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2023.11.09
オーディオ豆知識,

バランス接続とは?バランス接続の仕組みと特徴を解説

バランス接続とは?バランス接続の仕組みと特徴を解説

ノイズ対策に効果があるバランス接続対応のヘッドホン・イヤホンが近年増えています。この記事ではバランス接続の仕組みと特徴、注意点を解説します。また、おすすめのバランス接続対応イヤホン・ヘッドホン、小型USB-DACを紹介します。

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DAPの出力部分のが画像

バランス接続とは、プレイヤー・アンプとイヤホン・ヘッドホンを接続する方法のひとつで、左右の「音の信号」を独立させて接続するというものです。

一般的なステレオミニプラグを使用する接続方法はアンバランス接続と呼ばれ、左右の信号を共有するため、音の定位や繊細な表現においてはバランス接続の方が有利となります。

バランス接続は、音域バランスや音色が変わるということはなく、あくまでも空間表現に影響するものです。

少し難しい表現になりますが、詳しく解説していきます。

バランス接続とは?仕組みを解説

イヤホン・ヘッドホンの基本的な仕組み

イヤホンの基本的な構造イメージ
イヤホンの基本的な構造

ヘッドホン・イヤホンの音を出す仕組みは基本的に同じです。ケーブルを介して伝わった「音の信号」を音を鳴らす機構であるドライバーユニットに伝え、振動版(空気を振動させて音を出す非常に薄く軽い板)が空気を振動させることで音を鳴らします。

アンバランス接続

アンバランス接続のイメージ
アンバランス接続のイメージ

「音の信号」を出すアンプからケーブルに音を伝えますが、左右それぞれホット(+)とコールド(-)の信号L(+)、L(-)、R(+)、R(-) 合計4本のチャンネルが存在します。

この信号が一般的に使われている3.5mmプラグ(ステレオミニ・ステレオ標準プラグ)のアンバランス接続では、左右のマイナス信号を、ヘッドホン内でグラウンドに共通化する仕組みになってます。

そのため、接続する端子はL(+)、R(+)、L(-)+R(-)(グラウンド)の3極となり、端子が一つ減ることでコストダウンや量産化が容易になることから広く採用されるようになりました。

バランス接続

バランス接続のイメージ
バランス接続のイメージ

バランス接続では、グラウンドが無く、L(+)、L(-)、R(+)、R(-)の4つで構成されています。 4本全てのチャンネルがそれぞれセパレートされた状態でアンプに接続されます。

回路構成が複雑になるため、当然コスト面やサイズが大きくなってしまうといった点では不利になりますが、ノイズ低減や繊細な表現などにメリットがあるため、DAP(ポータブル音楽プレーヤー)やポータブルヘッドホンアンプにもバランス接続の採用例が増えています。

バランス接続端子の種類

バランス接続端子は、多くの種類がありますが、主にオーディオのリスニング向けに使用されている3種類を紹介します。

4.4mm5極

4.4mm5極プラグの画像

ポータブルオーディオや据え置き型ヘッドホンアンプに多く採用されているバランス接続端子です。主にポータブル機器で使用される3.5mmステレオミニのバランス対応版ともいえるでしょう。

2.5mm4極

2.5mm4極プラグの画像

元々バランス接続の規格はXLRが主流でしたが、ポータブル向けには大きすぎることから、採用された規格が2.5mm5極プラグです。

XLR(キャノンコネクター)

XLR(キャノンコネクター)プラグの画像

XLRは業務用機材で多く使用されているスタンダードなバランス接続端子です。キャノンコネクターとも呼ばれます。XLRは出力にオス端子、入力にメス端子が使われます。

ヘッドホン用のバランス接続では、4ピンのバランス端子が多く採用されています。

XLR(キャノンコネクター)プラグの4ピン部分の画像

バランス接続のメリット

クロストークが低減される

DAPとバランス接続したイヤホンの画像

アンバランス接続は、左右のマイナス信号がグラウンドと共通化されています。そのため、左右の信号が相互干渉してしまう「クロストーク(漏話)」という現象が起きてしまうことがあります。

