カスタムIEM(イヤモニ)の国産メーカーFitEar(株式会社須山歯研)の商品情報のご紹介と、興味があるけど難しそうという方にも安心してオーダーいただけるようにカスタムIEMを詳しく解説します。
カスタムIEMとは
カスタムIEMのメリット・デメリットは?
FitEar(株式会社須山歯研)のカスタムIEMの特徴
インプレッション(耳型採取)とは
イヤホンの各部品の名称と役割
FitEarのカスタムIEMでオーダーできる部品
FitEar カスタムIEMオーダーから完成まで
FitEarカスタムIEM商品ラインナップ
まとめ
カスタムIEMとは「カスタム・イン・イヤー・モニター」の略称でイヤモニともいわれます。
"モニター"イヤホンはミュージシャンやアイドル、音響エンジニアなどが、ステージやレコーディングの際など、正確に音をモニタリング(聞く)ために使用されているイヤホンですが、カスタムIEMは耳型(インプレッション)を作成して耳の形に合わせてイヤホンを作るので、耳にピッタリはまります。遮音性も高く大音量が流れている環境下でも、イヤホンから流れる細かな音まで聞き取ることができます。
テレビ番組や配信など、ミュージシャンやアイドルがステージ上で耳につけているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。
耳にピッタリはまるので激しく動いても外れにくいという仕様や、以前はライブステージなどで大音量に負けない音量でモニタースピーカーを鳴らしていたものが、イヤモニを付けることで正確な音を聴くことができるという点でも重宝されています。
もちろん、ミュージシャンでなくてもカスタムIEMは耳にピッタリはまるのでノイズキャンセリング機能を使わなくても高い遮音性が保てますし、静かな環境であればボリュームを上げなくても細かな音まで聴き取ることができます。さらにオーダーメイドでカラーやデザインを選べる商品が多いため、自分だけのイヤホンを使うという特別感を味わえるのは嬉しいですよね。
オーダーメイドで自分だけのイヤホンを作る。興味があるけど、どうやって作るの?とわからないことが多いのではないでしょうか。最初にカスタムIEMを作る上でのメリットとデメリットをご紹介します。
FitEar(株式会社須山歯研)は、総合歯科技工ラボラトリーとして1958年に創業。長年にわたり個人が持つ形態に適合するオーダーメイド技術を蓄積してきました。貴重な国産のイヤモニメーカーとして年間1万を超える耳型と向き合い、快適な高い装用性を実現するイヤーモールド、カスタムイヤーモニター製品を提供しています。
FitEarはアメリカのIT系ニュースサイト・CNETでは 「The best in-ear headphone in the world」 とまで評価されたユニバーサルモデル「To Go! 334」をはじめ、クオリティの高さからプロのミュージシャンや音楽クリエイター、声優まで多くの支持を得ています。
また、同じ耳型でフィット感に問題がなければ、別のFitEar製品を購入する際に流用ができるという点も人気の理由のひとつです。(※商品によっては専用の耳型が必要になります。)
【本日発売】FitEarが世界に誇る「サンサンヨン」が生まれ変わった!新型ユニバーサルモデル・TG334に起こった”変化”に迫る!
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カスタムIEMを製作するためには、耳の形状に合わせて制作するため、耳型(インプレッション)の採取が必要になります。耳型採取は補聴器店などにて行います。
1)耳穴に異常がないか、耳垢が極端に溜まっていないかなどを確認します。
2)耳の中に鼓膜を守るための綿球を入れたあと、注射器状の器具(シリンジ)で柔らかい粘土状の型取り(医療用シリコン・印象材ともいいます)を注入しておこないます。
3)固まるまで5分ほど待ちます。
全行程30分ほどで耳型完成です。
春のヘッドフォン祭2020 ONLINEでAMSRを使った耳型採取の疑似体験企画を行いました。左右の音分けも再現していますのでぜひイヤホンを準備して動画をご視聴ください。
過去に耳の手術を受けたことがある、現在耳の治療を受けている、耳垢が多い、など問題がある場合は耳型の採取ができないことがありますので注意が必要です。事前にご確認をお願いします。
>> FitEar 耳型の印象採取に関するご案内
イヤホンの主な構造と各部位の名称と役割をご紹介します。
ドライバーとは、電気信号を音に変換する部品のことです。音楽プレーヤーなどのデバイスから届けられた信号をドライバーの動きによって音を鳴らし、耳に届ける重要な役割を担っています。
ケーブルは、有線イヤホンに用いられているコード部分。コネクタは、ケーブルとイヤホンを接続する部分のことです。デバイスから電気信号を流すためのもので、中には銅や銀といった素材が使われており、この素材によっても音質が変化します。
イヤホンのケーブル先端にある金属部分のことをプラグといいます。プラグをデバイスの差し込む部分、ジャックと呼ばれる穴に差し込んでデバイスからケーブルを通して信号をイヤホンに伝えます。
イヤホンの筐体(本体部分)形状のことをシェルといいます。ユニバーサルモデルと呼ばれる誰でも適用可能な設計に対し、カスタムIEMは耳型を採取してオリジナルで製作します。シェルの形状によりフィット感や遮音性が変わってきます。
カナルとは外耳道、“耳の穴”のことで、イヤホンにおいては耳の穴の中の部分のことをいいます。ユニバーサルモデルのイヤホンではイヤーピースを装着するカナル型のイヤホンが現在主流となっています。
商品によってオーダーできる部品やカラーデザインが異なりますが、オーダーできる主な部品をご紹介します。
