分類

分類

  •   
2023.11.28
専門店・プロレビュー,

ONIX ONIX Miracle レビュー | 3ユニット構成の唯一無二のハイエンドオーディオシステム

ONIX ONIX Miracle レビュー | 3ユニット構成の唯一無二のハイエンドオーディオシステム

ONIX ONIX Miracle をオーディオ専門店スタッフがレビューします。ポータブルプレイヤー、USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ、専用電源の3ユニット構成のフレキシブルなShanlingの設計思想とが融合した注目の製品を詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
▶この記事の監修
フジヤエービック(FUJIYA AVIC)
フジヤエービックは販売・下取・買取をWEBサイトでスピード対応。1,000点以上の中古在庫検索、最新のヘッドホン・イヤホンの購入、オーディオプレーヤーやハイレゾ対応機器などのお悩み相談、下取・買取についてなどお気軽にお問い合わせください。

▶SHOP INFORMATION
店舗(東京・中野ブロードウェイ3F)案内は こちら
オンラインストアは こちら

ONIXとは

ONIX(オニキス)は1979年、イギリス・ブライトンで誕生したオーディオブランドです。80~90年代には世界約28ヶ国に向け製品を輸出するなど人気を博したブランドでしたが、その後いくつかの会社に統合・買収され、現在は台湾企業のオーディオブランドとして活動しています。

そのONIXが中国のオーディオメーカー・Shanling(シャンリン)と協力して最新鋭のオールインワン・オーディオシステムを発売!それがこちらの「ONIX Miracle」です!

ONIX Miracleの画像
ONIX Miracle

今回はこのONIX Miracle(以下「Miracle」)について、詳細および音質レビューをお届けいたします。

ONIX Miracleの外観と特徴

パッケージ

この横幅約38cmの大きな黒い箱を開けると…

ONIX Miracleの巨大な外箱の画像
巨大な外箱

なにやら小さめな物体と大きめな物体が姿を現します。これを取り出してみると…

ONIX Miracleを開封した直後の画像
開封した直後

3ユニット構成のオーディオシステム

3つのユニットが登場しました。そう、このMiracleは「XM10」「XP10」「XPS10」の3つで構成されるオーディオシステムなのです!

ONIX Miracleのオーディオシステム3点の画像
Miracleは3つのユニットで構成

プレイヤー・XM10

1つめのユニットがこちらのXM10。Miracleでは6インチ2K(2160x1080) IPSタッチスクリーンを搭載したタッチコントロールユニットとして働くことになりますが、単体で動作するポータブルプレイヤー(DAP)としても使用可能です。

DAPとしての性能は心臓部であるSoCにSnapdragon 665 CPUを、OSはオープンAndroid 10をそれぞれ採用するほか、DACチップには旭化成エレクトロニクス製AKM4493SEQを搭載するなどこれだけでも充分な実力を持つ製品となっています。内蔵ストレージは64GBですが、microSDカードスロットも1基備えているので容量も問題なしです。

XM10の画像
XM10

イヤホン端子は3.5mmのみですが、付属のアダプターを使うことで4.4mmバランス出力にも対応します。

画面上部を下にフリックするとメニューが表示され、こちらからLow/Highのゲイン切替、ライン出力モード切替なども可能です。

XM10のアダプター端子
アダプター使用で4.4mmバランス出力対応

DAC内蔵ヘッドホンアンプ・XP10

2つめのユニットがXP10。いわゆる据置型のDAC内蔵ヘッドホンアンプとなりますが、こちらは単体での使用はできず次にご紹介する専用電源ユニット・XPS10と組み合わせる必要があります。

ヘッドホン・イヤホン端子には4pin XLRおよび4.4mmのバランス端子と6.3mmおよび3.5mmのシングルエンド端子を搭載、DACチップにはESS製ES9039PROを採用しています。この「DAPユニットとDACユニットで搭載するDACチップが異なる」という点が非常にユニークです。

小さい方のノブは入力切替で、「LOCAL/BT(ローカルファイル再生およびBluetooth)」「USB DAC」「DAP(XM10)」「OPTICAL(光)」「COAXIAL(同軸)」「AUX(アナログ)」をそれぞれ切り替えます。一見ランプの位置に合わせて回すように見えますが、実はこのノブは左右どちらにも延々と回り続けます。「AUX」からさらに右に回すと「LOCAL/BT」へとループする仕組みです。

