TRUTHEARの有線イヤホンZERO 初・ZERO RED・HEXA 3機種の特徴と音質をオーディオ専門店スタッフが比較レビューします。3種それぞれ異なる特徴を持ち、低価格帯ながらバランスの良いイヤホンです。
目次
TRUTHEARとは
ZERO 初 の特徴
ZERO RED の特徴
HEXA の特徴
3機種の付属品の違い
TRUTHEAR ZERO 初・ZERO RED・HEXA 音質比較レビュー
製品仕様
まとめ
TRUTHEAR(トュルースイヤー)は、2022年に設立されたイヤホン・ヘッドホンやオーディオ関連アクセサリーの製造を専門とする中国のオーディオブランドです。ディテールと臨場感あふれるサウンドをもたらす優れたオーディオ体験をお届けすることをコンセプトに2次元文化からインスピレーションを受け、個性的でユニークな魅力に溢れた製品を創造しています。
パッケージのキャラクターイラストにも注目です。
今回は、TRUTHEARから発売された有線イヤホン3機種を詳しく紹介していきます。
イヤホン本体は、軽量で肌に優しいという医療グレード品質で透明度の高い樹脂を「HeyGears」製のDLP 3Dプリントで造形、着色されました。
低域に10mm、中高域に7.8㎜のデュアルダイナミックドライバーを搭載しています。10mmドライバーは、力強い低域表現を実現するため特殊なボイスコイルを使用、振動数を減らし正確なクロスオーバーをもたらします。7.8mmドライバーは、クリアで緻密な高音域のため、軽量な極細CCAW コイルを採用、高域の感度を効果的に向上させ、レスポンスを滑らかにしました。
音響ノズルは、イヤホン本体と同様に高精度な DLP 3D プリントにより造形され、フィルタ機能を持ちながら微細な音響ノズル構造を実現しました。標準的なサイズなので一般的に販売されている交換用イヤーピースの装着が可能です。
4芯の高品質銀メッキケーブルは、汎用性の高い0.78mm 2Pinコネクタを採用しています。
ZERO 初 と同様に医療グレード品質で透明度の高い樹脂を「HeyGears」製のDLP 3Dプリントで造形、着色されました。
ドライバー構造は、ZERO 初 と同様に低域に10mm、中高域に7.8㎜のデュアルダイナミックドライバーを搭載していますが、内部構造に違いがあります。クロスオーバー回路に合わせるために、低域を担当する10mmダイナミックドライバーのボイスコイルの数と、振動板構造も調整しました。非線形歪みなどの客観的な測定値を大幅に向上させ、優れた低音レスポンスを実現しています。
ZERO 初 と同様に DLP 3D プリントにより造形されました。標準的なサイズなので一般的に販売されている交換用イヤーピースの装着が可能です。
4芯の高品質銀メッキケーブルは、汎用性の高い0.78mm 2Pinコネクタを採用しています。また、10Ωのインピーダンス増幅プラグが付属されています。
ZERO 初 、ZERO REDと同様に医療グレード品質で透明度の高い樹脂を「HeyGears」製のDLP 3Dプリントで造形、着色されました。
ドライバーは、ダイナミックドライバー1基とBAドライバー3基のハイブリッド構造です。低域に内磁型磁気回路に柔軟なポリウレタンエッジとLCP液晶ドーム振動板を搭載した10mmダイナミックドライバー、中域にダイナミックドライバーの周波数帯域と滑らかに調和し、HRTF特性に合うようチューニングされたBAドライバー、高域に微細な音処理によってスムーズでクリアな高音表現をもたらすカスタムBAドライバーが採用されています。
標準的なサイズなので一般的に販売されている交換用イヤーピースの装着が可能です。
銀メッキ無酸素銅ケーブルは、汎用性の高い0.78mm 2Pinコネクタを採用しています。
ベースラインに、力強さと重厚感が感じられ、やや中低音域寄りのサウンドです。ダイナミックドライバーを2基という構成ですが、一音一音が明瞭で、音の出だしのアタック感がしっかりと感じられるので、軽快に楽しく聴けます。音場感は狭めで、ライブハウスで聴いているような、濃厚なサウンドで迫力があります。
【商品情報】TRUTHEAR ZERO 初
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「ZERO 初」と同じドライバー構成でありながら、チューニングを調整した「ZERO RED」のサウンドをみていきましょう。「ZERO 初」は、低域に厚みが感じられましたが、「ZERO RED」は、全体のバランスが取れており、濁りのないクリアな明るめのサウンドで、低域から高域まで過不足なくしっかりと鳴らし、また、音の表面が滑らかで耳当たりが良く聴きやすいです。長時間のリスニングにもおすすめです。
【商品情報】TRUTHEAR ZERO RED
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ダイナミックドライバー1基とBAドライバー3基を搭載しており、ドライバー構成は「ZERO 初」と「ZERO RED」とは全く異なります。低域は、音の輪郭がくっきりとしているので、アタック感と力強さが感じられ、メロディラインに埋もれることなく、楽曲をしっかりと支えてくれているように感じられました。
ボーカルは、しっとりとした艶感があり、特に女性ボーカルのハイトーンは、伸びの良さがありつつ、刺さらずに心地よく聴けます。定位感と分離感も高く感じられ、ボーカルと楽器を細かく聴くことができました。全体の音をしっかりと感じたいという方におすすめです。
【商品情報】TRUTHEAR HEXA
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TRUTHEAR ZERO 初 |
TRUTHEAR ZERO RED |
TRUTHEAR HEXA |
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ドライバー |
10mmダイナミックドライバー×1、7.8mmダイナミックドライバー×1 |
10mmダイナミックドライバー×1、7.8mmダイナミックドライバー×1 |
ダイナミックドライバー×1、BA ドライバー×3 |
振動板 |
PU + LCP 複合振動板 |
PU + LCP 複合振動板 |
ポリウレタンエッジ、LCP ドーム複合振動板 |
感度(@1kHz) |
117.5dB/Vrms |
117.5dB/Vrms |
120dB/Vrms |
インピーダンス(@1kHz) |
10Ω±15% |
17.5Ω±15% |
20.5Ω±15% |
再生周波数帯域 |
20Hz-39,500Hz |
12Hz-40,500Hz |
8Hz-40,000Hz |
THD |
THD@1kHz≤1 |
THD@1kHz≤1 |
THD@1kHz≤1 |
商品情報 |