クロストークは、気にする必要はないレベルとも言えますが、インピーダンス値が小さく繊細な音を聴きたいという場合や本来のステレオ感を生かした透明感のあるすっきりとした音を楽しみたいという場合は、バランス接続にすることで、クロストークなどのノイズの影響を受けにくくなります。

このように、左右の音が分離することで、定位感が良くなり、さらに立体感のある音を楽しめるようになります。

スルーレートが向上しキメ細かな音に

DAPとヘッドホンアンプとヘッドホンをバランス接続した画像

バランス接続のヘッドホンでは、左右それぞれホット(+)とコールド(-)の2系統がアンプに接続され、分担して信号の増幅を行います。そのため、ホット(正相)のみで増幅を行っているアンバランス接続のヘッドホンに比べると、アンプの仕事量が軽くなり、各アンプの出力電圧は約半分にまで低減することが可能になります。

アンプに負荷をかけずに動作させることで、応答速度(スルーレート)が向上します。これにより、音のアタックとリリースの再現性が正確になり、キメ細やかな音を再現することができるのです。

グラウンドの安定化

据え置き型ヘッドホンアンプの画像

グラウンド電位は、振幅の基準となる電位のことです。片側をグラウンド、もう片方をアンプという状態で駆動している通常のアンバランス接続では、この電位に変動が生じるためノイズや音の曇りなどが発生することがあります。

一方、バランス接続では、グラウンドの電位変動が流れず、安定することで信号の揺らぎが少なくなり、音質が向上すると言われています。

バランス接続のデメリット

バランス接続対応の機器が必要になる

H5と翔 Special Versionをバランス接続した画像

バランス接続対応のイヤホン・ヘッドホンがあっても対応のアンプやケーブルでないとその素晴らしい魅力を堪能することはできません。バランス駆動対応のアンプやケーブルなど、周辺機器も対応品を揃える必要があります。そのため、全て揃えると高額になってしまう場合があります。

接続端子が統一化されていない

据え置き型ヘッドホンアンプの出力部分の画像

バランス接続端子は、統一化されておらず、各メーカーごとにさまざまな規格が入り混じっています。

2016年に一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)が音楽鑑賞用ヘッドホンの規格「RC-8141C」を改正し、ヘッドホン用バランス接続コネクタが4.4mm5極に規定されました。

これにより、3.5mmに加えて4.4mm 5極バランス接続を採用したヘッドホン・イヤホン、DAP(ポータブル音楽プレーヤー)・ヘッドホンアンプが増えていますが、対応はメーカー、機種により異なるのが現状です。

バランス接続対応のイヤホン・ヘッドホンを選ぶときの注意点

接続端子の対応を確認

DAPの出力部分の画像

バランス接続対応のイヤホン・ヘッドホンは、オーディオプレーヤーやアンプに対応の接続端子が搭載されていないと使用できないので注意が必要です。変換ケーブルなどが必要になる場合もありますので、接続端子の規格がヘッドホン側とアンプ側で一致しているかを事前に入出力端子の種類を確認しましょう。

リケーブルでバランス接続が可能

交換プラグ3種類の画像

バランス接続に対応していないイヤホン・ヘッドホンでも、リケーブル(ケーブルを交換)することでバランス接続に対応する機種もあります。リケーブルすることで音の変化も楽しめますので、まずは試したいという方にもおすすめです。また、プラグの交換によりバランス接続に対応する機種もあります。

ただし、リケーブルが可能なイヤホン・ヘッドホンでもバランス接続に対応していない機種はバランス接続が使用できませんので注意が必要です。

バランス接続のおすすめイヤホン

Maestraudio MA910SB 4.4mm

Maestraudio MA910SB 4.4mmの画像

4.4mmプラグ搭載・リチューニングでパワーアップ

内部のドライバーが透けて見えるハート形が特徴的なクリアな筐体に空間表現に優れ、カラッとしたナチュラルサウンドが特徴の有線イヤホンです。

MA910Sからバランスプラグの搭載とリチューニングで低価格帯ながらハイレベルなイヤホンに仕上がっています。初めてバランス接続を試してみたいという方にもその違いを感じていただけるのではないでしょうか。
スタッフ唐木イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木