イヤホンの本体部分「シェル」のカラーデザインを選択します。
シェルには任意の文字を入れることが可能です。
※文字数は片側8文字まで、アルファベットの大文字・小文字・数字
ネーム及びFitEarロゴ、シリアル番号の文字色はFitEar指定のカラーとなります。
文字のカラーは透明シェルの場合は右が赤文字、左が青文字、カラーシェルは左右共に白文字となります。
イヤホンの外側の見える部分をフェイスプレートで覆います。
専用ケースにお名前のプリントが可能です。8文字までアルファベットをご指定ください。
カスタムIEMをオーダーする工程をご紹介します。
>> FitEarカスタムIEM商品ラインナップ
商品を選んだら、シェルやフェイスプレートのカラーデザインなどを選んでお申込みください。【商品情報】FitEar 224
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【商品情報】FitEar Air
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【商品情報】FitEar Air2
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【商品情報】FitEar Aya
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3Dプリンタ出力カスタムシェルを持つ「Aya」のカラーバリエーションモデル。BAドライバー搭載でバランスの取れたサウンドはそのままに、純白の雪をイメージしたホワイトカラーのフェイスプレートとシルバーのFitEar cable 005でカラーをコーディネートしています。
シェルカラーはホワイトのみフェイスプレートは左右同色7色より選択可能です。
【商品情報】FitEar Aya 〜snow〜
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【商品情報】FitEar Custom
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【商品情報】FitEar DC Custom
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BA型をフルレンジに、そこに中音域から高音域をのせるような形で静電型ツイーターユニットを適用しています。高い電圧を必要とする静電型にンパクトな昇圧トランスと組み合わせた画期的な静電型ツイーターユニットを採用することで音楽プレイヤーにそのまま接続しての利用が可能です。
シェルカラー、及びフェイスプレートカラーは黒のみとなります
【商品情報】FitEar EST Custom
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業務用カスタムイヤーモニターをベースに、BAドライバー 3ウェイ / 3ユニット/ 4ドライバー(Low-1 / Low・Mid-2 / High-1 )を搭載。より音楽を楽しめる機種とし生まれたFitEarの定番のカスタムIEMです。
シェルカラーは13色左右選択、フェイスプレートカラーは12色左右選択が可能です。
【商品情報】FitEar MH334
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【商品情報】FitEar MH334 Studio Reference
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MH334をベースに、低域の質感を高めるためにダブルウーハー化したモデル。BAドライバー 3ウェイ / 3ユニット/ 4ドライバー(Low-1 / Low・Mid-2 / High-1 )を搭載し、ローエンドの拡張と低域の更なる高解像度化を実現しています。
シェルカラーは13色左右選択、フェイスプレートカラーは12色左右選択が可能です。
【商品情報】FitEar MH335DW
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【商品情報】FitEar MH335DW Studio Reference
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【商品情報】FitEar MONET17 -萌音17-
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【商品情報】FitEar Private 222
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【商品情報】FitEar Private 223
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【商品情報】FitEar Private 333
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カスタムIEMは、自分だけのイヤホンが作れるのが最大のメリットですが、その分費用が高額になります。しっかり準備をして作ることが大切です。
フジヤエービック店頭では、試聴スペースをご用意しております。FitEar全モデルをはじめさまざまなメーカーの試聴が可能ですので、ぜひお聴き比べいただきご自身に合った世界にひとつだけのイヤホンを体感いただければ幸いです。 東京・中野ブロードウェイ3F フジヤエービック » 店舗ご案内