ノイズキャンセリングイヤホンは、周囲の騒音が気になる場所で集中したいときにおすすめです。この記事ではノイズキャンセリングイヤホンの選び方のポイントを解説、オーディオ専門店スタッフおすすめのノイズキャンセリングイヤホンを紹介します。
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ノイズキャンセリングイヤホンとは?
ケーブルがないワイヤレスイヤホンは、その手軽さから高い人気を誇ります。中でもノイズキャンセリング機能搭載のワイヤレスイヤホンが注目されています。ノイズキャンセリングとは、簡単に言うと周りの騒音をカットする機能のことです。
周囲の騒音を聴きたくないという場面で使用できることはもちろん、音量を上げ過ぎなくてもクリアな音質で聴き取れるので耳にも優しいことも選ばれる理由のひとつです。
2種類のノイズキャンセリング
アクティブノイズキャンセリング(ANC)
内蔵されたマイクで外部の音を収集、デジタル処理により雑音を打ち消す音を発生させてノイズキャンセリングする方式
最近ではノイズキャンセリングと言えばアクティブノイズキャンセリングと言うほど一般的になりました。
パッシブノイズキャンセリング
イヤホンを耳に密着させるなどして外部の音が耳に入って来るのを防ぐ方式
パッシブノイズキャンセリングは、イヤーピースやイヤーパッドを耳にフィットする形状にしたり、素材を工夫したりして、音の発生源と耳との間に物理的な壁を作り、音の発生源と耳の間を完全に遮断することで騒音を低減させる仕組みです。
ノイズキャンセリングイヤホンの特徴
2つのノイズキャンセリングを組み合わせ
ノイズキャンセリングイヤホンは、このアクティブノイズキャンセリングとパッシブノイズキャンセリングを組み合わせた方式を採用しているものがほとんどです。2つの効果で、より高いノイズキャンセリングが可能となっています。
また、ノイズキャンセリングイヤホンは、専用アプリによりノイズキャンセリングの強度の調整や「外音取り込み」機能を採用しているものなど、機能性の高いモデルが多いことも特徴です。
進化するノイズキャンセリング
最新のノイズキャンセリングの中には周囲の環境に合わせて自動でノイズを調整する機能を搭載しているモデルが登場しています。さらに、2024年9月20日に発売されたAirPods 4はイヤーピースがなくイヤホンを耳にかけるインナーイヤー型ながらノイズキャンセリング機能が追加されました。
このようにノイズキャンセリング機能は日々進化していますのでぜひチェックしてみてください。
ノイズキャンセリングイヤホンの選び方
ひと言でノイズキャンセリングイヤホンといってもメーカーや商品によってノイズキャンセリングの強度や音質に差があります。
そこで、ここからはノイズキャンセリングイヤホンの選び方を紹介していきます。
ノイズキャンセリングの好みで選ぶ
ノイズキャンセリングイヤホンには、スマホに専用アプリをインストールすることでノイズキャンセリングの強度を調整できるモデルや、音質を優先するためノイズキャンセルは空調をカットするのみというモデルもありますので、好みに合わせて選びましょう。
音質で選ぶ
高音質がいいという場合は、ワイヤレス接続の方式やドライバーの種類をチェックしましょう。Bluetoothコーデックがハイレゾ相当対応の「LDAC」や「aptX Adaptive」に対応したモデルがおすすめです。
バッテリーの駆動時間で選ぶ
通勤・通学などで頻繁にイヤホンを使うなら、充電する手間が少なくて済む最大連続再生時間の長いモデルがおすすめです。再生時間にはイヤホン単体とケースによる充電を併用した際の場合の2つがあるので、それぞれ確認しておきましょう。
装着感で選ぶ
装着感は個人差が大きいので購入前に確認することが難しいポイントです。もし購入後に装着に違和感を感じたら、まずメーカーの推奨する装着方法を確認しましょう。イヤーピースの大きさを変えるだけで装着感が変わることもあるので、ぜひ試してみてください。
通話頻度で選ぶ
通話するときに気になるのが周りの騒音です。話している自分のワイヤレスイヤホンのマイクに周辺の雑音を除去する機能を搭載しているワイヤレスイヤホンであれば、相手側にクリアな声を届けることができます。
強力なノイズキャンセリングが評判のワイヤレスイヤホン
AirPods Pro(第3世代)