爽快なサウンド

軽くてコンパクトなので耳への収まりが良いです。

4.4mmプラグに変更されただけでなく、それに合わせてリチューニングもされた本モデルは、中低域の音圧がグッと強く、濃密になったように感じられ、より一層、楽曲の安定感と迫力を感じられるようになりました。純度が高く引き締まった音は、比較的軽く、カラッとしたナチュラルサウンドで、聴きやすさも感じられました。それでも淡白になり過ぎないところがとても良いです。

吹奏楽音源を聴くと、各楽器の定位感・分離感の良さとサウンドステージの広さが臨場感を作り出し、また、トランペットやフルートなどのハイトーンは、耳の奥まで響き渡り爽快です。ハート形の可愛らしい見た目と各ドライバーが奏でる細部までこだわられた、抜かりのない音質設計はまさに巨匠の技です。(スタッフレビューより引用)続きをみる

ドライバーハイブリッド型ドライバー数10mm径グラフェンコートダイナミックドライバー×1
9mm径RST(Reactive Sympathetic Tweeter)×1
入力感度102dBインピーダンス16Ω
コネクター-プラグ4.4mmバランス L字プラグ

【商品情報】Maestraudio MA910SB 4.4mm

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Maestraudio MA910SB 4.4mm

qdc SUPERIOR

qdc SUPERIORの画像

リケーブルを楽しめる10mmダイナミックドライバー搭載のイヤホン

SUPERIORは、国内代理店のアユートとqdcの共同企画によって誕生しました。コネクタは、「気軽にリケーブルを楽しみたい」という声に応えて2pinコネクタが採用されており、価格帯も1万円台とお求めやすくなっています。

10mmのダイナミックドライバーを一基のみというシンプルなドライバー構成で鋭い中高音域と広い音場が特徴のイヤホンです。同時に発売されたSUPERIOR Cable 4.4にリケーブルすることでバランス接続が可能となっています。
スタッフ唐木イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木

鋭い中高音域と広い音場

ベースラインの力強さと中高音域の鋭い鳴らし方がとても印象的で音に少々角があり、女性ボーカルのサ行やトランペットのハイトーンは耳に鋭く響きます。ダイナミックドライバーらしい音の深みは少しフィルターがかかっており、このフィルターが取れればクリアに再生してくれそうだと感じました。ただ、音場感は広い印象です。

続いてSUPERIOR Cable 4.4で試聴しました。縦と横の音の広がりがより明瞭に感じられるようになり、細かな動きもしっかりと聴けます。音の力強さも増して、より濃くなった印象です。4.4mmのバランス接続が可能なDAPをご使用の方は、このケーブルを接続したSUPERIORがおすすめです。(スタッフレビューより引用)続きをみる

ドライバーダイナミック型(10mm径シングルフルレンジ)ドライバー数1DD / 1ドライバー(片側)
入力感度100 dB SPL/mWインピーダンス16Ω
コネクターカスタムIEM 2pinプラグ(金属スリーブ使用ストレート)3.5mm3極

【商品情報】qdc SUPERIOR

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qdc SUPERIOR

qdc SUPERIORは、別売の4.4mmバランスケーブル「qdc SUPERIOR Cable 4.4-IEM2pin」にケーブル交換することでバランス接続が可能です。

【商品情報】qdc SUPERIOR Cable 4.4-IEM2pin

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qdc SUPERIOR Cable 4.4-IEM2pin

GEEKWOLD GK20

GEEKWOLD GK20の画像

1万円ちょっとでトリプルドライバーのサウンドが楽しめる

BA、ダイナミック、ピエゾの3種類・計7基のドライバーを搭載しながら、各音域を絶妙にチューニングした安定感抜群のサウンドが楽しめる有線イヤホンです。

ダイナミックドライバーは自社開発の同軸ダブル・キャビティ・ムービングコイル構成となっていて、2つの異なるダイアフラムが低周波と低域の補強をそれぞれ担当、多ドライバーによる表現を遺憾なく発揮します。
スタッフ根本イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本