XP10のフロントパネルの画像
XP10のフロントパネル

XP10の背面がこちら。左からアナログRCA出力、アナログXLRおよびRCA出力、デジタル同軸および光の入力・出力、USBドライブポート(Type-A)、USBデジタル入力(Type-C)、そして電源ユニット・XPS10と接続するための専用端子を搭載しています。

XP10の背面の画像
XP10の背面

天板部にはDAPユニット・XM10を接続するためのスロット(Type-C接続)と3.18インチのタッチスクリーンを備えています。

なお、XP10およびXPS10の状態では単体のDAC内蔵ヘッドホンアンプとして使用可能です。

XP10の天板部の画像
XP10の天板部

DAPユニット・XM10をスロットに差し込み、XP10の入力ソースを「DAP」にすると、XM10内の音源をXP10で再生することが可能です。

XP10にXM10を差し込んだ画像
入力ソースを「DAP」に

なお、DAP接続モードではXP10側がソースのビット深度が画面の表示上すべて「32Bits」と表示されてしまいますが、こちらは仕様となります。なお、これは表示だけのことで特に内部でアップコンバートなどは行っていないとのことです。

ただし、XP10にはいわゆるアップサンプリングのオン・オフ、サンプリングレート変更も可能なSRC(サンプル・レート・コンバーター)機能が搭載されているので、サンプリングレートに関してはこちらから変更が可能です。

XP10の画面の画像
表示は32Bitsですがアップコンバートはしていません

タッチスクリーンでは入力ソース切替やローカルファイルの再生といった操作が可能です。画面そのものが小さいため、左右フリックに関しては”画面の下半分”を意識してフリックするなど、若干慣れが必要かと思います。

XP10のタッチスクリーン画面の画像
タッチスクリーン

画面上から下へフリックすると設定メニューが現れます。こちらでは出力切替やヘッドホンモード・イヤホンモードの切替、ゲイン切替などを行います。

XP10の操作画面
上から下へのフリックで設定メニュー呼び出し

XP10では背面のUSBドライブポート(Type-A)に外付けHDDなどを接続することでミュージックプレイヤーとして使用できる”ローカルファイル再生”に対応しています。これには付属のmicroSDカードリーダーを使用することもできます。リーダーにmicroSDカードを入れてからポートに差し込んで…

microSDカードの画像
ローカルファイル再生にmicroSDカードを使うこともできます

入力ソースを”Local”にあわせると、microSDカード内のデータを再生可能です。なお、入力ソースを示すランプはLOCALとBT(Bluetooth)で共通となっていますので、画面表示がBTとなっている場合はもう1段階左にINPUTノブを回すか、タッチスクリーンの入力メニューから”Local”を選択してください。

ローカルファイル再生画面
ローカルファイル再生機能

もちろん再生中の音源ファイルについての情報も表示されます。

音源ファイルの情報表示画面
音源ファイルの情報表示も可能

専用電源・XPS10

3つめのユニットがXP10専用電源となるXPS10です。フロントパネルには動作状況を示すディスプレイと機能切り替えのためのノブ兼電源ボタンだけが配置されています。

XPS10の画像
XPS10

背面も非常にシンプル。メインスイッチと電源インレット、XP10と接続するための専用電源コネクタが並びます。

XPS10の背面の画像
XPS10の背面

付属の専用電源ケーブルでXP10と接続し、メインスイッチをONにしてからフロントパネルのノブを押し込んで電源を入れるとディスプレイに設定電圧や電流値、ワット数が表示されます。

XPS10のディスプレイの画像
XPS10のディスプレイ

このXPS10歳代の特徴が、XP10への給電電圧を変更できる「電圧コントロール機能」です。デフォルトでは18Vとなっていますが、XPS10のメニューから「Set the output voltage」を選択してノブを回すことで12~24Vまでの指定が可能となっています。

電圧コントロール画面の画像
12~24Vの電圧コントロールが可能

さらに電圧コントロール機能で指定した数値に対し、±0.5までの微調整もできる「マイクロアジャスト機能」も搭載しています。これにより、給電電圧は11.5~24.5Vの範囲で指定可能になっています。あえて電圧を低めに設定することで柔らかな音質を、高めに設定することでダイナミックな音質を追求することができるというわけです。