iPhoneユーザーならこれ!定番ワイヤレスイヤホン
最も売れているワイヤレスイヤホンの一つとされる定番モデル。iPhoneなどApple製品とのシームレスな接続は大きな魅力です。音質・ノイキャン強度・外音取り込み機能はワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスと評されています。
おすすめする理由
・iPhoneなどApple製品との相性の良さ
・外音取り込み機能の自然さはワイヤレスイヤホンの中で最高レベル
・前世代からさらに強化されたノイズキャンセリング性能
| ノイズキャンセリング性能 |
前世代からさらに強化。閉塞は少ないが高いノイキャン強度 |
装着感・遮音性 |
内部にフォーム素材が新採用。しっかりとした装着感・遮音性 |
JBL TOUR PRO 3
いろいろ触って楽しめるワイヤレスイヤホン
スマート充電ケースの各種表示やトランスミッター、ヘッドトラッキングなど多くの新機能が追加され、明るく伸びやかな中高域が特徴のスッキリ系サウンドで”音楽を良い音で聴く”ことだけでなく”いろいろ触って楽しめる”イヤホンです。
おすすめする理由
・ブランド初のBA+10mm径ダイナミックのハイブリッドデュアルドライバー構成
・ヘッドトラッキングなど多くの機能を追加
・ヌケ感のある高域と伸びやかな中高域。見晴らしが良いスッキリ系サウンド
| ノイズキャンセリング性能 |
不要なノイズはしっかりと打ち消しながらある程度耳に届く |
装着感・遮音性 |
フィルター内蔵のシリコンタイプとフォームタイプのイヤーピース |
JBL TOUR PRO 3のスタッフレビューはこちら
BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(第2世代)
最高のノイズキャンセリング性能を誇るワイヤレスイヤホンの第2世代モデル
数あるワイヤレスイヤホンの中でも、最強のノイズキャンセリング性能と評されるBOSEの人気モデル。イヤーフィンによる高い装着感や、BOSEらしいノリのよいサウンドも魅力です。前モデルでみられたノイズや接続の不安定さは比較的改善されました。
おすすめする理由
・最高性能のノイズキャンセリング
・BOSEらしい中域~低域が中心のノリのよいサウンド
・イヤーフィン搭載で落とす心配が少ないしっかりとした装着感
| ノイズキャンセリング性能 |
ワイヤレスイヤホンとしては最高のノイキャン強度 |
装着感・遮音性 |
イヤーフィン搭載でズレにくい装着感 |
SONY WF-1000XM5
4代目となるソニーの最新モデル!
大幅に小型化され装着感がさらにアップしたボディや8.4mm径ダイナミックドライバーの搭載など、外見・中身とも驚きの進化をとげました。音質面の進化はもちろん、機能面・長時間の使用がしやすくなったことで活躍の場が広がります。
おすすめする理由
・小型軽量化されて装着感が向上
・プロセッサーの進化がスゴイ!ノイキャン、通話性能が向上
・360 Reality Audioやイコライザーなどの高い機能性
| ノイズキャンセリング性能 |
群を抜いたノイズキャンセリング機能性の高さ |
装着感・遮音性 |
しっかりとフィット感のあるイヤーピースで高い密閉性 |
SONY WF-1000XM5のスタッフレビューはこちら
Technics EAH-AZ100
聴き心地よく飽きのこないサウンド
3層構造イヤーピースや磁性流体ドライバーなど新開発の技術を満載し、音質・ノイキャン性能共に向上。さらに、前モデルAZ80からイヤホン本体の体積が約10%減少し、重さも1.1g軽量化するなど装着感もアップしています。上位機種でお探しならぜひ一度お試しください。
おすすめする理由
・Technicsのフラッグシップ有線イヤホンで採用されていた磁性流体ドライバー搭載
・ノイズキャンセリングONで約10時間の連続再生
・柔らかさを持ちつつ全体的に見通しの良い、丁寧にチューニングされた音作り
| ノイズキャンセリング性能 |
閉塞感がなく、車の走行音や空調音は全く気にならないほどに低減 |
装着感・遮音性 |
耳のくぼみに当たる部分が改良され、軽快な装着感 |
Technics EAH-AZ100のスタッフレビューはこちら
自然なノイキャンと音質重視のワイヤレスイヤホン