多ドライバーながらまとまりの良い安定感抜群のサウンド

ややウォームさを感じさせる中低域とドッシリした低域に、左右に広めの音場と定位の良さが加わった安定感抜群のサウンドです。

逆にブランド名やドライバー構成などから「イロモノ」的なものを期待しているとやや肩透かしを食らってしまうような、各音域のまとまりの良さが感じられます。

特にBA・ピエゾと高域部分を担当するドライバーが多いことから、高域がキツめになるのでは…と予想する方も多いかと思いますが、明瞭感やヌケ感の良さはありながら刺激的にはならないギリギリのところで収まっている絶妙なチューニングに仕上がっているのが特徴です。(スタッフレビューより引用)続きをみる

ドライバー3BA+2DD(8mmLCP ダイアフラム+チタンコンポジット・ダイアフラム)+2Piezoelectric ドライバー周波数特性20Hz-40000Hz
インピーダンス10Ω出力音圧レベル105db

【商品情報】GEEKWOLD GK20

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GEEKWOLD GK20

SENNHEISER IE 600

SENNHEISER IE 600の画像

ゼンハイザー人気のIEシリーズ

ハウジングに腐食に強いため経年劣化しにくく、遮音性にも優れているというアモルファスジルコニウム素材、ドライバーはゼンハイザー自慢のダイナミック型7mmTrueResponseトランスデューサーを搭載したダイナミック型のイヤホンです。カッチリとした印象に見えますが、その見た目に似合わず、音場の広がりとヌケの良さを体感できますよ。
スタッフ根本イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本

センターにバチっと定位するボーカルの存在感

キレの良いカチッとした高域と、やや温かみと厚みを感じる中低域が特徴的です。特にセンターにバチっと定位するボーカルの存在感は歌モノ好きにはたまらない魅力ではないでしょうか。

低域の量感はシリコン製イヤーピースではやや控えめ、フォーム製イヤーピースにすると多少ボリュームが増すものの傾向としてはスッキリしたタイトな低域となっています。

コンパクトなハウジングに似合わず広めな音場と、フォーム製イヤーピースでも閉そく感のないヌケの良さはまるで開放型のヘッドホンを聴いているかのような感覚です。(スタッフレビューより引用)続きをみる

型式ダイナミック型ドライバー数1
ドライバー構成7mmTrueResponseトランスデューサー感度(1kHz)118 dB ( 1 kHz,1 Vrms )
周波数帯域4 - 46,500 Hzインピーダンス(@1 kHz)18 Ω

【商品情報】SENNHEISER IE 600

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SENNHEISER IE 600

intime 翔 Special Version

intime 翔 Special Versionの画像

繊細さと迫力を持ち合わせた有線イヤホン

intimeブランドオリジナルの非鉛系圧電セラミックツイータintime-Kとダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド型を採用、ハウジング部は全て切削加工による金属部材で構成されたintime 翔のスペシャルバージョンです。「翔」の解像度の高さを継承しつつ、繊細さと迫力を感じさせる「翔 Special Version」は、様々な楽曲と相性抜群です。
スタッフ唐木イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木

フラットで中高音域寄りのサウンドバランスとくっきりとした輪郭のベースラインが特徴

一音一音の処理の仕方が丁寧で、音の出だしから終わりまでクリアにしっかりと再生します。

「翔」と比較すると、芯のある太めのサウンドにパワーアップしており、重厚感が感じられます。全体的なサウンドバランスは、フラット傾向ですが、やや中高音域寄りに鳴っており、特にシンバルや女性ボーカルのハイトーンは、突き刺すような鋭さがあります。ベースラインは、音の輪郭がくっきりとしており、軽やかで滑らかに耳に心地よく響きます。

