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2022.02.16
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【試聴レビュー】SONY LinkBuds WF-L900は究極の「ながらイヤホン」

【試聴レビュー】SONY LinkBuds WF-L900は究極の「ながらイヤホン」

今度は”輪っか”?!ソニーのリング型完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds WF-L900」は、なんと真ん中に穴のあいた完全ワイヤレスイヤホンです。新開発のリング型ドライバー搭載の最新ワイヤレスイヤホンを音質レビューとともにご紹介します。

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謎のティザー予告が…

5年半ぶりの登場でオーディオ界を賑わわせたソニーの新型ウォークマン「NW-WM1AM2」「NW-WM1ZM2」が発表された1週間前、実はソニーのWebサイトを中心に「丸窓から足を伸ばす人物」が登場するこんな予告がされていました。

謎のティザー予告
謎のティザー予告

その答えは新型の完全ワイヤレスイヤホンだった!しかもドライバーはリング型、ハウジングはまるで雪だるまのような形という実にユニークなモデル「LinkBuds WF-L900」の登場です!

LinkBuds WF-L900
LinkBuds WF-L900

今回はこのWF-L900について、詳細と音質レビューをお届けします。

WF-L900の外観レビュー

まずは充電ケースの外観からご紹介しましょう。WF-L900はホワイトとグレーの2色展開ですが、天然石のような模様の入ったカラーリングとなっています。

充電ケース

WF-L900の充電ケース
WF-L900の充電ケース

コンパクトサイズ

サイズ比較用に、WF-1000XM4と並べてみたのがこちらです。かなりコンパクトであることがおわかりいただけるかと思います。

左:WF-1000XM4、右:WF-L900
左:WF-1000XM4、右:WF-L900

WF-L900をケースから出してみた様子がこちら。まるで雪だるまのようなハウジングがインパクト強すぎます!

雪だるまのようなフォルムが特徴
雪だるまのようなフォルムが特徴

イヤホン本体のサイズもWF-1000XM4と比べてみましょう。個性的なフォルムのWF-L900ですが、完全ワイヤレスイヤホンとしては小型な部類に入ります。

左:WF-1000XM4、右:WF-L900
左:WF-1000XM4、右:WF-L900

内容物

パッケージの内容物は本体および充電ケース、マニュアル類、充電用のUSB Type-Cケーブル、そしてシリコン製のフィッテングサポーター(5サイズ、Mは装着済み)です。

なお、グレーモデルではフィッテングサポーターの色もグレーとなっています。

パッケージ内容物(ホワイトモデル)
パッケージ内容物(ホワイトモデル)

気になる装着方法は?

ここで再度、WF-L900のみをアップで確認してみます。

一見「どうやって装着するんだろう?」と考えてしまう形状ですが、これが予想以上にしっかりと耳に収まるという不思議なデザインとなっています。

WF-L900(表面)
WF-L900(表面)

こちらが裏面です。直径12mmのドライバーが収められているリング状の部分を耳の穴に入れ(正確には「耳の穴にかぶせる」感じです)、その他の部分でホールドするようなイメージとなります。

WF-L900(裏面)
WF-L900(裏面)

リング部分をさらにアップで見てみましょう。リングには外周22個・内周8個で計30個の小さな穴が開いており、ここからイヤホンとしての音が出てきます。そしてもうひとつ、リングの真ん中に開いた一番大きな穴で周囲の音をそのまま耳に届けます。

リング部分のアップ
リング部分のアップ

しっかりフィット

実際に装着するとこんな具合です。リング部分を耳の穴にかぶせるように入れ込み、シリコン製のフィッテングサポーターを上のくぼみ(「耳甲介艇(じこうかいてい)」と呼ぶそうです)に入れて固定します。

おなじみのカナル型と違い深く差し込む感じではないのですが、イヤホン本体が約4.1gと非常に軽いこともあって意外なほどしっかりフィットします。頭を激しく振ったりしても外れることはありません。

装着した様子
装着した様子

WF-L900の機能

WF-L900にはノイズキャンセリングなどの機能はありません。

イヤホン側からできる操作はデフォルトで再生・停止と曲送り(専用アプリでボリューム調整やGoogleアシスタントなどに切替可能)と非常にシンプルですが、ちょっとユニークなのがその操作方法です。

イヤホンを2回タップすると再生・停止、3回タップで曲送り…というのはよくある操作方法ですが、このWF-L900では装着した耳の周辺をトントンと叩いても操作可能な「ワイドエリアタップ」を採用しています。

