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2021.08.20
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【試聴レビュー】Shanling新型Bluetoothレシーバー「UP5」とリニューアルDAP「M6 Pro Ver.21」Wリリース発表!

【試聴レビュー】Shanling新型Bluetoothレシーバー「UP5」とリニューアルDAP「M6 Pro Ver.21」Wリリース発表!

絶好調の中国オーディオメーカー・Shanlingから新製品2機種が同時発表!本日はBTレシーバー・UP5とポータブルプレイヤー・M6 Pro Ver.21をご紹介します。

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Shanling(シャンリン)とは

当ブログでも何度かご紹介させていただいております、中国・深セン発祥のオーディオメーカー・Shanling(シャンリン)。
それだけ新製品を積極的に発売している、今もっとも勢いのあるオーディオメーカーのひとつです。
つい先日も”国内200台限定”という限定版ポータブルプレイヤー・M3X Limited Editionがあっという間に完売…なんていうニュースが。

即”幻”となってしまったM3X Limited Edition
即”幻”となってしまったM3X Limited Edition

そのShanlingから本日は2つの製品が同時リリース発表!
今回はこちらの実機を事前入手しましたので、その様子と簡単な音質レビューをさっそくお届け致します!

Bluetooth(BT)レシーバーUP5の特徴は?

まずはこちら、Shanlingの新型フラッグシップBluetooth(BT)レシーバー・UP5!

新型フラッグシップBTレシーバー・UP5
新型フラッグシップBTレシーバー・UP5

BTというと最近は完全ワイヤレスイヤホンが主流ではありますが、「便利なのはわかるけどやっぱりできるだけ良い音で、良いイヤホンで好きな音楽を楽しみたい!」という方も多いのでは?
そんな時に活躍するのがBTレシーバー。スマホやDAPからこのUP5に飛ばして、UP5に接続したお好みの有線イヤホンで高音質を楽しめる、というわけです。
500円玉と並べてのサイズ感はこんな具合。

500円玉とのサイズ比較
500円玉とのサイズ比較

こちらがUP5の付属品。

UP5の付属品
UP5の付属品

両端Type-CのショートケーブルにType-Aへの変換アダプタ、マニュアル、背面にスナップのついたレザーケースも付属しています。
装着すると…

専用レザーケースも付属
専用レザーケースも付属

BTチップはBT5.0対応のクァルコム社製・QCC5120を採用。
もちろん対応コーデックはLDAC/LHDC/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBCと幅広く、高音質音源だってしっかり受信可能。
イヤホン端子も3.5mmシングルエンドはもちろん2.5mmと4.4mmのバランス端子を搭載し、つなぐイヤホンを選びません。

また、UP5本体にマイクを内蔵しているので、イヤホンにマイクコントローラがなくても通話・音声チャットが可能ですよ。

左から2.5mmバランス、4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド
左から2.5mmバランス、4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド

音質の要、DACチップ

DACチップはESS社製・ES9219Cをデュアル構成で採用。
ん?ES9219Cのデュアルといえば…先ほどもご紹介したM3Xと同じ!このことからもUP5の音質にはかなり期待していただけるのではないでしょうか。
もちろんShanlingお得意の、シングルエンドでも2つのDACチップを稼働させる「デュアルDACブーストモード」も搭載。
バッテリーはシングルエンド使用時で最大15時間、バランス接続使用時で最大11時間の使用が可能です。

なお、各種機能の切替はShanling公式アプリ「Eddict Player」から行う必要があります。
現状、英語と中国語のみの表示となっているのでちょっとわかりづらい点があるのは残念…。

iOS版Eddict Playerの画面
iOS版Eddict Playerの画面

USB-DACとしても使用可能!

もうひとつ、このUP5には付属のUSB Type-C to CケーブルでPCやスマホと接続すれば”USB-DAC”として使用可能という特徴があります!
USB-DACとしてのスペックは384kHz/32bit PCM及びDSD256(11.2MHz)までサポート。
普段音楽を聴くときにはBTレシーバーとして、動画やゲームなど音声遅延が気になる時にはUSB-DACとして…といった具合にシチュエーションで使い方を変えることが可能です。

UP5の音質レビュー

それではUP5の音質はどうでしょうか。
今回はせっかく4.4mmバランス端子があるので、イヤホンもSENNHEISER IE 900の4.4mmバランスケーブル版で試聴してみます。

UP5とIE 901
UP5とIE 901

AAC、LDACで接続して聴いてみると、M3Xと同じDACチップ構成ということもあるのかシャープでキレの良さを感じる音作りで、傾向は非常に似ている感じがします。
コーデックの違いも音質面に現れるようで、いわゆる解像感などはLDAC接続時の方がやや上であるように思いますが、その反面接続性がちょっと弱くなるのか途中で音途切れが発生することも…AAC接続時は少しだけ解像感の甘さを感じるものの接続性は安定していたので、このあたりは音質をとるか接続性をとるか、という選択を迫られるところです。

コーデックはUP5本体にも表示
コーデックはUP5本体にも表示

前述の「Eddict Player」を使えばコーデックの有効・無効も指定できるようなので、ちょっと接続が安定しないな…という時は設定を変更してみると良いかも知れません。

UP5の製品仕様

本体サイズ
68 x 39 x 14.5(mm)
重さ
50g
DAC チップ
ESS Sabre ES9219C x2
出力端子
3.5mm ステレオミニ(シングルエンド)
2.5mm バランス / 4.4mm バランス
Bluetooth チップ
Qualcomm QCC5120
Bluetooth バージョン
5.0
対応 Bluetooth コーデック
LDAC/LHDC(HWA)/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBC
最大出力レベル
90 mW@32Ω (シングルエンド-シングル DAC)
112 mW@32Ω(シングルエンド-デュアル DAC)
240 mW@32Ω(バランス)
最大連続再生時間
15 時間(シングルエンド-シングル DAC) / 11 時間(バランス)
バッテリー容量
680mAh

リニューアルDAP(デジタルオーディオプレーヤー)M6 Pro Ver.21の特徴は?