音の粒立ちが良く、歯切れの良さとハリがあるので、楽曲のスピード感を損なわず軽快に鳴らします。(スタッフレビューより引用)続きをみる

ドライバーハイブリッド型(ダイナミックドライバ+intime-K)再生周波数帯域10Hz-55kHz
感度109dBインピーダンス22Ω

【商品情報】intime 翔 Special Version

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intime 翔 Special Version

バランス接続のおすすめヘッドホン

SENNHEISER HD 660S2

SENNHEISER HD 660S2の画像

進化したゼンハイザーの最新開放型ヘッドホン

圧倒的人気を誇るゼンハイザーの開放型ヘッドホン600シリーズの最新作「HD 660S2」は、全体的なフォルムは保ちつつ、振動板のラミネート加工の厚みや中心部の形状を変更して柔軟性をアップしたほか、ボイスコイルに使用するアルミ線を細くして巻数を上げることでマグネットパフォーマンスを向上。
音の立ち上がりやクリアネスの高さなどサウンド面において時代に合わせて進化しました。

こんな人におすすめ!
・ヘッドホンオーディオを始めたい
・前作からのお買い換え
スタッフ根本イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本

際立つ明快なサウンド

600番台シリーズ特有の耳にやさしく聴きやすい音色と包み込むような音場の広がりはそのままに、前作HD 660Sから加わったクリアネスの高さがさらに引き立つような明快なサウンドです。特に前作と比較すると、グラフに表れているように低域と高域の出方に大きな違いを感じました。低域の量感そのものはあまり差がないようですが、より硬さと重さを感じさせるような質感になっています。

高域についても瞬発力とシャープさを増した印象です。トランスデューサーの変更によって制動性が高くなったためか、いわゆる音の立ち上がり・立ち下がりの向上が実感できるモデルチェンジとなっています。(スタッフレビューより引用)続きをみる

形式開放型ドライブユニットダイナミック型
感度104 dB ( 1 kHz , 1 Vrms )周波数特性8 - 41,500 Hz
インピーダンス300 Ω質量260g(本体)

【商品情報】SENNHEISER HD 660S2

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SENNHEISER HD 660S2

SONY MDR-MV1

SONY MDR-MV1の画像

ソニー初の背面開放型モニターヘッドホン

SONYのモニターヘッドホンは、発売から30年以上を経過する今も変わらず愛用され続けるMDR-900STに加え、2019年にはハイレゾ対応モデルとしてMDR-M1STが登場。どちらも密閉型の定番モニターヘッドホンとしてその名を欲しいままにしてきました。そのSONYのモニターヘッドホンに背面開放型が加わりました。フラットな音質傾向に俯瞰的に音をとらえることができるサウンドが特徴で、モニターヘッドホンとしてもリスニングとしても使用できるヘッドホンとなっています。

こんな人におすすめ!
・フラットな音質で音楽を聴きたい
・制作用にモニターヘッドホンが欲しい
スタッフ根本イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本

スピーカーで聴いた時のような空間表現を味わえる

フラット傾向ですが、高域の伸びや低域の量感といった部分は物足りなさを感じない程度に強調されているサウンドです。モニターヘッドホンというと「あまりリスニングには向かないのでは?」と思われるかもしれませんが、このMDR-MV1に関してはその心配はいりません。広めの音場とやや回り込むかのような前後感もあり、楽曲の一体感を崩すことなく音楽を楽しむことができる表現力を持っているヘッドホンです。(スタッフレビューより引用)続きをみる

形式開放型ドライブユニット40mmダイナミック型
感度100dB/mW周波数特性5Hz 80,000Hz
インピーダンス24Ω質量223g

【商品情報】SONY MDR-MV1

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SONY MDR-MV1

SONY MDR-MV1は、別売の4.4mmバランスケーブル「MUC-S12NB1」にケーブル交換することでバランス接続が可能です。

【商品情報】SONY MUC-S12NB1

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SONY MUC-S12NB1

TAGO STUDIO T3-01

TAGO STUDIO T3-01の画像

高崎のハンドメイドスタジオモニターヘッドホン

「究極のナチュラルサウンド」をコンセプトに、プロ専用レコーディングスタジオ"TAGO STUDIO"が手掛けたモニターヘッドホン。発売当初から数多くのアーティストに注目され人気となったほか、アイマスコラボモデルも大変話題になりました。