電圧の調整画面の画像
電圧を±0.5まで微調整OK

これらXM10・XP10、XPS10の3つのユニットを合体させることで、ONIXが誇るハイエンドオーディオシステム・Miracleが完成します。

Miracle全体の画像
完全体のMiracle

Miracleの音質レビュー

ここでいよいよMiracleの音質チェックです。組み合わせるヘッドホンにはOLLO Audioのレコーディング向けヘッドホン「S4R」を選んでみました。音源はDAPユニット・XM10に入れたものを再生しています。

ONIX Miracle と OLLO Audio S4R を接続して試聴

MiracleとS4Rを接続した画像
MiracleとS4R

【商品情報】OLLO Audio S4R 1.2

» 詳細を見る

OLLO Audio S4R 1.2

中高域の伸びやかさが印象的な、非常に透明度の高いサウンドです。左右に広がる音場と、ボリュームを上げても変な刺激もなくスッと耳に音が入ってくるようなS/N比の高さが際立ちます。ひとことで表せば”綺麗な音”を聴かせてくれるシステムということになるかと思います。

さて、このMiracleではもうひとつ、DAPユニット・XM10を単体でポータブルプレイヤーとして楽しむという使い方が可能です。そちらの音はどうでしょうか。

MiracleからXM10を引き抜き、インストール済みの再生アプリ「ONIX Music」から音源を再生してみます。

ONIX XM10 と OLLO Audio S4R を接続して試聴

XM10とS4Rの画像
DAPユニット・XM10とS4R

こちらはDACチップが異なることもあってか、やや中低域の厚みが加わってボーカル域の押し出しを感じるサウンドバランスになっています。Miracle(XP10)との音の比較のためあえてヘッドホン・S4Rをそのままつないでみましたが、ボリューム値をそれほど上げない状態でも音がやせるような印象もないので駆動力はなかなか高いようです。

このMiracleについては、据置とポータブルで二通りの音が味わえる”二刀流”サウンドが最大の魅力かと思います。

ONIX XM10 製品仕様

ディスプレイサイズ 6 inch DACチップ AKM AK4493SEQ
OS Android 10 ストレージ 64GB
連続再生時間 最大18時間(動作状況により変動します) Bluetooth Ver 双方向性 Bluetooth 5.0
Bluetoothコーデック 送信:LDAC / LHDC / aptX HD / aptX / SBC、受信:LDAC / SBC 出力端子 3.5mm シングルエンド(付属4.4mmバランスアダプタにて4.4mm対応)

ONIX XP10 製品仕様

DACチップ ESS ES9039PRO USBチップ XMOS XU316
ディスプレイ 3.18 inch タッチスクリーン Bluetooth(受信のみ) Bluetooth 5.0
Bluetoothコーデック(受信のみ) LDAC / aptX / aptX HD / SB デジタル入力系統 USB / Optical / Coaxial / XM10 Dock / Bluetoothレシーブ
デジタル出力系統 Optical / Coaxial SPDIF Headphone-Out シングルエンド:3.5mm & 6.35mm、バランス:4.4mm & XLR

ONIX XPS10 製品仕様

ディスプレイ 1.9 inch 入力電圧 100 – 120V
出力電圧 12 - 24 V 0.1Vマイクロアジャスト対応

【商品情報】ONIX ONIX Miracle

» 詳細を見る

ONIX ONIX Miracle

まとめ

イギリス発のオーディオブランド・ONIXによる合体式ハイエンドオーディオシステム「ONIX Miracle」は、
・ポータブルプレイヤー、USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ、専用電源の3ユニット構成
・DAPユニット「XM10」とUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプ「XP10」で異なるDACチップを搭載
・中高域メインでクリアな音の据置モード、中低域の押し出しを感じるDAPモードの”二刀流”サウンド

と、伝統あるブランドであるONIXとフレキシブルなShanlingの設計思想とが融合した、インドア・アウトドア問わずクオリティの高いサウンドが楽しめる唯一無二の製品となっています。

ONIX Miracleはただいまご予約受付中、発売は12月1日を予定しております。店頭試聴機も本日よりご用意しておりますので、ぜひこのユニークなメカニズムと音質をお楽しみください。

Page Top