続いてこちら、ポータブルプレイヤー・M6 Pro Ver.21!

新型DAP・M6 Pro Ver.22
新型DAP・M6 Pro Ver.22

こちらは5月に発売されたM6 Ver.21同様、DACチップの供給問題により惜しまれつつも生産完了となった前モデル・M6 Proのリニューアル版!旧M6 Proとの外見上の違いはボリュームノブがゴールドになった、という点くらい。
サイズは変わらないので、別売のM6 Pro専用ケースがそのまま使用可能です。

手前がM6 Pro Ver.21。色味も少しだけ違っているようですが同じTitaniumモデルです
手前がM6 Pro Ver.21。色味も少しだけ違っているようですが同じTitaniumモデルです

DACチップ変更

内部の変更点として一番大きいポイントは先にも触れたDACチップ。
(旧)旭化成エレクトロニクス社製・AK4497EQのデュアル構成→(新)ESS社製・ES9068ASのデュアル構成へと変更したほか、ローパスフィルタのオペアンプも(旧)テキサス・インスツルメンツ社製・OPA1662→(新)同社製・OPA2211に変更するなど、各所に手が入っています。

バッテリー寿命もシングルエンド使用時で(旧)13時間→(新)16時間、バランス出力使用時で(旧)8時間→(新)13時間と大きく向上しました。

M6 Pro Ver.21の付属品
M6 Pro Ver.21の付属品

付属品はマニュアル類と充電・データ転送用のUSBケーブル、液晶保護フィルム。ケースは別売となりますのでご注意を。

M6 Pro Ver.21の音質レビュー

それではM6 Pro Ver.21の音質チェックです。
こちらは旧M6 Proと比較しつつ聴いてみたいと思います。使用するイヤホンはUP5と同じくSENNHEISER IE 900の4.4mmバランス版。

M6 Pro Ver.21とIE 901
M6 Pro Ver.21とIE 901

旧M6 Pro同様にフラット傾向で前後の立体感も感じさせる音質。Ver.21の方がやや硬質な感じもありますが、これはもしかすると本体のエージングの差が出ているところかも知れません。
逆に言えばそれくらい新旧で音質的に大きな差はないように思いました。しいて挙げれば、ゲイン等まったく同じ設定にしていてもVer.21の方が同じボリューム位置でもちょっと音量低めになっている、というくらいでしょうか。
Proではない、無印M6とM6 Ver.21の時のようなハッキリとした違いがないものの、生産完了となってしまったモデルが音を変えることなく再度入手可能になった、という意味ではこれもアリではないでしょうか。

M6 Pro Ver.21の製品仕様

本体サイズ
133.5 x 71 x 17.5mm
重量
約 244g
液晶
4.7 inch 1280*720 HD スクリーン
OS
Android 7.1
対応フォーマット
DSF / DFF / ISO / DXD / APE / FLAC / WAV / AIFF / AIF / DTS
MP3 / WMA / AAC / OGG / ALAC / MP2 / M4A / AC3
M3U / M3U8
対応音声形式
最大 768 kHz/32bit までの PCM
最大 11.2MHz までの DSD(ネイティブ再生)
ゲイン設定
3 段階 (Low / Mid / High)
内蔵容量
64GB + Micro SD カード (最大 2TB まで対応)
最大連続再生時間
16 時間(シングルエンド-シングル DAC) / 13 時間(バランス)
バッテリー容量
4000mAh
DAC チップ
ES9068AS x2
デジタルフィルター
3 つの異なるフィルターから選択可能
Wi-Fi 対応周波数帯
2.4GHz / 5GHz
Bluetooth バージョン
4.2
対応コーデック
LDAC / SBC (双方向)
LHDC / aptX HD / aptX (送信のみ)
シングルエンド出力特性値
THD+N
0.0005%
クロストーク
75dB @ 32Ω
ダイナミックレンジ
125dB
S/N 比
124dB
出力インピーダンス
<0.3Ω
出力レベル
Low ゲイン - 0.79V @32Ω (20mW)
Mid ゲイン - 1.38V @32Ω (60mW)
High ゲイン - 2.76V @32Ω (240mW)
バランス出力特性値
THD+N
0.0005%
クロストーク
110dB @32Ω
ダイナミックレンジ
124dB
S/N 比
126dB
出力インピーダンス
<0.6Ω
出力レベル
Low ゲイン - 1.38V @32Ω (60mW)
Mid ゲイン - 2.76V @32Ω (240mW)
High ゲイン - 4.93V @32Ω (760mW)

Shanling M6 Pro Ver.21 Titanium
>>オンラインショップで詳細を見る

まとめ

BTレシーバーにハイクラスDAPと、今回のリリース発表だけでも多彩なラインナップで進撃を続けるShanlingですが、同時に安価な製品であっても音質に関しては一切手を抜かない姿勢であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

今回ご紹介したUP5およびM6 Pro Ver.21は本日よりご予約受付開始、発売はどちらも8月27日となります。
また、店頭試聴機も本日からご用意しておりますので店頭にお越しの際はぜひお試し下さい。

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