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4
新色Gold追加!ゼンハイザーの上級ワイヤレスイヤホン
見た目は前作の形状を継承しながら、新たなノイズ低減マイクを採用することでノイズキャンセリングと外音取り込み機能を改善、音質面においても高音域のレスポンスを向上させるなど、しっかりとパワーアップしています。
おすすめする理由
・柔らかい中低域とタイトな低音域
・フィットテスト機能
・新たなノイズ低減マイク搭載でノイズキャンセリング性能が向上
| ノイズキャンセリング性能 |
サウンドを邪魔しない強力なノイズキャンセリング性能 |
装着感・遮音性 |
圧迫感がそれほど強くなく自然な密閉感と遮音性 |
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 4のスタッフレビューはこちら
Audio-Technica ATH-CKS50TW2
ケース持ち運び不要!?の重低音イヤホン
重低音シリーズ「SOLID BASS」からケース持ち歩き不要のワイヤレスイヤホンが登場しました。イヤホン同士が磁石でくっつくマグネティックスイッチで電源OFF、イヤホン単体で最大25時間のロングバッテリー搭載なのでイヤホンだけ持って1日出かけることが可能です。
おすすめする理由
・左右に離すと電源ON、くっつけると電源OFFできる新開発マグネティックスイッチ
・イヤホンだけで最大25時間の連続再生が可能
・クリアな中高音域とタイトで力強い低音表現で迫力のサウンド
| ノイズキャンセリング性能 |
音質重視の自然なノイズキャンセリング |
装着感・遮音性 |
硬めのイヤーピースで装着感しっかりとした密閉感 |
Victor HA-FX550T
骨太なベースとしっとりとしたボーカルが心地よい!
新開発の振動板にはシルク(絹)を採用、ビクター史上最高の進化を遂げたノイズキャンセリング性能にも注目のワイヤレスイヤホンです。厚みのあるベースと艶感のあるボーカル、滑らかな聴きやすいサウンドが特徴となっています。
おすすめする理由
・シルク(絹)を採用した新開発振動板
・ビクタースタジオエンジニアのサウンドモード搭載
・耳にフィットしやすい小型・軽量設計
| ノイズキャンセリング性能 |
閉塞感のない自然ながら高い強度のノイズキャンセリング |
装着感・遮音性 |
小型タイプで軽い装着感、シリコンイヤーピースで通常の遮音性 |
Victor HA-FX550Tのスタッフレビューはこちら
Bang & Olufsen Beoplay Eleven
上品なデザインと優れた音質で所有する喜びを満たす
豊かで奥行きのあるサウンドと高級感のあるデザインが高く評価されたBeoplay EXを引き継ぎながらノイズキャンセリングが強化されたワイヤレスイヤホンです。硬化処理を施したインターフェイスや手に取ると重みを感じる丈夫なアルミニウムのイヤホンケースなど長く愛用できる仕様にも注目のワイヤレスイヤホンです。
おすすめする理由
・ネオジウムマグネット採用の9.2mmダイナミックドライバー搭載
・2倍となったノイズキャンセリング
・普遍的で上品な長く愛用できるデザインと仕様
Bowers & Wilkins Pi8
洗練されたデザインとサウンド
Pi6と同時に発表になったBowers & Wilkinsワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルです。Bluetoothチップとは別に音質を構成するための伝送プロセッサ、アンプ、DACを搭載した、まさに音のために設計されたワイヤレスイヤホンです。
おすすめする理由
・Bluetoothチップセットから独立したDSP、アンプ、DACを搭載
・CDと同じ44.1kHz/16bitの音源の伝送aptX Losslessに対応
・aptX Adaptiveの伝送が可能なBluetooth送信機能搭載の充電ケース
| ノイズキャンセリング性能 |
独自アルゴリズムによるアクティブ・ノイズキャンセリング搭載 |
装着感・遮音性 |
前モデルより小型化、耳への収まりが向上 |
Bowers & Wilkins Pi8のスタッフレビューはこちら
ノイキャン搭載の高コスパなワイヤレスイヤホン
final ZE3000SV
待望のノイキャン搭載!finalの高コスパワイヤレスイヤホン
