イヤモニ(インイヤーモニター)とは、ミュージシャンやアイドルがステージで演奏するために欠かせない音を細部に渡ってモニタリング(聞く)するためのイヤホンです。この記事ではオーディオ専門店スタッフが選び方を解説。用途に合わせたおすすめを8種紹介します。
目次
イヤモニとは
ライブステージでの必要性
普通のイヤホンとの違い
イヤモニの音質の特徴
イヤモニの選び方
楽器演奏におすすめのイヤモニ
音楽制作におすすめのイヤモニ
ゲームプレイにおすすめのイヤモニ
カスタムIEM(カスタムインイヤーモニター)のおすすめ
まとめ
イヤモニとは、「イン・イヤー・モニター」の略称で、ミュージシャンやアイドル、音響エンジニアなどが、ステージやレコーディングの際など、正確に音をモニタリング(聞く)ために使用されるイヤホンのことです。
イヤモニは、ユニバーサルモデルとカスタムIEM(イン・イヤー・モニター)に分かれます。ユニバーサルモデルは、音の出るスピーカー部分にイヤーピースが付いており、文字通り一般的に広く使用できる設計のものです。
一方、カスタムIEMは耳型(インプレッション)を作成して耳の形に合わせてイヤホンを作るので、耳にピッタリはまります。遮音性も高く大音量が流れている環境下でも、イヤホンから流れる細かな音まで聞き取ることができます。
テレビ番組やライブステージなどで、ミュージシャンやアイドルがステージ上でイヤモニを耳につけている姿を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
ライブステージなどでは、楽器の音が大音量で流れている環境で演奏をします。イヤモニを耳に装着することで周囲の音を遮断して、イヤモニを通して適正な音量で自分の声や演奏の音を確認、またはスタッフの指示を聞くために使います。
耳にピッタリはまるので激しく動いても外れにくいという仕様や、以前はライブステージなどで大音量に負けない音量でモニタースピーカーを鳴らしていたものが、イヤモニを付けることで小さな音量でも正確な音を聴くことができるという点でも重宝されています。
通常、音楽を聴くためのリスニング用イヤホンは、完成された音楽を聴きやすく耳に届けるための調整がされていますが、モニターイヤホンは、音楽制作やDTM作曲・動画編集向けに作られていています。
また、ケーブルやイヤーピースなどの部品を交換できるものが多く、耐久性も高いことから長く愛用される製品が多いのも特徴のひとつです。
イヤモニの音質は、解像度が高く、フラットな周波数特性、偏りが少なく原音に忠実な音を特徴としています。そのため、ステージや楽曲制作などの用途はもちろんですが、解像度の高さを求めるユーザーや、アーティストやエンジニアが聴いている音を聞きたいというニーズから音楽鑑賞のためのリスニング用として愛用するユーザーも多く、種類も豊富に発売されいています。
また、イヤモニはFPSゲームなどのゲームプレイにもおすすめです。FPSゲームで使用するイヤホンは、音像の配置が左右、遠近方向に渡って立体的に表現されることが重要になります。音の配置表現が忠実に再現されるイヤモニを使用することで、繊細な音を聞き分けることができるので、より一層ゲームを楽しめるでしょう。
イヤモニは、フラットな音質特性のため、正確に音を聴き取れる反面、聴き疲れしやすいという側面もあります。長時間のリスニングには向いていないため、注意が必要です。
ライブやコンサートなどのステージで使用する場合は、周囲の音を遮断し、正確に音をモニタリングするために遮音性の高いものを選びましょう。ライブステージなどで使用する場合は別途モニターやワイヤレス環境が必要になりますので会場と相談するようにしましょう。
レコーディングなどの楽器演奏する場合は、マイクで音を拾ってしまわないように音漏れがしにくく、ケーブルが長いものを選びましょう。リケーブルできるタイプであれば長さを変更することも可能です。
ゲームプレイに使用する場合は、解像度が高く音像の配置関係が立体的に表現されるモニターイヤホンがおすすめです。
イヤモニは、基本的に音をモニタリングするためにフラットな音質を特徴としていますが、製品によって音質傾向が異なります。音質を決定づけるのが、音を鳴らす機構となるドライバーです。
音質はドライバーのサイズ「口径」が大きくなるほど高音質になりますが、低音域を出すことを得意とするダイナミック型や高音域や中音域の音の再現を得意とするバランスドアーマチュア型などの種類があります。また、複数ドライバーを搭載しているモデルもありますので好みの傾向に合わせて選びましょう。
ケーブルなどで動きを制限されたくないという場合はワイヤレスタイプがおすすめです。Bluetoothワイヤレスで接続する場合と主にライブ会場などで使用されるワイヤレスシステムを使用する2パターンの方法があります。
DTMなど音楽制作の際にタブレットやPCに接続する場合は、Bluetooth接続で充分ですが、遅延が気になるという場合は有線接続する方が安心です。
ワイヤレスでイヤモニを使用したい場合は、Bluetoothワイヤレスケーブルが別途販売されている機種やBluetoothレシーバーを使用することで有線のイヤモニをワイヤレス接続することが可能となりますので、事前に仕様や製品を確認しましょう。
形式 | 密閉型 | ドライバー | 16mmダイナミック型、ドーム型(CCAW採用) |
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最大入力 | 500mW(IEC) | インピーダンス | 16Ω(1kHzにて) |
