでどおりなので、リケーブルをお考えの際にはコネクタカバーのサイズにご注意ください。

MADOO Typ622のコネクターの画像
Pentaconn Earコネクターを採用

ステム

Typ622のステム(軸)もこれまた歴代モデル同様の楕円型となっています。一見「これでちゃんと耳の穴に入るのかな?」という気もしますが、日本、香港、中国、韓国などを中心とした「アジア人の耳」をベースデザインに設計されたハウジング形状とともに、人体にとって自然な装着感となるよう計算された形状ですのでどうぞご安心を。

MADOO Typ622のステムの画像
楕円形ステムを採用

Typ622の音質レビュー

それではいよいよTyp622の音質チェックとまいりましょう。プレイヤーにはAstell&Kern KANN ALPHAを組み合わせ、4.4mmバランスケーブルを接続して試聴してみました。

MADOO Typ622 と Astell&Kern KANN ALPHA を接続

MADOO Typ622 と Astell&Kern KANN ALPHA を接続した画像
Typ622とKANN ALPHA

柔らかさと響きを持った中域に、適度な量感・重さを感じさせる低域でリスナーを包み込むような優しいサウンドという印象です。高域はプラナードライバーで連想されるようなパキパキしたイメージではなく、ちょっと先を丸めて刺激を少な目に仕上げたような耳当たりとなっています。

音場も広めなので、大きめのホールでゆったりと演奏を楽しんでいるかのような臨場感が味わえるイヤホンになっていると思います。

ここでせっかくなので、同じ“Ortho” ドライバーを搭載した先輩格モデル・Typ821と比較試聴してみましょう。

左:Typ821、右:Typ622の画像
左:Typ821、右:Typ622

【商品情報】MADOO Typ821

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MADOO Typ821

鋭い高域を中心としたシャープかつタイトなサウンドのTyp821に対し、先に触れたとおり中低域を中心としたソフトなサウンドのTyp622という感じでかなりキャラクターの異なる2モデルですが、それぞれの帯域を邪魔することなく鳴らし分ける分離感の良さなどベースとなる性能の高さはほぼそのままかと思われます。

価格だけでいえばTyp821の方が約8万円ほど上ではありますが、単純に上位・下位の関係ではなく音の好みで選んでいただけるのではないでしょうか。

製品仕様

型式プラナー型イヤホン(密閉型)ドライバーユニットMicro Planar "Ortho" Driver x1
ハウジング素材アルミニウム+サファイアクリスタル最大入力5mW(0.4V)
インピーダンス15Ω周波数特性20Hz-40kHZ
コネクターPentaconn EAR重量(ケーブル含む)約40g

【商品情報】MADOO Typ622

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MADOO Typ622

まとめ

国内イヤホンブランド・MADOOの最新モデル「Typ622」は、
・ブランドおなじみの”窓”をデザインした、ブラックとゴールドの2色構成のハウジング
・プッシュプル型マイクロプラナーマグネティックドライバー“Ortho” 搭載
・柔らかで響きのある中低域と広めの音場でゆったりと演奏を楽しめるサウンド

と、先輩格モデル・Typ821と同じドライバーを使用していながらまったく異なるキャラクターが味わえるイヤホンとなっています。

Typ622はただいま好評発売中、店頭デモ機もすでにご用意しておりますので、ぜひ中野の店頭でお試しください!もちろんTyp821との比較試聴もOKです!

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