フラットな音質、長時間の使用に耐える強度、使用者の負担を軽くする装着性、さらにリケーブル対応とあらゆる面でアーティストやクリエイターの制作をサポート。

国産の楓材を用いたハウジング部分は高級感と原音の再現性を兼ね備えたデザインは、リスニング用途としても使いたくなるヘッドホンです。

こんな人におすすめ!
・プロ愛用のヘッドホンが欲しい
・クリアな音質が好み

【商品情報】TAGO STUDIO T3-01

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TAGO STUDIO T3-01

TAGO STUDIO T3-01は、別売の4.4mmバランスケーブル「TAGO STUDIO T3-CB41」にケーブル交換することでバランス接続が可能です。

【商品情報】TAGO STUDIO T3-CB41

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TAGO STUDIO T3-CB41

iBasso Audio SR3

iBasso Audio SR3の画像

iBasso SRシリーズ第三世代ヘッドホン

DAPや内蔵ポータブルアンプなどのポータブルオーディオ機器の分野で高い人気を誇るiBasso AudioのヘッドホンSRシリーズ第三世代「SR3」。

ダイヤフラムにカーボンファイバーを配合したバイオセルロースダイヤフラムを採用、ダイヤフラムをマウントするエッジパーツには、液体シリコンを採用したシリコン・サスペンションを搭載、さらに磁気回路にはテスラ磁気回路を採用することで、高音域はより透明度を高く、中音域はよりリアリティのある響きを、低音域はクリアでパワフル、そしてノイズレスな表現を実現しました。

こんな人におすすめ!
・クリアネスの高い音が好き
形式開放型ドライブユニットダイナミック型
感度106dB at 1kHz周波数特性3Hz-40kHz
インピーダンス150Ω質量395g(本体)

【商品情報】iBasso Audio SR3

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iBasso Audio SR3

GRADO RS1x Balanced

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新たなドライバが搭載された人気のRSモデル

3種類の木材を組み合わせたGRADOこだわりのトライウッドハウジングを採用、50mm径xドライバー搭載のGRADOのリファレンスモデルです。ハウジングは、内側にメープル、真ん中にヘンプ(麻の高密度圧縮材)、外側にココボロが使用されています。

一貫して「工芸品のような」と表現される手作り感あふれるGRADOのヘッドホンの"味"をぜひお試しください。
スタッフ根本イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本

”攻めのサウンド”が味わえるヘッドホン

中高域の鮮やかさと伸びやかさを強く感じる、GRADOらしい”攻めのサウンド”が味わえるヘッドホンです。低域は芯をしっかり出しつつも量感少なめ。ザ・開放型という見た目のとおり音場も広く、解像度も高めではありますが「音楽はノリよく、楽しく聴くのが一番!」というメーカーのメッセージが伝わってくるような音作りになっています。(スタッフレビューより引用)続きをみる

形式開放型ドライブユニット50mm 径ダイナミック型
感度99.8dB/mW周波数特性12 - 30000Hz
インピーダンス38Ω質量220g(本体)

【商品情報】GRADO RS1x Balanced

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GRADO RS1x Balanced

バランス接続対応のおすすめ小型USB-DAC

水月雨(MoonDrop)MOONRIVER2 Ti

水月雨(MoonDrop)MOONRIVER2 Tiの画像

際立つ臨場感とクリアなサウンド

DACに、シーラス・ロジックのフラッグシップデコーダチップ「CS43198」を2基搭載し、独立したデュアルチャンネルアンプチップで増幅回路を構成し、USB デジタルインターフェースチップとデュアル独立水晶発振子を搭載。さらに5個の独立した電源チップで各ICに個別に電力を供給することで、パワフルで低歪みなサウンドをもたらします。

