iBasso Audiio DX170は、ブランドのエントリーモデルとなるポケットサイズで手軽に使えるポータブルプレイヤーです。今回は見た目からは伝わりにくい内部の変更点とともに、DX170の音質についてもお伝えします。
iBasso Audio DXシリーズとは
iBasso Audiio DX170の外観と特徴
iBasso Audiio DX170 音質レビュー
製品仕様
まとめ
2006年に設立された中国のオーディオブランド「iBasso Audio(アイバッソオーディオ)」を代表する製品といえばポータブルプレイヤーのDXシリーズです。
2012年に発売された「DX100」(日本国内では改良モデル「HDP-R10」として販売)からスタートし、今年6月に発売されたばかりの最新モデル兼フラッグシップモデル「DX320」にいたるまで、数多くの機種を生み出してきました。
【音質レビュー】iBasso Audio DX320は、さらなる音楽体験を楽しめるフラッグシップDAP
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そのiBasso Audio DXシリーズにこの夏、新顔のブランドエントリー―モデルが登場します!それがこちら、「DX170」です!
今回はこのDX170について、詳細と音質について詳しくお届けいたします。
DX170のパッケージ内容は本体、TPU(熱可塑性ポリウレタン)ケース、USB Type-Cケーブル、保護シート(液晶面・裏面)、マニュアル類となっています。
なお、DX170はブラック、グレー、ブルーの3色展開ですが、今回のレビュー用サンプルはブラックモデルを使用しています。
DX170単体の写真がこちらです。一見、前モデルにあたるDX160/DX160 ver.2020と同じ形に見えますが、サイズとしては縦・横がそれぞれ1mmほど大きくなっています。そのためケースの流用はできません。
背面にはDX170のモデル名がレーザー刻印されています。ブラックモデルですが背面パネルはややグレーに近い色合いで、これはグレーモデルと共通とのことです。
右側面には電源ボタン兼ボリュームノブと、「戻る」「再生」「進む」の3つのボタンが配置されています。
左側面にはmicroSDカードスロットのみが配置されています。
本体上面にはUSB Type-Cコネクタのみ配置されています。
底面には左から4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド(ライン出力と同軸出力も兼ねる)の各イヤホン出力端子が並びます。なお、このDX170はエントリーモデルということもあり、アンプモジュール交換には対応していません。
外見的な特徴の次は内部の特徴についても触れていきましょう。
DX170では前モデルDX160/160 ver.2020から
・Androidのバージョンが11へ(DX160/160 ver.2020はバージョン8.1)
・SoC(システム処理用のICチップ)がRK3566へ(DX160/160 ver.2020はRK3368)
・DACチップがヘッドホンアンプ内蔵・低消費電力のシーラスロジック社製「CS43131」のデュアル構成へ(DX160/160 ver.2020はCS43198デュアル)
といった変更が行われていますが、もっとも大きな変更としては「FPGA-Masterテクノロジーの搭載」が挙げられます。
このFPGA-Masterテクノロジーとは、上位モデルDX240やDX320で採用されていた、システム処理用のICチップ・SoCとは別にオーディオ再生処理専用の"FPGA"と呼ばれるICチップを併用する技術です。
この技術はオーディオシステム全体を統制する役割を持ち、更に SoCから受け取ったデータの処理を行うことで、データに収録された音声を忠実に再生すること、また再生そのものの安定化に大きく貢献します。
ハイクラスモデルに比べどうしてもSoCのスペックが低くなってしまうDX170ですが、FPGAがオーディオ処理を担当することにより、全体的な動作も向上することが期待できます。
それではいよいよDX170の音質を確認したいと思います。組み合わせるイヤホンにはSENNHEISER IE 600を選んでみました。
どっしりと力強く腰の据わった中低域と、クリアネスの高い高域が特徴的なメリハリの効いたサウンドです。中低域メインといってしまうとボンヤリとした音のように思えてしまいますが、密度を感じさせる締まった低域とキレのある中域の組み合わせとなっているためそうした印象はありません。
音場の広さはほどほどですが、明瞭感が高いので窮屈さは感じさせない音作りになっています。定位感も充分に高く、特にボーカルをクッキリと表現するのが得意なようです。
操作性としては他のDXシリーズとほとんど変わらないため新鮮味はありませんが、初めて触る方にもわかりやすいユーザーインターフェースであると思います。
サイズ | 124.5 x 70 x 15 (mm) | 重量 | 約 165g |
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ディスプレイ | 5 インチ、1920 x 1080 画素、On-Cell 静電容量方式タッチスクリーン | 対応ファイル形式 | MQA、APE、FLAC、WAV、WMA、ACC、ALAC、AIFF、OGG、MP3、DFF、DSF、DXD、CUE、ISO |
出力系統 | 3.5mm ステレオ出力(ラインアウト兼用)、4.4mm バランス出力、3.5mm 同軸デジタル出力、USB オーディオ出力 | Bluetooth バージョン | Ver. 5.0 |
対応 Bluetooth コーデック | LDAC(送信のみ)、AptX(送信のみ)、AAC、SBC | 内蔵ストレージ | 32GB |
【商品情報】iBasso Audio DX170
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iBasso Audio「DX170」は
・ポケットサイズのお手軽なポータブルプレイヤー
・上位モデルで採用されている「FPGA-Masterテクノロジー」搭載
・力強く腰の据わった中低域とクリアネスの高い高域でボーカルクッキリ
と、サイズ感・音質ともに非常に満足度の高いポータブルプレイヤーとなっています。
DX170は本日からご予約受付開始、発売は8月26日です。試聴機も本日より店頭展示を開始しましたので、ぜひ店頭でご試聴ください。