音圧感度 | 108dB/mW | 再生周波数帯域 | 3 - 28,000Hz(JEITA) |
【商品情報】SONY MDR-EX800ST
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形式 | 密閉型 | ドライバー | BAドライバー2基 |
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最大入力 | - | インピーダンス | 20Ω |
音圧感度 | 109 dB SPL/mW | 再生周波数帯域 | 20 Hz - 19 kHz |
【商品情報】SHURE SE425
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形式 | 密閉型 | ドライバー | ダイナミックドライバー |
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最大入力 | - | インピーダンス | 20Ω |
音圧感度 | 115 dB (1 kHZ/ 1 Vrms) | 再生周波数帯域 | 20 Hz - 18 kHz |
【商品情報】IE100PRO
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IE 100 PRO はワイヤレスタイプも販売しています。IE100PRO Wirelessは、Bluetoothコネクターが付属し、通話機能やミュージックコントロール機能が使用できます。また、AptX LL コーデック対応により音と映像が低遅延で同期が可能になりました。
Bluetooth接続がしにくい環境の場合には付属のストレートケーブルを使用することで簡単に有線化できます。状況に応じて使い分けられるので便利にお使いいただけます。
【商品情報】IE100PRO Wireless
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形式 | 密閉型 | ドライバー | ダイナミックドライバー |
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最大入力 | 200mW | インピーダンス | 32Ω |
音圧感度 | 112dB SPL/mW | 再生周波数帯域 | 20Hz - 20kHz |
【商品情報】TAGO STUDIO T3-02
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形式 | 密閉型 | ドライバー | ダイナミックドライバー |
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最大入力 | - | インピーダンス | 17Ω |
音圧感度 | 107 dB SPL/mW | 再生周波数帯域 | 21Hz - 17.5kHz |
【商品情報】SHURE SE215 Special Edition
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Shureの着脱式有線イヤホンを完全ワイヤレスイヤホンに簡単に変換する耳に掛けるタイプのアダプターも販売しています。
【商品情報】SHURE RMCE-TW2
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形式 | 密閉型 | ドライバー | ダイナミックドライバー |
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最大入力 | 30mW (定格 5mW) | インピーダンス | 32Ω |
音圧感度 | 108dB/1mW at 1kHz | 再生周波数帯域 | 20Hz - 40KHz |
【商品情報】Acoustune RS THREE
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形式 | 密閉型 | ドライバー | ハイブリッド型 10BA+4EST / 14ドライバー(片側) |
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最大入力 | - | インピーダンス | 12 - 20Ω |
音圧感度 | 105 – 108 dB SPL/mW | 再生周波数帯域 | 10 - 50,000 Hz |
【商品情報】qdc Anole V14-C
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qdc Anole V14-C レビュー | 16種類の音質変化が楽しめるカスタムイヤホン
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形式 | 密閉型 | ドライバー | バランスドアマチュアドライバー : 3Way / 3Unit / 4Driver(Low-1 / Low・Mid-2 / High-1 |
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最大入力 | - | インピーダンス | - |
音圧感度 | - | 再生周波数帯域 | - |
【商品情報】FitEar MH334 Studio Reference
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