6mmから10mmに進化した「f-Core SV」ドライバーやノイズキャンセリング、高音質コーデックLDAC、マルチポイント対応などの基本機能が向上したZE3000シリーズ最新作。さらに、小型化されたイヤホン本体など、着実に進化しています。
おすすめする理由
・大口径化された「f-Core SV」ドライバー搭載
・ハイレゾ音質伝送のLDAC・マルチポイント・イコライザー機能に対応
・日常使いしやすい基本機能を搭載しつつ、高音質なコスパの良さ
| ノイズキャンセリング性能 |
周囲の環境音を低減する自然なノイズキャンセリング |
装着感・遮音性 |
柔らかく遮音性の高いイヤーピースと小型なイヤホン本体で快適な装着感 |
AVIOT TE-A1
高機能をコンパクトに凝縮したワイヤレスイヤホン
ハイブリッドノイズキャンセリングやロングバッテリーの搭載、マルチポイントなどの充実した機能性と、ハイレゾが楽しめるLDAC対応や空間オーディオ機能、専用アプリによるプリセットチューニングサウンドもしっかり楽しめるワイヤレスイヤホンです。
おすすめする理由
・10mm口径のダイナミック型ドライバー
・イヤホン単体で最大20時間の連続再生
・日常使いしやすいコンパクトなイヤホンと充電ケース
水月雨(MoonDrop)SPACE TRAVEL2
人気メーカー水月雨(MoonDrop)の高コスパモデル
コストを抑えつつも多機能・音質もある程度追求したいという人におすすめのワイヤレスイヤホン。他ブランドでは見ない水月雨らしい筐体デザインと、カスタマイズ可能なタッチコントロールやノイズキャンセリング、マルチポイントなどを搭載したコスパの高さが魅力です。
おすすめする理由
・「SPACE TRAVEL」をテーマにした水月雨らしいデザイン
・5,000円以下とは思えない多機能/高音質
・中域~高域重視で解像感の高いクリアなサウンド
EarFun Air Pro 4
1万円以内イヤホンの中で最高クラスのコストパフォーマンス
買いやすい価格なのに多機能・高音質!コスパ抜群のワイヤレスイヤホンです。LDACなど高音質コーデックに対応、強力なノイズキャンセリング、IPX5の防水性能、Qiワイヤレス充電、マルチポイント搭載など、1万円以内のイヤホンとは思えない多くの機能を搭載しています。
おすすめする理由
・中高域の明瞭さと迫力ある低音のバランスが優秀な音質
・Bluetooth 5.4で、LDAC/aptX Lossless/AAC/SBC対応
・充電ケース込み最大52時間のロングバッテリー
| ノイズキャンセリング性能 |
周囲の話し声、タイピング音をしっかりと遮断 |
装着感・遮音性 |
ズレにくい十分な密閉性と軽い装着感 |
EarFun Air Pro 4のスタッフレビューはこちら
Anker Soundcore Liberty 5
ベストセラー「Liberty 4」の後継機
高コスパのイヤホン/ガジェットといえばANKERという方も多いのではないでしょうか。そのANKERからベストセラーSoundcore Libertyシリーズの最新作が登場!前作Liberty 4から各機能が着実に進化しています。
おすすめする理由
・前作のウルトラノイズキャンセリング 2.0から3.5に進化した強力ノイキャン
・ノイキャン、外音取り込み、マルチポイントなどなど、ほしい機能が網羅
・低音が豊かなサウンドで、Dolby AudioやカスタムEQにより高い調整自由度
まとめ
ノイズキャンセリングイヤホンを15種類紹介しました。選ぶときのポイントは、
・よりノイズキャンセリングを使いたいなら強度調整できるモデルや自動調整してくれるモデル
・音質を重視するならハイレゾ相当対応の「LDAC」や「aptX Adaptive」に対応したモデル
・充電頻度を減らしたいなら長時間バッテリーのモデル
・通話が多いなら通話マイクにノイキャン搭載のモデル
重視したいポイントから選びましょう。ノイズキャンセリングイヤホンは、製品によって性能もデザインも音質もさまざまです。
ノイズキャンセリング機能はとても便利な機能ですが、周囲の騒音をカットしてしまうため周りへの注意が薄れる危険があります。道路等でのイヤホンの使用は道路交通規則違反になる場合もありますので注意して使用しましょう。
ぜひ参考にしていただき、お気に入りのイヤホンを見つけてください。