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2022.08.19
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【音質レビュー】iBasso Audio DX170は上位モデルのテクノロジーを搭載した新型DAP

【音質レビュー】iBasso Audio DX170は上位モデルのテクノロジーを搭載した新型DAP

iBasso Audiio DX170は、ブランドのエントリーモデルとなるポケットサイズで手軽に使えるポータブルプレイヤーです。今回は見た目からは伝わりにくい内部の変更点とともに、DX170の音質についてもお伝えします。

フジヤエービック店舗イメージ
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iBasso Audio DXシリーズとは

2006年に設立された中国のオーディオブランド「iBasso Audio(アイバッソオーディオ)」を代表する製品といえばポータブルプレイヤーのDXシリーズです。

2012年に発売された「DX100」(日本国内では改良モデル「HDP-R10」として販売)からスタートし、今年6月に発売されたばかりの最新モデル兼フラッグシップモデル「DX320」にいたるまで、数多くの機種を生み出してきました。

【音質レビュー】iBasso Audio DX320は、さらなる音楽体験を楽しめるフラッグシップDAP

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 【音質レビュー】iBasso Audio DX320は、さらなる音楽体験を楽しめるフラッグシップDAP ブログイメージ

そのiBasso Audio DXシリーズにこの夏、新顔のブランドエントリー―モデルが登場します!それがこちら、「DX170」です!

DX170の起動画面画像
DX170の起動画面

今回はこのDX170について、詳細と音質について詳しくお届けいたします。

iBasso Audiio DX170の外観と特徴

パッケージ

DX170のパッケージ内容は本体、TPU(熱可塑性ポリウレタン)ケース、USB Type-Cケーブル、保護シート(液晶面・裏面)、マニュアル類となっています。
なお、DX170はブラック、グレー、ブルーの3色展開ですが、今回のレビュー用サンプルはブラックモデルを使用しています。

本体

DX170単体の写真がこちらです。一見、前モデルにあたるDX160/DX160 ver.2020と同じ形に見えますが、サイズとしては縦・横がそれぞれ1mmほど大きくなっています。そのためケースの流用はできません。

DX170本体画像
DX170本体

背面

背面にはDX170のモデル名がレーザー刻印されています。ブラックモデルですが背面パネルはややグレーに近い色合いで、これはグレーモデルと共通とのことです。

DX170の背面画像
DX170の背面

電源・ボリュームノブ・ボタン

右側面には電源ボタン兼ボリュームノブと、「戻る」「再生」「進む」の3つのボタンが配置されています。

DX170の右側側面画像
右側面にはボリュームノブと操作用ボタンを配置

microSDカードスロット

左側面にはmicroSDカードスロットのみが配置されています。

DX170の左側側面画像
左側面にはmicroSDカードスロットのみ

USB Type-Cコネクタ

本体上面にはUSB Type-Cコネクタのみ配置されています。

DX170の上部画像
上面にはUSB端子を配置

出力端子

底面には左から4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド(ライン出力と同軸出力も兼ねる)の各イヤホン出力端子が並びます。なお、このDX170はエントリーモデルということもあり、アンプモジュール交換には対応していません。

DX170の底辺画像
底面には4.4mmと3.5mmのジャックのみ

外見的な特徴の次は内部の特徴についても触れていきましょう。
DX170では前モデルDX160/160 ver.2020から
・Androidのバージョンが11へ(DX160/160 ver.2020はバージョン8.1)
・SoC(システム処理用のICチップ)がRK3566へ(DX160/160 ver.2020はRK3368)
・DACチップがヘッドホンアンプ内蔵・低消費電力のシーラスロジック社製「CS43131」のデュアル構成へ(DX160/160 ver.2020はCS43198デュアル)

といった変更が行われていますが、もっとも大きな変更としては「FPGA-Masterテクノロジーの搭載」が挙げられます。

FPGA-Masterテクノロジーとは

このFPGA-Masterテクノロジーとは、上位モデルDX240やDX320で採用されていた、システム処理用のICチップ・SoCとは別にオーディオ再生処理専用の"FPGA"と呼ばれるICチップを併用する技術です。

この技術はオーディオシステム全体を統制する役割を持ち、更に SoCから受け取ったデータの処理を行うことで、データに収録された音声を忠実に再生すること、また再生そのものの安定化に大きく貢献します。

ハイクラスモデルに比べどうしてもSoCのスペックが低くなってしまうDX170ですが、FPGAがオーディオ処理を担当することにより、全体的な動作も向上することが期待できます。

FPGA-Masterテクノロジーイメージ
上位機種と同じ「FPGA-Masterテクノロジー」を搭載

iBasso Audiio DX170 音質レビュー

それではいよいよDX170の音質を確認したいと思います。組み合わせるイヤホンにはSENNHEISER IE 600を選んでみました。

iBasso Audiio DX170とSENNHEISER IE 600を接続

DC170とIE 600の接続画像
DC170とIE 600

どっしりと力強く腰の据わった中低域と、クリアネスの高い高域が特徴的なメリハリの効いたサウンドです。中低域メインといってしまうとボンヤリとした音のように思えてしまいますが、密度を感じさせる締まった低域とキレのある中域の組み合わせとなっているためそうした印象はありません。

音場の広さはほどほどですが、明瞭感が高いので窮屈さは感じさせない音作りになっています。定位感も充分に高く、特にボーカルをクッキリと表現するのが得意なようです。

操作性としては他のDXシリーズとほとんど変わらないため新鮮味はありませんが、初めて触る方にもわかりやすいユーザーインターフェースであると思います。

製品仕様

サイズ 124.5 x 70 x 15 (mm) 重量 約 165g
ディスプレイ 5 インチ、1920 x 1080 画素、On-Cell 静電容量方式タッチスクリーン 対応ファイル形式 MQA、APE、FLAC、WAV、WMA、ACC、ALAC、AIFF、OGG、MP3、DFF、DSF、DXD、CUE、ISO
出力系統 3.5mm ステレオ出力(ラインアウト兼用)、4.4mm バランス出力、3.5mm 同軸デジタル出力、USB オーディオ出力 Bluetooth バージョン Ver. 5.0
対応 Bluetooth コーデック LDAC(送信のみ)、AptX(送信のみ)、AAC、SBC 内蔵ストレージ 32GB

【商品情報】iBasso Audio DX170

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iBasso Audio DX170

まとめ

iBasso Audio「DX170」は
・ポケットサイズのお手軽なポータブルプレイヤー
・上位モデルで採用されている「FPGA-Masterテクノロジー」搭載
・力強く腰の据わった中低域とクリアネスの高い高域でボーカルクッキリ

と、サイズ感・音質ともに非常に満足度の高いポータブルプレイヤーとなっています。
DX170は本日からご予約受付開始、発売は8月26日です。試聴機も本日より店頭展示を開始しましたので、ぜひ店頭でご試聴ください。

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