こめかみをタップしても操作可能
こめかみをタップしても操作可能

これが実際にやってみると意外なほど便利です。反応する範囲がいまいちつかめなくてうまく操作できないなんてこともありませんし、振動を検知しているのか、手袋をしていてもしっかり反応してくれます。指でなくても、ペンなどでタップしてもOKでした。

WF-L900の試聴レビュー

それでは音質も確認してみたいと思います。今回は発売前ということでソニーの専用アプリ「Headphones Connect」のWF-L900対応版が入ったスマートフォンもお借りしました。アプリから「音質優先」「DSEE:Auto」をそれぞれ選択しています。

WF-L900とスマホを接続して試聴
WF-L900とスマホを接続して試聴

WF-L900の対応コーデックはSBCおよびAACということもあって、音質的には不利なのではないか?と思いがちですがそこはさすがのソニー、文字通りの開放的な音の広がりと明瞭感で非常に聴きやすいサウンドバランスに仕上げています。

穴の開いた独特な構造で低域再生は難しいかも…とも思いましたが、量感こそ少なめなものの低域の”圧”をしっかりと感じさせてくれるのでロックやEDMなどのジャンルも楽しめます。

構造上、気になるのは「音漏れ」ですが、聴いている本人が「ちょっと音が大きいかな」と思う音量ではやはり結構な音漏れが発生するものの、やや抑え目な音量にすると音漏れはほとんど気にならないレベルになるようです。

さて、こうしたリスニングでの使用もなかなか良いのですが、いろいろと試してみてWF-L900が本領を発揮すると感じたのは動画再生やオンライン会議での使用でした。

WF-L900で動画再生
WF-L900で動画再生

通常のイヤホンやヘッドホンで音楽・動画などを楽しんでいたら、呼び鈴の音に気づかず宅配が受け取れなかった…なんていう経験のある方も多いのではないでしょうか。

また、オンライン会議などに出席していても仕事上、電話や不意の呼び出しに対応しなければならない場面もあるかと思います。このWF-L900であれば、そうした”周囲の音”もしっかり聞こえるので問題なし、しかも再生をストップしてしまえばいちいち耳から外さなくてもリングの穴から周囲の音が入ってくるので、そのまま会話などが可能です。

音楽・動画の視聴から他の用事に”切り替える”という感覚がありません。

WF-L900は「外音取り込み」ではなく「外音をそのまま耳に届ける」方式であるところも重要なポイントです。通常、外音取り込み機能はイヤホンのマイクで周囲の音を取り込むため、普通に聴こえる音に比べどうしても定位のズレや音量の違和感を感じてしまいますが、WF-L900ではリングの穴からそのまま音が伝わってくるのでそうした違和感を感じることなく聴き取れます。

普段はまったく意識しないところですが、いかに人間の耳が微妙な調整を行っているかを再認識した場面でした。

製品仕様

ヘッドホンスタイル 完全ワイヤレスインイヤー 型式 開放、ダイナミック
ドライバーユニット 12mm 防滴・防水 IPx4
外形寸法 (mm) 約41.4x48.5x30.9mm 質量 (g) 約34g
充電時間 ケース:約3時間(USB充電) / Buds:約1.5時間 トークマイク部 型式/指向特性 MEMS/全指向性
電池持続時間(連続音声再生時間) 最大5.5時間 通信方式 Bluetooth標準規格 Ver.5.2
対応Bluetoothプロファイル A2DP、AVRCP、HFP、HSP 対応コーデック SBC、AAC
最大通信距離 10m 付属品 USB Type-C™ cable、フィッティングサポーター、保証書、使用上のご注意、主な使用

【商品情報】SONY WF-L900

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イメージ

まとめ

個性的な見た目と意外なほどに便利な使い心地の完全ワイヤレスイヤホン「WF-L900」は
・片側4.1gと軽量・耳穴を圧迫しない仕組みで長時間装着が可能
・開放的で明瞭感あるサウンド
・装着したままで周囲の音を自然に聴き取ることが可能

と他のイヤホンでは味わえないリスニング体験ができる、本当の意味でのユニークな製品となっています。

SONY LinkBuds WF-L900の発売は2月25日予定、ご予約も本日より開始。試聴機は発売日以降にご用意できるかと思います!

〇〇しながら音楽・動画を楽しむ「ながらイヤホン」として、強くおすすめできるモデルですよ!

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