100 段階のボリュームコントロールが可能で、デバイスの音量コントロールから独立しており、細かく滑らかなボリュームコントロールが可能です。解像度が高く、音に重厚感を持たせ、臨場感と迫力を感じたいという方にぜひお試しいただきたいUSB DACです。

こんな人におすすめ!
・臨場感と迫力を感じたい
スタッフ唐木イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木

音の重厚感とクリアさ

一聴して感じたのは、音の重厚感とクリアさです。音の芯が太く重く、一音一音、密度が濃くなり、臨場感を感じさせます。それでいて、荒っぽさがなくクリアに再生するところが絶妙です。MOONRIVER2 Tiは、前モデルのMOONRIVER2と搭載しているDACチップが同じですが、音のクリアさはMOONRIVER2 Tiの方が高く、音の隅々まで見渡せます。

また、楽器とボーカルの分離感もしっかりと感じられるので、細かな音の動きも明瞭に聴きとれます。(スタッフレビューより引用)続きをみる

入力USB-C出力3.5mm、4.4mm
DACシーラス・ロジック CS43198×2基対応形式-
サイズ57mm×19.6mm×13.4mm重量約30g

【商品情報】水月雨(MoonDrop)MOONRIVER2 Ti

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水月雨(MoonDrop)MOONRIVER2 Ti

iBasso Audio DC04PRO

iBasso Audio DC04PROの画像

好評のアルミニウム製ユニボディの小型USB-DAC

前モデルDC03PROからアルミニウム製ユニボディを継承しながら、アンプ回路の改善と4.4mmバランス端子の搭載した小型USB-DACです。重厚感のあるバランスの取れたサウンドとノイズ感の無いサウンドレンジの広さが特徴です。

普段聴いている音にちょっと物足りなさを感じている、全体のバランスを調整したいという方におすすめです。1万円代という価格帯の中でも飛び切りのサウンドバランスでコストパフォーマンスの高いUSB DACといえるでしょう。

こんな人におすすめ!
・高コスパな小型USB DACが欲しい
・スマホの音質を高音質にしたい
入力USB Type-C出力3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス
DACCS43131×2対応形式PCM最大384kHz / 32bit、DSD Native DSD 256(DSD 11.2MHz)
サイズW59 x H23.4 x D12.1 mm重量21g

【商品情報】iBasso Audio DC04PRO

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iBasso Audio DC04PRO

iFi Audio GO bar

iFi Audio GO barの画像

コンパクトながら高出力とサウンド調整機能を搭載

コンパクトながらiFi Audioの独自技術S-Balanced回路を搭載し、3.5mmジャックは通常の3極シングルエンドプラグでもクロストークと歪みを50%低減します。機能では、4種類のデジタルフィルターやXBass+、XSpaceモード搭載で音質調整が可能です。Turboモードに切り替えることで、大型ヘッドホンも充分鳴らせる高出力を実現しており、ヘッドホンユーザーも安心して使用できる機能です。

こんな人におすすめ!
・サブスク音源でも音にこだわりたい
・ヘッドホンユーザー
スタッフ根本イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本

細やかな表現もしっかりとこなす

ややウォーム方向で中低域がグッと前に出てくる感じですが、iFiらしい解像度の高さもあり、細やかな表現もしっかりとこなす印象です。音場も頭の後ろまで回り込むように広がり、特にこのIE 600との組み合わせでは一瞬、スマホと小型USB-DACというお手軽構成であることを忘れさせるほどのサウンドが楽しめます。

Turboモードでは、単純にボリュームを上げて音が出るようになった、という感じではなく、しっかりとイヤホンで聴いた際のサウンドバランスのまま、このMDR-Z1Rでも必要充分な音量で音楽が楽しめるだけの出力が可能です。

さすがに据置のヘッドホンアンプにつないだ時のような余裕までは感じさせませんが、無理やり音量だけ上げて音がひずんでしまうようなことにはならないので、ヘッドホン派の方も安心して使える機能だと思います。続きをみる

入力USB-C出力4.4mm バランス出力、S-Balanced 3.5mm 出力
DACBit-Perfect DSD & DXD DAC対応形式20Hz - 45kHz(-3dB)
サイズW65 x H22 x D13.2 mm重量28.5g

【商品情報】iFi Audio GO bar

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iFi Audio GO bar

Cayin RU7

Cayin RU7の画像

メリハリの効いた明るい音質

128個(4ch×32)の高精度薄膜抵抗で構成された抵抗ネットワークにより、すべての入力信号をDSDに変換してから、ディスクリート1-Bit DSD DACでアナログ変換するという方式を採用した小型USB DACです。固定電圧出力となるラインアウト機能が追加されることでポータブルアンプなどと接続する際に非常に便利になりました。小さな本体にCayinならではのこだわりが詰め込まれた製品に仕上がっています。

こんな人におすすめ!
・サウンドにこだわりたい
スタッフ根本イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本

フラットで落ち着いたサウンド

フラットでちょっと落ち着いた感じの音質傾向ですが、音の階調表現が非常になめらかであることに驚かされます。音が自然に耳の中に入ってくるような感覚です。逆にいえばメリハリ感のようなものは薄いので、派手さが欲しい音楽などを聴くとちょっと物足りなさを感じるかもしれません。(スタッフレビューより引用)続きをみる

入力USB-C出力ヘッドホン出力:3.5mm + 4.4mm Balanced、ライン出力:3.5mm + 4.4mm Balanced
DACディスクリート1-Bit DSD DAC対応形式-
サイズ66mm x 24mm x 12mm重量約25g

【商品情報】Cayin RU7

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Cayin RU7

DITA AUDIO DITA Navigator

DITA AUDIO DITA Navigatorの画像

骨太サウンドで迫力が増す小型USB DAC

変形してスマホスタンドになるなどユニークな仕掛けが満載、聴き応え抜群の骨太なサウンドが特徴の小型USB DACです。やや大きめサイズの筐体は堅牢なアルミニウム合金切削加工が施されています。

そして、本体の一部にドライバーが格納されていたり、変形してスマホスタンドになったりと、毎日の道具としていつもポケットに入れておいて欲しいというDITAのメッセージが込められた仕様がユニークです。特にヘッドホンで聴くのであれば駆動力の高さが感じられるバランス接続がおすすめです。
スタッフ唐木イメージ

スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木

驚くほどの力強いサウンド

まずは、聴き慣れているMH335DWとIE900で試聴しました。一聴して驚かされたのは、音の力強さです。ベースラインもメロディラインもコーラスも、楽曲全体を通して芯のある太い音で、聴き慣れたイヤホン・楽曲でも新しく生まれ変わったような骨太なサウンドで聴き応えが感じられました。

次にヘッドホンで試聴します。まずは、HD660S2で試聴しました。スティック型のDACとは思えない音の厚みで、少し音の薄さを感じるポイント(特に高音域の伸び)がありましたが、それでも解像度の高さと低域の表現力の良さは感じられたので、十分でした。

次にバランス接続で試聴します。
まずはイヤホンから、MH335DW・IE900共に、骨太なサウンドに、さらに左右の分離感の良さが加わり、重心がベース寄りになったので、迫力が倍増しました。

次にヘッドホンで試聴します。HD660 S2では、音の粒立ちと高音域の伸びが良くなり、より明瞭にフラット傾向なサウンドになりました。続きをみる

DACESS ES9219×2再生最大 PCM 768KHz/32bit、DSD256 ネイティブ
クロックFPGA制御独立水晶発振器クロック×2最大出力340mW

【商品情報】DITA AUDIO DITA Navigator

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DITA AUDIO DITA Navigator

まとめ

・バランス対応のイヤホン・ヘッドホン・オーディオ機器が増えている。
・主にポータブルオーディオ機器では4.4mm5極バランス接続が主流。
・音域バランスや音色が変わるということではない。
・対応の機器でないとバランス接続ができない。
・オーディオ機器では、主に4.4mm5極、2.5mm4極、XLR4ピンが使用される
・リケーブルでバランス接続ができる機種も多く販売されている。

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